どうも。
利回りは大事だけど、利確回数も欲しいヒロセです。
手動トラリピでは、ある程度利確幅が広い方が利回りが上がる事がわかっています。
効率よくトラップを配置するには、利確幅=トラップ幅として、
隙間重複なく並べる方法が簡単です。
ところが、利回りを狙って利確幅=トラップ幅を広く設定すると、
手動トラリピとはいえ『暇すぎる』という問題が発生します。
その分、利確したときの額はいいんですが、暇なのもモチベーションが保てませんよね・・
ポイント
利回りを落とさずに利確が増やせないか
バックテスト結果があれば知りたい
このような悩みにお答えします。
この記事では、利確幅を保ったまま利確回数を増やした場合のバックテスト結果を公開しています。
このブログでは、基本的に『利確幅=トラップ幅』といった設定でバックテストを行っていますが、
今回、あえて忙しくする方向で、
利確幅はそのままにトラップ幅を半分にしたらどうなるのか
を検証しています。
・ある程度の利確回数がないと儲けている気がしない
・利益をある程度均等にしたい
などの場合に役に立つと思います。
ぜひ、設定を工夫して楽しみながら儲けていきましょう!
目次
利回りを落とさずにリピート回数を増やすトラリピ設定
今回の設定は、
『利回りは利確幅に対して、ある程度の傾向がある』
といった推測に戻づいて、利確幅をそのままにトラップ本数を倍にしたものです。
イメージ図
こんな感じ。
左が『利確幅=トラップ幅』のイメージ。
右が『利確幅の倍のトラップを設置』するイメージです。
さらに確認の意味で、利確幅を半分にしたバックテストも行っています。
今回行うバックテストの、利確幅とトラップ幅の組み合わせは次の3通り。
1:利確幅100pips、トラップ幅100pips
2:利確幅100pips、トラップ幅50pips
3:利確幅50pips、トラップ幅50pips
この設定で、
『必要資金に対しての利回りと利確回数を比較してみよう』
というのが、この記事の主旨です。(*´ω`*)
テスト設定
共通設定
・通貨ペア:USDCHF
・運用予定額:必要資金合計を適用
・スプレッド:1.5銭
・スワップポイント:FXTFの数値を適用
・テスト期間:2015年9月1日~2020年8月31日
・手法:ハーフ&ハーフ
・想定レンジ:期間チャートの上下すべて
・年利:運用試算表の『必要資金合計』に対する『総利益』『純益』のそれぞれの割合
期間チャート
テストチャートはこちら。
赤部分が買いゾーン、青部分が売りゾーンです。
マイナススワップの売りゾーンが多いですね・・
利回りの面でちょっと不利になりそうです。
トラップ幅100pips
・売りゾーン:0.97~1.03、トラップ7本
・買いゾーン:0.91~0.97、トラップ7本
・トラップ1本あたり:2万通貨
トラップ幅50pips
・売りゾーン:0.97~1.03、トラップ13本
・買いゾーン:0.91~0.97、トラップ13本
・トラップ1本あたり:1万通貨
運用試算表
運用試算表に証拠金が多く必要な『売り設定』を入力して必要資金額を調べます。
運用試算表の使用は口座開設が必要です。
トラップ幅100pips
トラップ1本あたり通貨数2万通貨、トラップ幅100pipsの必要資金の合計は、
1,136,352円になりました。
トラップ幅50pips
トラップ1本あたり通貨数1万通貨、トラップ幅50pipsの必要資金の合計は、
1,055,184円になりました。
利確幅が100→50pipsへ変更になっても、
トラップ本数とトラップあたり通貨数が同じなので、必要資金は同じです。
MT4入力
トラリピ設定を変更しながら、バックテスト設定を入力します。
ストラテジーテスターのパラメーター設定です。
赤丸部分が買いの変更部分です。
売りも同様に設定しています。
左から、
・利確幅100pips、トラップ幅100pips
・利確幅100pips、トラップ幅50pips
・利確幅50pips、トラップ幅50pips
となります。
テスト時の初期資金は全て共通の114万円です。
テスト結果
利確幅100pips、トラップ幅100pips
・必要資金:1,136,352円
・総利益:2,975,657円
・純益:2,260,062円
・総利益年利:52.37%
・純益年利:39.78%
・総取引数:156回
・年間取引数:31.2回
年利=利益÷必要資金×100÷期間月数×12
利確幅100pips、トラップ幅50pips
・必要資金:1,055,184円
・総利益:2,925,523円
・純益:2,271,846円
・総利益年利:55.45%
・純益年利:43.06%
・総取引数:302回
・年間取引数:60.4回
利確幅50pips、トラップ幅50pips
・必要資金:1,055,184円
・総利益:2,829,337円
・純益:2,099,819円
・総利益年利:53.62%
・純益年利:39.80%
・総取引数:537回
・年間取引数:107.4回
比較表
設定
1:利確幅100pips、トラップ幅100pips
2:利確幅100pips、トラップ幅50pips
3:利確幅50pips、トラップ幅50pips
設定 | 総利益年利 | 純益年利 | 年間取引数 |
1 | 52.37% | 39.78% | 31.2回 |
2 | 55.45% | 43.06% | 60.4回 |
3 | 53.62% | 39.80% | 107.4回 |
あらま、って感じの結果でましたw
なんと、利確幅、トラップ幅とも広くて一番取引回数が少ない設定が、
利回り最低となりました。
おそらくですが、保有ポジションが多く期間が長いために、
マイナススワップの影響が強く出たのではないでしょうか?
さらに、高金利通貨に比べ、利確幅に対してのスプレッドの割合が小さいために、
利確幅を広げる効果も少ないものと思われます。
なにはともあれ、利確回数を稼ぐためにトラップ幅を半分にしても、
さしたる影響はないって結果になりました。
年間取引60回といえば、週に1回ちょっとです。
コレだけ利確すれば定期的に儲けている実感が得られるのではないでしょうか?
年間107回になると、1週間に2回です。
1通貨ペアのみの運用ならこれでも回せそうですが、分散してたら少し忙しそうですね・・
この程度の利回り差であれば、誤差の範囲とも取れますので、
利確幅は極端に狭くなければ好みで選んでもいい
ってことで良さそうです。
まとめ
お疲れさまでした。
この記事では、利確幅を保ったまま利確回数を増やした場合のバックテスト結果を公開しました。
当初の予想と反して、取引数が少ない方が利回りが少ないという結果になりました。
これまで行ってきたバックテストの傾向とは違いますが、
チャート範囲によってはこういうことも起こるってことでしょう。
スプレッドを1.5銭に設定しているので、例えば利確幅10pipsなどに設定した場合は、
利回りに影響が出てくるハズですが、50pips以上ともなるとそれほど気にする必要はないのかもしれません。
いや~バックテストも奥が深いですね~(*´ω`*)
それではまた。
バックテストを行うことで、自分の設定に自信を持って運用できますよ!
ぜひやってみてください。
ヒロセ