どうも。
ヒロセです。
為替相場って外的要因によって変化しますよね。
コロナウイルスが猛威をふるったとか大地震が起きたとかでどうにかなる、みたいな。
ちょうど記事執筆現在、中国発のウイルス性肺炎で世界中がエライ騒ぎになっています。
何日もリスク回避の円高とか言われててイヤになる
外的要因にも動じない方法ってないのかな
みたいに思ってはいませんか?
有事の際にも安心しているにはリスクを抑えるのが一番ですが、それじゃリターンも少なくなってしまいますよね・・
実は、普段のリターンをある程度キープしておきながら有事の際にも安心なリスク管理の方法があります。
この記事では私が手動トラリピでおこなっているリスク管理方法を具体的にお伝えします。
事前に準備をしておくことで、許容できるレベルがハッキリと認識できるんです。
レベルに余裕を持たせておくことで気持ちにもゆとりが生まれてますよ。
是非参考にして、円高などに心乱されることなく穏やかに過ごしていただきたいと思います。d(´ω`*)
目次
円高で死亡しないFXのリスク管理
ここでは円高と表現していますが、要は損する方向へのレート変動の事です。
何か国家的な事件が起これば、何かしら為替相場にも影響があります。
想定以上のレート変動が起こって慌てる人も多いでしょう。
ポイント
便宜上、この記事では円高(レートが下落した場合)の対処方法と仮定して話を進めます。
では、私がおこなっているリスク管理方法を教えましょう。
それが、
レートを2段階に分けて考える
ってことです。
レートを2段階に分けるとは次のような感じです。
1、普段の許容最低レート
2、下落してきた場合の際の許容最低レート
こうして分けることで何が起きるのかというと資金効率の向上です。
ぶっちゃけ、『より儲かりまっせ!』ってことですよ。(*´ω`*)
なぜ2段階なのか?
もちろん普段から『何があっても大丈夫』な許容最低レートを想定して運用していれば安心です。
が、安全であればあるほどリターンは少なくなってしまいます。
そこで、2段階レートの考え方を導入します。
特に大きなニュースの無い時には最低レートを高く設定してある程度のリターンを確保しておきます。
ちょっと先行きが怪しくなってきた場合にのみ、レートを低く見積もって対策を取ればいいわけです。
じゃ『それってどうしたらいいの?』って話ですよね。
では私が長年生き残ってきた方法をお話します。
表計算ソフトを使用したリスク管理方法
今回は表計算ソフトで作った運用試算表を使って、レートに応じたリスク管理方法を具体的に解説していきます。
実際にマネするには作り方を覚えておくのが前提です。
簡単ですので是非。
【具体例】南アランド円で解説
実際に私が現在運用している南アランド円の手動トラリピ設定を例に挙げて説明します
普段の運用
通貨ペアは? | 南アフリカランド/円 |
仕掛けるレンジ幅は? | 6.8~7.8円 |
レンジ内に仕掛ける本数は? | 6本 |
1本あたり何通貨? | 30万通貨 |
1回のリピートで狙う利益は? | 6万円 |
運用試算表で計算するとロスカット値は6.69円になります。
普段の運用ならこの程度まで想定しておけばいいって考えの元、資金を集中させてリターンを狙っています。
有事の運用
さて、記事執筆時の現状を伝えておこうと思います。
これが記事執筆時の南アランド円の日足チャートです。
7.82円をピークになかなかの勢いで下落していますよね・・
現在、7.21円です。
上記設定ではロスカットは6.69円だったのでこのまま下落するとちょっと不安って思うのなら、そろそろ具体的対策を考えておくべきです。
対策1:ポジションを増やさない
早めに対策をするのなら、あるレートからポジションを増やすのをやめる方法があります。
そのための計算は運用試算表の行を下から削除していくだけでOKです。
6.8円のトラップを建てない場合のロスカット値です。
6.69円➡6.61円に下がりました。(*´ω`*)
さらに7円のトラップを建てない場合です。
6.69円➡6.45円に下がりました。この辺りだと安全そうですよね♪d(´ω`*)
これでも保有通貨量は120万通貨、スワップ益は1800円/日となるので、スワップポイントを受け取りながらレート反転を待っていればいいワケです。
(※買いスワップ15円の場合)
対策2:ポジションを建てたあと損切りする
建てたポジションを損切りする場合です。
7円のポジションを建てたあと、さらに下落して『こりゃやべーな』ってなった場合を想定します。
まず、このまま下落した場合『どこまで下落したら損切りするか』を決めます。
ここでは仮に6.7円とします。
具体的な手順は次の通りです。
1、最低仕掛け値の列を6.7に変更します。
2、総資産を6.7円時の含み損合計+余剰金に設定します。
総資産は増やせないでしょうから、余剰金を570000円に固定して計算していきます。(1620000+F7=570000)
これで、損切りした時の確定損が総資産に反映されます。
では、7円で建てたトラップを6.7円時に切ると想定して計算します。
7円の行を削除することで、損切り後のロスカット値がわかります。
7円のトラップを損切りしたことで、ロスカットは6.61円➡6.52円になりました。
確定損は-90000円です。
まだ不安だというならもう1本切りましょう。
7.2円のトラップを損切りしたら、ロスカットは6.61円➡6.37円へと下がりました。
確定損は-90000-150000=-240000円です。
この辺りだと安心そうですね。
事前の準備が安心を生む
以上、普段の手動トラリピ運用と有事の際の具体的行動をご紹介しました。
この方法のメリットは全て事前に計算しておけるという点です。
ロスカットされる場合というのは、
『損切りできなくてずるずると損失が膨らんで最終的にはロスカットされる』
というパターンが多いんではないでしょうか?
それは、『こうなればこうする』といった具体的な行動が決められていないことが原因です。
行動を起こしたらどういう結果になるのか?
を事前に知っておくことで、いざという時に落ち着いて対処できます。
上記の例で一連の流れを書いておくとこんな感じになります。
・現状、レートは7.21円、ロスカットは6.69円に設定しているけどちょっと不安・・
・7円までポジションを建てることにして、それ以上下落したら損切りを考えよう。
・6.7円まで下落した時点で損切りすることにして、いくら切ればいいのか計算しよう。
・試算の結果、-9万の損切りで6.52円、-24万の損切りで6.37円まで耐えられることがわかった。
・じゃ、6.7円になったら下から2本のトラップを切ろう。
・7円のトラップが成立した時点で、7円と7.2円のトラップに6.7円で損切り、それぞれ7.2円、7.4円で利確のOCO注文を発注。
・レートを監視しつつも放置
これで、6.37円までは安心ということになります。
万が一、それ以上下がることを想定するならもう一度同じサイクルで切ればいいだけです。
私の経験では準備はしておいたけど、そこまで下落する前に反転したことがほとんどです。
リアルタイムで損切りするのは難しいという人は是非試してみてください。
※トラリピの損切りのさらに詳しい解説はこちら。
まとめ
お疲れ様でした。
今回は手動トラリピの普段の運用と有事の際の資金管理方法を解説しました。
・許容最低レートを普段と有事の2段階に考えて運用する
・2段階運用のメリットは資金効率アップ
・表計算ソフトでリスク管理しよう
・トラリピに使うなら運用試算表が作れることが前提
・不安になってきたら具体的対策を考えよう
・対策は『ポジションを増やさない』『ポジションを建てた後損切り』の2パターン
・確定損と損切後のロスカット値を把握しておくことで安心して過ごせる
以上、普段はリスクを多めに取りリターンを狙いながら有事に備える資金管理方法でした。
運用試算表は手動トラリピだからちょっと複雑になりますが、ポジション単体だともっと簡単に計算できますよね。
トラリピだと、利益は定期的に上がる事はわかっているので、あとは資金管理をするだけです。
面倒がらずに事前に計算しておくことが穏やかに生活していくための条件です。
今保有しているポジションに不安があるなら是非試してみてください。
それでは今回はこの辺で。
あなたの大切な資産は自分で守らないとですよ。(*´ω`*)
ヒロセ