どうも。
ヒロセです。
FXを安全に運用するなら資金管理は欠かせませんよね。
トラリピを始めとする『リピート系自動売買』なら各社毎に管理ツールが用意されています。
が、やはり一番使いやすく汎用性が高いのがマネースクエアの『運用試算表』です。
ポイント
設定をどのように決めたらいいのか?
設定した運用結果も確認できないかな?
このような悩みにお答えします。
この記事では、『運用試算表の使い方』についての解説と『作った設定のバックテスト結果』を公開していきます。
設定により利回りが変化する様子が確認できますよ。(*´ω`*)
是非、あなたの安全運用にお役立てください。
運用試算表を使用するには口座開設が必要です
目次
トラリピ運用試算表の使い方
運用試算表を使う目的は、
ポイント
ロスカットされない運用プランを設定すること
です。
表から算出されるロスカットレートを知ることで
許容レートに収まるよう、各項目をシミュレーションすることができます。
実際の運用試算表の入力画面と入力項目について説明します。
運用試算表を開いた状態では、『対円』『買い新規』に設定されています。
必要であれば赤枠で変更してください。
ここでは『対円』『買い新規』として話を進めます。
あとは設問に応じて入力していきます。
分かりやすいように補足説明を入れてみます。
・通貨ペアは?➡目的の通貨ペアをプルダウンメニューから選択
・運用予定額は?➡口座に入金できる額を入力
・仕掛けるレンジ幅は?➡チャートを参考にしてレンジ下限と上限を入力
・レンジ内に仕掛ける本数は?➡トラップを合計何本仕掛けるかを入力
・1本あたり何通貨?➡トラップ1本で何通貨買うのか入力
・1回のリピートで狙う利益は?➡トラップが利益確定した時の利益額を入力
・ストップロス設定は?➡レートが下落した場合の損切りレートを入力
これらの設問に答えて『計算スタート』を押すことで、資金管理に必要な様々なデータが一発で算出されます。
算出データの項目はこの通りですが、絶対に抑えておかなければいけないのが『ロスカット』です。
補足
利確幅は(1本あたり何通貨?÷1回のリピートで狙う利益は?)で計算できます。
例:10000通貨÷1000円=0.1円
通貨ペアの決め方
設定のために決めなければいけないことが、
・通貨ペア
・想定レンジ
・トラップ本数
です。
『通貨数』と『利益』は1万通貨、1000円を目安に始めるとわかりやすいです。
『運用予定額』は最初から決まってますよね。
トラリピ運用向き通貨ペアの特徴は次の通りです。
トラリピ向きの特徴
・長期にわたってレンジ相場
・スプレッドが狭い
・スワップポイントが有利
スプレッドとスワップのスペックについては、レートあたりの値を参考にしてくださいね。
例えば、プラススワップが10円と仮定して
・レート:100円
・レート:5円
の場合を比較するとレート5円の方が断然有利ってことです。
残念ながら、
3つの特徴全てを満たす通貨ペアはありません。
どれかに焦点を絞って通貨ペアを選択することになります。
従って、トラリピ向きの通貨ペアを具体的な例として挙げると
トラリピ向きな通貨ペア
・レンジ相場➡『カナダドル円』『オーストラリアドル円』など
・スプレッドが狭い➡『米ドル円』『ユーロ円』など
・スワップポイントが有利➡『南アランド円』『メキシコペソ円』など
こんな感じであとは予算やバックテストで決めればいいと思います。
逆にトラリピで選んではいけない通貨ペアは次の通りです。
当てはまる通貨ペアは余程の利点がない限り選ばない方が賢明です。
注意ポイント
・実質金利(政策金利-インフレ率)がマイナス➡スワップ益より通貨価値下落の割合が大きい可能性がある
・マイナススワップ➡何もしなくても資金が減るストレスは異常
レンジ幅の決め方
通貨ペアが決まれば、チャートを参考にしてレンジ幅を決めましょう。
ここでは『南アランド円』のチャートを例にして、
2通りのレンジ幅
を決めてみます。
赤枠と青枠でレンジ幅を変えてあります。
ご覧になってわかると思いますが、レンジ幅の設定の目安は
『期間中レートの動いた範囲』
です。
ポイント
レンジ幅は想定する期間で決まる
ってワケですね。
それでは、この2通りのレンジ幅で『ロスカット値を同等』にした設定を決めていきます。
本数の決め方
『通貨ペア』『想定レンジ』を決めたら、あとの設定項目を埋めていきます。
今回は例として
設定条件
・通貨ペア:南アランド円
・運用予定額:120万円
・仕掛けるレンジ幅:チャートから決めた2通り
・1本あたり何通貨:1万通貨
・1回のリピートで狙う利益:1000円
この条件で設定します。
あとは、
ポイント
『安全なロスカットレート』になるよう『レンジ内に仕掛ける本数』を調整する
だけです。
・レンジ幅6.4~10.8
ロスカットを6円付近になるように本数を45本にして計算しました。
・レンジ幅6.4~9.2
ロスカットを6円付近になるように本数を57本にして計算しました。
各トラリピ設定は次のようになります。
後ほどバックテスト比較をおこなうので、
正確な年利計算のために運用予定額に『運用資金の合計』を適用します。
・設定1
通貨ペアは? | 南アフリカランド円 |
運用予定額は? | 114万4800円 |
仕掛けるレンジ幅は? | 6.4~10.8円 |
レンジ内に仕掛ける本数は? | 45本 |
1本あたり何通貨? | 1万通貨 |
1回のリピートで狙う利益は? | 1000円 |
ストップロス設定は? | なし |
・設定2
通貨ペアは? | 南アフリカランド円 |
運用予定額は? | 97万5840円 |
仕掛けるレンジ幅は? | 6.4~9.2円 |
レンジ内に仕掛ける本数は? | 57本 |
1本あたり何通貨? | 1万通貨 |
1回のリピートで狙う利益は? | 1000円 |
ストップロス設定は? | なし |
決めた設定で運用したらどうなるのか?
以上が、運用試算表の使い方になります。
口座開設すれば、いつでも好きなだけ使えますので、様々な設定で使い倒してみてくださいね!(*´ω`*)
それでは
今回決めた設定で運用していたらどうなるのか?
をバックテストで確認していきましょう。
設定1のバックテスト結果
レンジ幅6.4~10.8
・期間:2014年初~2019年末
・必要資金:1,144,800円
・総利益:735,369円
・純益:680,694円
・総利益年利:10.74%
・純益年利:9.91%
年利計算式:利益÷運用予定額×100÷運用年数
設定2のバックテスト結果
レンジ幅6.4~9.2
・期間:2016年初~2019年末
・必要資金:975,840円
・総利益:837,751円
・純益:756,867円
・総利益年利:21.46%
・純益年利:19.39%
結果比較
レンジ幅6.4~10.8 | レンジ幅6.4~9.2 | |
総利益年利 | 10.74% | 21.46% |
純益年利 | 9.91% | 19.39% |
比較をしてみると、レンジ幅の狭い方が年利がいいことが分かります。
レンジ幅の違いは高値圏です。
この結果からわかることは
買トラリピでの高値掴みがいかに利回りを落とすか
という点です。
買いトラリピのパフォーマンスを上げるためには、
低いレンジにいかに資金を集中させるか
が大事なんです。
トラリピ運用を継続する場合は、『総利益年利』を、
中断する場合は、『純益年利』を参照してください。
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、運用試算表の使い方と各設定でのバックテスト結果を解説しました。
マネースクエアで口座開設するだけで高機能なツールが使い放題ってわけです。
リピート系売買をする人はコレだけでも口座開設する価値があると思いますよ。
ただ、残念なことにマネースクエアを始めとするリピート系自動売買ではランド円、ペソ円は1万通貨からの扱いとなっています。
1000通貨単位で高金利通貨をトラリピするには現在のところ、手動トラリピかMT4を使用するしかありません。
それではこの辺で。
資金管理をしっかりして安全に資産を増やしていってくださいね。d(´ω`*)
ヒロセ