どうも。
TDSに課金して以来、何かしらバックテストしてないと損した気になる貧乏性ヒロセです。
FX自動売買の一種として『リピート系』といわれるものがあり、今では揺るぎない地位を築いています。
私も少し前まで、リピートを手動で行う手動トラリピを5年以上に渡り運用していました。
最近では便利になったもので、
あらかじめ設定されたロジックを選択するだけ
という商品もどんどん開発されています。
そのような設定されたロジックには、バックテスト結果が公開されているものもあります。
ただし、EAでもよく言われていることですが、
バックテスト結果とリアル運用結果が全く違う
という場合があります。
バックテスト結果が信用できなければ、そのロジックも信用できないですよね・・
ポイント
手数料とかスプレッドはどうなってるの?
詳細なテストとの比較が知りたい
このような悩みにお答えします。
この記事では、トライオート で使用できる自動売買セレクトのバックテストを検証します。
自動売買セレクトでは、過去数年間のバックテスト結果が公開されています。
その設定で、TDSを使用してリアルと同じ条件でのバックテストを行い、結果を比較してみようって企画です。
結論から申し上げますと、全く問題はありませんでした。
トライオートが公開しているバックテスト結果は信用できると断言できます。
これからTDSでの補正の様子と、テスト結果の比較を公開します。
ぜひ、納得の上で上手に自動売買セレクトを利用していただきたいと思います。
目次
トライオートFXの自動売買セレクト
自動売買セレクトとは、あらかじめ用意された設定を選んで『奨励証拠金』で運用するだけってものです。
『自動売買をしたいけど、事前に設定を考えるのも面倒くさい』
なんて人にはピッタリですね!d(´ω`*)
今回はその中でも、最も収益率が高いロジックをバックテストしてみます。
そのロジックはこちら。
参照:トライオート 自動売買セレクト
なにが書いてあるのかというと次のような感じ。
損益グラフ内容
『ハーフ_ユーロ円/ポンド』をカートに入れて、1,374,910円で運用すれば、2018年1月1日~2021年2月5日の間に1,956,360円儲かる試算結果
つまり、137万円を2年ちょっと運用したら、340万円以上になるってことです。
年利にすれば約70%ですよ!
ホンマかいなって思いますよね・・(;^ω^)
もしかして、スプレッドもスワップポイントも手数料も何も入っていないんじゃないの?
などと疑ってしまいました。
というワケで、そこらのリンクをクリックしまくったところ、このような注意事項を発見しましたよ。
参照:自動売買セレクト、注意事項
なんと、スプレッドその他を加味したバックテストのようです。
じゃ、せっかくだしってんで、TDSで補正して同じ期間のバックテストをしてみました。
注文設定
設定は、詳細を見る>注文設定で確認できます。
その結果、設定は次の通りです。
運用設定
・通貨ペア:EURGBP
・運用期間:2018年1月1日~2021年2月5日
・想定レンジ:買い0.813~0.877、売り0.879~0.943
・トラップ幅:20pips(利確幅と共通)
・通貨量:1ポジションあたり0.5万通貨
つまり、簡単にいえば、
EURGBPのレートが0.813~0.943の間を移動している限り、20pips変動ごとに利確を繰り返す
って設定ですね。
想定レンジと運用期間のチャートは次のようになります。
赤い範囲にレートがあれば買、青い範囲にレートがあれば売です。
補正データ
バックテストを行うにあたって、
・マークアップ手数料
・スプレッド
・スワップポイント
をリアルトレードに近い値に補正しなくてはいけません。
※あくまでも補正なのでリアルとは違います。
各補正データを公式HPから集めてみました。
参照:トライオート 公式HP
これらの情報をまとめるとこのようになります。
・マークアップ手数料:1万通貨未満片道2.0pips
・スプレッド:1.9pips
・スワップポイント:売0.1ポンド、買‐0.3ポンド(1万通貨あたり)
テスト設定と補正値入力
運用設定と補正データが揃ったので、バックテストが可能になりました。
MT4を起動し、ストラテジーテスターにリピート系のEAである『千刻』をセットします。
続いて、自動売買セレクト『ハーフ_ユーロ円/ポンド』と同様の設定を入力していきます。
ストラテジーテスター設定
・エキスアートアドバイザ:千刻
・通貨ペア:EURGBP
・モデル:全ティック
・期間指定:2018.01.01~2021.02.05
・ティックデータを使う:チェック
・期間:M1
・スプレッド:変動
※ティックデータはTDS固有の設定です。
エキスパート設定
・初期証拠金:1,374,910円
・想定レンジ:買い0.813~0.877、売り0.879~0.943
・トラップ幅:20pips(利確幅と共通)
・通貨量:1ポジションあたり0.5万通貨
・トラップ本数:各33本(想定レンジ÷トラップ幅+1)
補正値入力
次にマークアップ手数料、スプレッド、スワップポイントを補正します。
補正はストラテジーテスターの『ティックデータ設定』から行います。
・手数料:往復40ポイント(片道2.0pips)
ヒストリカルデータのスプレッドは『デューカスコピー社』の数値が適用されています。
スプレッドレコーダーで記録していなかったので、デューカスコピーのリアルスプレッドをベースに補正を行います。
スプレッドを表示させしばらく観察していると、平均9ポイントあたりのようです。
トライオートのEURGBPのスプレッドは1.9pips(19ポイント)だったので、差を加算します。
・スプレッド加算:10ポイント
・買いスワップ:‐3
・売りスワップ:1
※1ロット、10万通貨あたり
これで全ての準備が整いました。
バックテスト比較
TDSで補正したバックテストと、トライオートのバックテストがほぼ一致することがわかりますね。d(´ω`*)
グラフの形が違うのは、MT4のバックテストでは時間の概念が省略されているからです。
ちなみに、トライオートの損益グラフで赤丸のところは、売りゾーンと買いゾーンの境目にレートが差し掛かった場合で、
この地点で運用をやめれば、全戦全勝含み損なしでトレードを終えることができます。
逆に、青矢印のように含み損が膨らみ『0』を割ると元本割れとなります。
今回の設定でいい成績なのは、現在レートが含み損がない地点だからです。
含み損が多い場面であれば、この収益率はなかったでしょう。
コレは完全にタイミングの問題です。
まとめ
お疲れさまでした。
この記事では、トライオート で使用できる自動売買セレクトのバックテストを検証しました。
リピート系のバックテストは、レートが一定範囲を越えないことを想定して行う、いわば後出しじゃんけんのようなもので、
いわゆる損切りを伴ったテストではありません。
しかし、今回検証したバックテストは、
少なくともリアルより見栄えのいいバックテスト結果で、お客を騙していないことがわかりますよね。d(´ω`*)
ここまでリアル同様に補正を行ったバックテストが同様の結果となったワケですから、トライオートのバックテストは信用できます。
以前、コアレンジャーの検証をしたときも思ったことですが、トライオートの自動売買セレクトはよく考えられていると思います。
特に、『ハーフ』というロジックの場合は売りと買いの中間地点で含み損がなくなります。
この境目を頻繁に通る通貨ペアを選べば、勝率100%で逃げ切ることも可能です。
※トラリピでいうところのハーフ&ハーフです。
多分に運任せではありますが、これもリピート系のメリットの1つと言えるでしょう。
それではまた。
じっとタイミングを待てる人にとってはリピート系はストレスの少ないいい手法だと思いますよ~
ヒロセ