少しでもトレードの勉強をした人であれば、
短期裁量トレード、つまりデイトレが最も資金効率がいい
といった話は聞いた事があると思います。
ですが、デイトレには技能・スキルが必要です。
ここで多くのサラリーマントレーダーは『自分には無理だ』と諦めてしまうかもしれません。
なぜならば、
スキルなんてないし、トレードの為にチャートを見てる時間もない
と思ってしまうからです。
本当に、サラリーマンにデイトレのスキル習得は無理なのでしょうか?
どうも。
専業になったり兼業になったりどちらの立場も知り尽くしたトレーダーヒロセです。
この記事では、サラリーマン向けの【MT4裁量トレード練習君プレミアム】を使ったデイトレスキル習得方法を、詳細な手順を追って解説していきます。
実は、日々忙しくサラリーマンとして仕事をしている人であっても、デイトレをする時間位は問題なく確保できます。
スキル習得の為の時間だって、うまく習慣化できれば十分なトータル時間が取れるハズです。
むしろ、サラリーマンだからこそ有利な面だってあります。
私事ですが、私はフリーランスを経て、現在ほぼ12時間勤務の会社勤めをしています。
実は、私がデイトレで勝てるようになったのは、この仕事に就いてからなんです。
規則正しい生活と、多少失敗しても大丈夫といった気持ちの余裕が、勝てるようになった大きな要因となりました。
デイトレは、圧倒的に高い資金効率を誇り、危険も対人関係のストレスもなく、税金だって安い、究極のお金儲けのスキルです。
だからといって習得に何年も厳しい修行を必要とするようなものではなく、少しの知識とコツを覚えれば慣れで勝てるようになります。
サラリーマンだからといって諦めるのは、非常に勿体ないですよ。
ぜひ、この記事を読んで少しずつでも練習を始め、勝てるデイトレスキルを習得して欲しいと思います。
目次
サラリーマンがデイトレ向きな理由
会社に勤めている人であれば、仕事の時間が毎日違うという人は少ないハズです。
多くの人は、同じような時間に出勤して、帰宅してと、リズム正しい毎日を送っているのではないでしょうか。
規則正しい生活は、勝つために有利に働きます。
なぜならば、レートの動きは時間帯によってある程度のクセがあるからです。
従って、毎日決まった時間にトレードを始める事で、時間帯別のクセに沿ったチャートの見方が身についてくるハズです。
トレードにかけられる時間が限られていたとしても、チャート分析の時間なんてそんなにかかるものではありません。
慣れれば、チャートを一瞥しただけで、その日トレードできるかどうか程度の判別はついてしまいます。
トレードできそうなら、さらに時間足を落として詳細にシナリオを考えればいいんです。
FXは24時間できますが、むしろ時間を限った方がいい結果が得られます。
加えて、日々同じような時間で生活をしているという事は、習慣化がしやすいという事でもあります。
習慣化は、成果をもたらすための最も大切な要素である【絶対的練習量】を稼ぐために、非常に有効な手段です。
毎日決まった時間にトレードスキル習得の為の行動をコツコツ続けていると、いつの間にか膨大な時間を費やしている事に気付きます。
と同時に、スキル上達の実感も得られてくるハズです。
さらに、サラリーマンである最大のメリットとして挙げられるのが、
毎月、同じような額の給料が得られる
といった点です。
給料からFX用の種銭を捻出し、その範囲でトレードを行う事で、金銭的な安心感があります。
少々失敗しても大丈夫だからこそ、『ここかな!?』といった局面で思い切ってエントリーが行えるんです。
トレードをしなければ、トレードで稼ぐことはできませんよね。
どんな事でもやってみなくちゃ始まりません。
トレードで稼ぐためには、勉強も練習も大事です。
ですが、実際に行動を起こすことこそが最も大切なことです。
金銭的安心感により【やってみる】事へのハードルが低く、稼げるようになる可能性が高いというワケです。
つまり、
サラリーマンだからこそ、デイトレにもスキル習得の為の練習にも有利
って事です。
忙しさを理由に、デイトレみたいな美味しいスキルを諦める事はありません。
ポイント
規則正しい生活は、勝つために有利に働く
FXは時間を限った方がいい結果が得られる
習慣化しやすい事は、絶対的練習量の確保がしやすいという事
金銭的安心感が行動のハードルを下げる
サラリーマン向けデイトレ時間軸
『サラリーマンは忙しいから、サクッと稼げるスキャルピングが有利!』
なーんて書いてある情報を見たことがあるでしょうか?
確かにスキャルピングならば、エントリーから決済までの時間は短くて済みます。
が、スキャルなら一瞬のチャンスを逃さない為にチャートの前に居座る必要がないですか?
というか、そうしないと不安なんじゃないでしょうか?
しかも、頑張って数pips抜いても、そこに占めるスプレッドの割合が多ければ、
繰り返せば繰り返すほど、手数料を多く支払う
状態になり、結果、スプレッド負けが起こりやすくなります。
つまり、
トレードの時間軸が短すぎると、逆に忙しく、利益も上げにくい
という事です。
サラリーマンがトレードに不利と感じてしまう原因の1つに、
エントリーチャンスに立ち会えない
というものがありますが、これは誤解です。
よくあるエントリー解説とかで、このラインを抜けたらエントリーとかありますが、別にその瞬間に成り行きエントリーしなければいけないワケではありません。
エントリーは厳選はするべきですが、ピンポイントではなくエリアで考えて指値の予約注文を入れればいいんです。
指値はノイズの影響をもろに受けますから、短い時間軸では避けるべきです。
ですから、多少余裕がある時間軸の方が、実はサラリーマン向けなんです。
従って、私がお勧めするサラリーマン向けのデイトレ時間軸は次の通りです。
長期足:日足
短期足:1時間足
日足と1時間足を使う事で、決まった時間に同じような行動を続けやすく、時間とスプレッドの負担も小さくなります。
例えば次のような感じ。
サラリーマンのデイトレルーチン
朝、日足を確認して、その日1日上がりやすそう・下がりやすそうと思った通貨ペアだけを選ぶ
仕事から帰宅したら、選んだ通貨ペアの日足をもう一度確認・選別し、いけそうなら1時間足に落として詳細に見る
チャンスがあれば、成り行き・指値エントリーと同時に根拠のある損切り・利確ラインに決済の発注をしておいてあとは寝るだけ
どうでしょうか。
これならできそうじゃありませんか?
仕事で疲れて帰ってきて、さらにデイトレで一仕事なんてツラすぎです。
トレードの手間もストレスも、少ない方がいいに決まってます。
今勝てなくても、日々少額リアルトレードでリアルの経験を積み、スキル習得の練習を習慣化できれば、必ず成果が表れます。
いつも忙しいサラリーマンがデイトレをする時に最も大事な事は、
無理なく続けられる事
なんです。
継続なくして成果なしというワケです。
ポイント
トレードの時間軸が短すぎると、逆に忙しく、利益も上げにくい
日足と1時間足を使う事で、決まった時間に同じような行動を続けやすく、時間とスプレッドの負担も小さくなる
サラリーマンがデイトレをする時に大事なのは無理なく続けられる事
継続なくして成果なし
練習に必要な知識と便利な小技
具体的な練習方法に移る前に、過去チャートを見る際に必要な知識と小技を少し紹介しておこうと思います。
そんなの知ってるぜって人は飛ばしてくださいね。d(´ω`*)
MT4チャートを日本時間に変換する方法
毎日決まった時間にチャートを見るのであれば、それを想定した練習でも、同じ時間帯を見る必要があります。
ところが、MT4に表示されている時間は日本時間ではありません。
従って、練習前に日本時間への変換方法を覚えておかなくてはいけません。
FXは世界中で24時間取引が行われています。
FX界での1日の区切りは、ニューヨークのクローズ時間と決められています。
つまり、ニューヨーククローズ時間がMT4チャートの0時となっているワケです。
ニューヨーククローズ時間と日本時間の関係を、GMT(グリニッジ標準時)で表すと次のようになります。
期間 | ニューヨーククローズ時間 | 日本時間 | 時間差 |
夏時間の期間(3月~10月) | GMT+3 | GMT+9 | 6時間 |
冬時間の期間(11月~2月) | GMT+2 | GMT+9 | 7時間 |
コレを計算式に直すとこうなります。
・夏時間:MT4の表示時間+6時間=日本時間
・冬時間:MT4の表示時間+7時間=日本時間
コレを言葉で表現するとこうなります。
・3月から10月はMT4の表示時間に6を足すと日本時間になる
・11月から2月はMT4の時間表示に7を足すと日本時間になる
夏時間と冬時間の期間は厳密にいうと、ニューヨーク時間で3月第2日曜日と11月第1日曜日からになりますが、ざっくり3月~、11月~と覚えておけばいいでしょう。
MT4の図解で表すとこうなります。
垂直線で示したMT4上の時間は、5月9日の14:00です。
つまり夏時間の期間ですから、6を足して20:00=夜の8時が日本時間となるわけです。
トレードを行う時間が決まっているなら、逆算してMT4上の時間を割り出します。
例として、夜の8時にチャートを見るとするとMT4時間は次のようになります。
・3月~ 20:00-6=14:00
・11月~ 20:00-7=13:00
過去チャートで練習を行う場合は、自分が実際にトレードを始める時間を決めた上で、あらかじめMT4上の時間を覚えておきます。
時間の変換は一見ややこしく、よくわからないという人が多いと思いますが、一旦覚えてしまえば簡単です。
この際ですので、自分の生活パターンとMT4上の時間をリンクさせてメモにでもしておくのがいいと思います。
※便宜上、ここから先では、変換には夏期間を採用し【MT4時間+6=日本時間】とします。
ロウソク足と時間からレートを知る方法
過去チャートを使ってロウソク足を見る場合、既に出来上がっているロウソク足を見る事になります。
リアルチャートだと、現在レートに水平線が引かれているわけですが、過去チャートにはこれがありません。
過去チャートで、下の表示時間を参照してロウソク足を見た場合、その時点でのレートがわからなければ話になりませんよね。
朝一で、1時間足チャートを見る事を想定して垂直線を引いてみました。
MT4上の時間【01:00】を日本時間に直すと、7時になります。
過去チャートを現在進行形のチャートとして想定して見る場合、どこが7時時点のレートになるかわかりますか。
実は、MT4で表示されている時間は、ロウソク足が始値をつけた時間になります。
例で挙げたロウソク足の場合、陽線なので、一番下が7時時点でのレートになります。
こんな感じ。
実際には01:00時点でのロウソク足は始まったばかりで、表示されていません。
つまり、朝7時時点でのチャートを再現するには、00:00時点のロウソク足が確定した所を見る必要があります。
過去チャートのMT4時間とロウソク足をパッと見たときに、日本時間とその時点でのレートが理解できるよう知識として覚えておいてください。
少し練習を始めるとスグに慣れます。(*´ω`*)
十字カーソルを一瞬で表示する方法
チャートを見るうえで、非常に便利なMT4の機能が十字カーソルです。
十字カーソルをチャート上に表示し、水平線と垂直線をマウスの動きで任意に動かしていると、多くの人が意識しているラインに気付きやすくなります。
チャート上部のツールバーから【+】マークをクリックすると、十字カーソルが表示されます。
このようにマウスの動き1つでレートと時間を自由に行き来できます。
この便利な十字カーソルですが、実はマウスのスクロールホイールのクリックでも表示する事ができます。
スクロールホイールが上からクリックできる事を知らない人も多いと思いますが、便利なので覚えておくといいですよ。
この機能を使うと、いちいちカーソルをツールバーに持っていかずに、ポインターを十字カーソルに変更できます。
このように非常に便利に十字カーソルを使えます。
十字カーソルを表示した状態で、左クリック+ドラッグを行うと次のような表示が出ます。
表示の内容は左から、
起点からのロウソク足本数/起点からのポイント/ドラッグ先のレート
になります。
ポイントはpipsを10倍した数値になりますので、例えば2000ポイントであれば200pipsという事になります。
十字カーソルは、チャートを読む際に必須とも言えるツールなので、うまく活用してください。
サラリーマン向け練習方法
前置きが長くなってしまいましたが、忙しいサラリーマンの方でも希望が持てたのではないでしょうか?
では、練習君を使ったサラリーマン向けの具体的な練習方法を解説していきます。
まず前提として、サラリーマンは決まった時間しかチャートを見られません。
ですが【MT4裁量トレード練習君プレミアム】を使えば、自分のトレード時間を想定した練習を早回しで行う事が可能です。
つまり、自分の生活サイクルを、練習君を使って過去チャート上に再現し、これからのトレードに必要な経験値を荒稼ぎしてしまおうというワケです。
ここから先は、あなたの生活リズムを想定したトレードで、勝てるようになった自分を思い浮かべながら、ワクワクした気持ちで読み進めていっていただきたいと思います。
楽しみですよね!d(´ω`*)
生活サイクルに合わせたトレード方法を決める
練習を行うにあたり、生活サイクルに合わせてどのようにトレードを行うのかを決めておく必要があります。
以下の生活サイクルモデルに対して、トレード方法の1例を解説しています。
練習の際には、あなたの生活サイクルを適用して変更してみてください。
生活サイクルモデル
・午前6時起床→トレード
・午前8時出勤
・午後7時帰宅→トレード
・午後11時就寝
トレード方法
午前6時
今日トレード出来そうな通貨ペアを選別
チャンスがあればエントリー
ポジションを保有していれば、ホールドか切るかの判断
午後7時
選別したチャートを確認
チャンスがあればエントリー
ポジションがあれば、ホールドか切るか判断
自分自身の生活サイクルに合ったトレード方法がわかれば、それを想定して練習君で再現する事ができます。
1日のトレードを時間ごとに分割して、それぞれの時間に必要なスキルを習得できるよう練習を行います。
全体を見れば複雑に思えてしまうデイトレでも、細かく分割してしまえば、やるべき事が明確になりモチベーションもキープできます。
ポイント
生活サイクルに合わせたトレード方法を決めて、練習君で想定・再現する
1日のトレードを時間ごとに分割して、1単位ずつ修得していけるよう練習を行う
全体を細かく分割して習得する事で、難しく思えるデイトレも意外と簡単に習得できる
注意ポイント
練習君を立ち上げる際には、MT4の起動は1つだけにしておいてください。
2つ以上起動していると誤作動を起こします。
リアルトレードと練習を同時に行いたい場合は、別のパソコンで行うかVPSを使用してください。
通貨ペアを選別する為の練習
勝ちトレーダーがよく言っている事に、
チャートを一目見れば、その日トレードできそうかどうかわかる
といった言葉があります。
一目見てわかるワケですから、明確に着目しているポイントがあるハズです。
どこに着目するかは人それぞれですが、一貫したポイントがあれば簡単ですよね。
今回は、一貫した着目ポイントを見つける為に、
わかりやすく日足が伸びた所の前で【根拠】を見つける
というケーススタディを行います。
朝、伸びる根拠が多く見つかった通貨ペアが、その日トレードできそうな通貨ペアとなるワケです。
では、朝6時にチャートを見る事を想定して練習君を立ち上げましょう。
朝6時はMT4の時間で言うと、00:00となり、日足の始まりに相当します。
設定は2画面でもいいですが、ここでは効率を重視して日足1画面での練習方法を解説します。
設定画面の取引通貨と最小時間足を【D1】に設定しておくと、確定した日足1本ずつを早送り・巻き戻しができます。
チャートが表示されたら、ロウソク足を早送りしながら、わかりやすく動いている日足を探します。
そんなに難しく考える事はありません。
ぱっと見で『動いているな』って所を見つけてください。
こんな感じ。
見つけたら、チャートを巻き戻して、伸びている日足が表示される朝を想定してチャートを見て下さい。
そのチャートを見ている大衆心理を想像しながら、動く前兆があるかどうか考えてみます。
例えばここ。
イイ感じにバイーンと伸びてますよね!
じゃ、この日のロウソク足の伸びが、朝の時点でわかるのかどうかを見てみます。
ロウソク足を1本巻き戻しました。
どうでしょうか?
何かしらの条件を満たせば伸びそうですか?
ちなみに私ならわかりません。
じゃ、このチャートからは、『こういう局面はわからない』という事がわかりますよね。
それ以前のロウソク足も上下にヒゲが長く伸びていて、右往左往している様子が見て取れます。
こういったところで無理にエントリーすると、買ったら下がり売ったら上がるといった事になります。
こんな感じでどんどん見ていきましょう。
このロウソク足もいい感じで伸びてますよね!
いいですね~取りたいですよね~(*´ω`*)
じゃ、この日の朝はどんな感じなのか見てみましょうか。
ロウソク足を1本巻き戻してみます。
こうなってます。
安値切り上げ・高値更新を伴って上昇しています。
最安値をつけてから、伸びて停滞、さらに伸びて停滞している局面です。
ここで、チャートを見ている多くの大衆が何を考えているのか想像してみてください。
ベクトルは上・下でいえば、上ではないでしょうか。
『今の停滞を抜けたら買い』といった思惑が、チャートから感じられると思います。
さらに細かく見ると、矢印で示した陰線とその後の陽線で、プライスアクションパターンで言う所の【インサイドバー】を形成しています。
インサイドバーの後は陽線2本がスラストアップとなっており、上昇傾向が強い事が見受けられます。
さらにさらに、インサイドバーの上限が、4日前に付けた直近高値と揃っており、多くの人が意識するラインとなっている事が想像できます。
この停滞を受けて、反転を期待して売っているトレーダーの損切りラインもここに置かれていると考えるのが自然です。
つまりは、直近高値とインサイドバー上限のラインの上に、買い注文が集中していると考えられます。
ここまで分析できれば、
近いうちにインサイドバーの上限を突破できれば高い確率で上昇する
という判断ができるワケです。
なんなら、この時点でインサイドバー上限に指値買い、直近安値に損切りを置いて買い注文を入れてもいいくらいです。
というか私なら注文を入れます。
朝の通貨ペア選別を想定した練習方法の解説は以上です。
文章にすれば複雑に感じますが、慣れたらざっと流し見するだけで、根拠が次々に見つかるようになっていきます。
ケーススタディを繰り返せば繰り返すほど、朝パッとチャートを見たときに『あ!いけそうかも!』といった通貨ペアを発見できるようになるでしょう。
そういった通貨ペアを発見したら、さらに1時間足に落として詳しく見ていけばOKです。
通貨ペア選別の練習
一貫した着目ポイントを見つける為には、わかりやすく日足が伸びた所の前で【根拠】を見つけるという練習を行う
伸びた日足の前にチャートを巻き戻し、伸びた根拠を考えるというケーススタディを繰り返す
根拠が多いほど、多くの人に注目され動く可能性が高い
ケーススタディを繰り返すほど、チャートを動かす力と自分のチャートの見方・考え方がシンクロしていく
※インサイドバーの解説は、こちらのエイクさんの動画がわかりやすいです。
選別した通貨ペアを1時間足で見る練習
次は、選別した通貨ペアを、1時間足で詳しく確認する事を想定して練習を行います。
通貨ペア選別の練習は、数をこなすために日足1画面で行いましたが、この練習は日足・1時間足の2画面で行います。
練習君でのチャート切り替えは時間がかかるため、
・日足での練習は朝
・2画面での練習は夕方
といった感じで、分けておこなうのが習慣化の為にはお勧めです。
練習君の設定画面は次のようにします。
取引通貨にH1を、参考通貨にD1を、最小時間足にH1を設定して練習君を立ち上げます。
練習方法はまず、先ほどと同じく日足の伸びている所を見つけ、その前でトレード出来そうな根拠があるか考えます。
チャートを早回しで送り、わかりやすく伸びている日足を見つけました。
ここで、朝6時にチャートを選別し、仕事から帰宅した午後7時に選別したチャートを見る想定でケーススタディを行います。
日足が左、1時間足が右です。
日足の矢印で示した上昇が取れそうです。
このように、キレイに伸びている所を確認してから巻き戻し、どうやったら取れるのかを考えていきます。
前日の朝6時時点にチャートを巻き戻します。
朝6時時点のチャートはこうなっています。
MT4上の時間は【00:00】ですので、23:00のロウソク足が確定した時点、00:00のロウソク足が出現する前が、現実に朝6時にチャートを見た時の再現となります。
上記したチャート選別の方法を思い出してください。
日足に着目すると、赤ラインの直近安値よりも、黄色の直近高値に到達する可能性の方が高いと思われます。
この時点で、『この通貨ペアはそろそろトレードできそうだな』といった判断ができます。
日足を見て通貨ペアを選択したら、次は1時間足をさらに細かく観察します。
こちらも安値が切り上げて、高値が同じようなレートで揃っています。
この高値が揃っているラインの上には、買い注文が貯まっていると想像できます。
このラインを上抜ける事ができれば、少なくとも日足の直近高値位までは抵抗なく伸びそうです。
日足と1時間足を見比べてみると、どちらも同じようなチャートの形をしている事がわかります。
このように、上位足の先端を下位足で拡大して、同じように伸びるパターンになっている場合は大きく動く可能性が高い局面です。
ここまで確認できれば、午後7時時点までチャートを進めます。
午後7時は21時ですから、MT4上の時間は【21-5=15:00】となります。
従って、表示するべきは14:00時点のロウソク足が確定した局面です。
イイ感じに伸びましたね。
日足を改めて見てみると、トライアングル上抜けで大勢のトレーダーが買っている様子がうかがえます。
1時間足でも、アセンディングトライアングルを上抜けている様子がわかりますよね。
このように、日足でも1時間足でも注目されるところは、多くの注文が殺到し、レートも大きく伸びるというワケです。
ですが、午後7時の時点では既に大きく伸びた後で、ここから買っていくには怖いと思います。
ここまで分析できたら、どうやってトレードを行うのかを考えます。
午後7時にはもうエントリー出来ないワケですから、朝の時点にチャートを巻き戻します。
日足で上に向かう可能性が高いと判断して、チャートを進めたら実際に大きく伸びている事が確認できました。
こうなれば、1時間足を詳しく見て、
『エントリーできるのか?』
『どうやってエントリーするのか?』
といった視点で考えていきます。
朝の時点では、まだ動くかどうかわからないので成り行きエントリーはできません。
ですが、安値が切り上げてきており、以前の直近高値が揃っている所も上抜けて【上昇への期待が強い】と判断する事ができます。
さらに、前日高値付近、同じようなレートで3度ほど上昇が止められていて、この上部には買い注文が貯まっていると推測できます。
このラインを超える事ができたら、買い注文を巻き込んで勢いよくレートが上昇し、その上昇がさらに買いを呼ぶと考えられます。
従って、このライン付近に指値買い予約注文を入れておきます。
具体的なトレードを想定した練習の場合、必ずエントリーと同時に損切り注文を入れる事も想定しておきます。
損切りは、日足レベルでの直近安値、もしくは1時間足レベルの直近安値どちらかに置きます。
損切りまでの距離で、リスクリワードと勝率の関係が次のように変わります。
・損切りまでの距離が遠い:低リスクリワード、高勝率
・損切りまでの距離が近い:高リスクリワード、低勝率
どちらがいいとは限りませんので、お好みで選択すればOKです。
今回の例では、1時間足レベルの直近安値である前日安値の少し下に置きます。
ここを下回ってしまうと、1時間足レベルでの安値切り上げ・高値更新のダウの根拠が崩れるからです。
利確は、確実に利確したいのなら日足レベルでの直近高値、伸びる事が期待できるなら、日足のトライアングルの起点を倍した辺りを想定しておけばいいでしょう。
このように、朝と夕方にチャートを見る事を想定し、それぞれの時間にチャートを合わせて、伸びた所を探しどうやったら取れるのかを考えます。
1.伸びた所を確認する
2.伸びる前のチャートに戻す
3.帰宅した時点のチャートに進める
4.朝のトレードを想定した時間に戻す
このような手順を踏み、何度もチャートを行ったり来たりしてみてください。
その都度、どこの注文が集中しているのか、どうやってトレードするのかを何度も考えます。
解説の内容が重複していますが、それでいいんです。
この練習を繰り返す事により、大衆心理を読み取る能力やパターン認識の精度が上がっていきます。
反復練習こそが上達のカギです。
後付けなら何とでも言えるなんて事を言ってくる人もいるでしょうが、無視でOKです。
サクサクとストレスなくケーススタディを繰り返し、経験値を荒稼ぎしてください。
練習君に巻き戻し機能がついた事により、こういったケーススタディが簡単にできるようになりました。
せっかく新しい機能がついたんだから、使わないと損ってもんですよね。
ポイント
日足で選別したチャートを1時間足に落として見る事でさらに詳しく分析できる
決まった時間にチャートを見る事を想定して、伸びた所を取る方法を考える
日足でも1時間足でも注目されるところは、多くの注文が殺到し、レートも大きく伸びる
ケーススタディの繰り返しで、大衆心理を読み取る能力やパターン認識の精度が上がっていく
反復練習こそが上達のカギ
シミュレーションで実力を数値化する
日々ケーススタディを繰り返していると、チャートを見ている時に、
『そろそろ大きく動きそうだな』
『このラインを抜けたら目立つだろうな』
という事がなんとなくわかるようになってきます。
こうなってきたら相場観が付いてきた証拠です。
この状態になったら、実力を試すためにシミュレーションを行います。
いきなりシミュレーションを行わないのは、実力がないのにシミュレーションをしても、実力がない事を確認するだけに終わるからです。
シミュレーションを行うには、シミュレーションを行う為の下地が必要なんです。
実力がない状態で無理をしてシミュレーションを繰り返せば、
『やってもどうせ無理』
といった学習性無力感に囚われる危険があります。
必ず、ケーススタディを充分に行ってからシミュレーションを試してください。
シミュレーションもケーススタディと同様、段階的に行います。
まずは日足のみの1画面で通貨ペア選別の実力を数値化し、自信が付いたら、リアルトレードを想定したシミュレーションへ移行してください。
日足だけのシミュレーション
ケーススタディ同様、シミュレーションもまずは日足だけで練習を行います。
行動のハードルを下げ、段階的にレベルを上げていく事で、上達の喜びを感じながら練習を継続していく事ができます。
日足でのシミュレーションは、取引通貨と最小時間足をD1に設定しておくとサクサク行えます。
あまり根拠にこだわり過ぎる必要はありません。
慣れないうちはなかなか勝てないでしょうから、
『確実に伸びそうな日足1本を取る』
といった視点で気軽に行ってみてください。
欲張らずに、多くの大衆の注目が集まるであろう日のロウソク足【1本】を選んでエントリーし、結果が出たらすぐに決済します。
これなら、【FXは二択】という状態に限りなく近づきます。
ロウソク足1本が、上がるか下がるか予測するだけだったら比較的簡単ですよね。
日足レベルではスプレッド割合もほぼ無視できますので、スプレッド負けの心配もいりません。
ほんの少しの優位性があれば、トータルで勝てるようになります。
負けたら悔しいですが、『神様じゃないんだから当たり前』と気軽に考えて気にせずどんどんやりましょう。
負けを経験するからこそ、負けやすい局面がわかるんです。
なんとなく伸びそうな感じといった、感覚でのエントリーでもかまいません。
裁量トレードですから、感覚を磨くといった事も大事だと思います。
ここで大事なのは、気軽にやってみる事・とにかく繰り返す事です。
ケーススタディで相場観が付いているなら、勝ったり負けたりでも、トータルで勝てるようになっているハズです。
まだ全く勝てる様子がないなら、シミュレーションはやめておいて、ケーススタディをさらに繰り返します。
練習君でシミュレーションを行うと、結果のグラフが表示できます。
今、記事を書いている片手間で、日足だけのチャートでサクッとシミュレーションを行ってみました。
所要時間は5分もかかっていません。
ケーススタディを2~3ヵ月も続けると、このように右上がりのグラフが表示できるようになってきます。
日足だけのシンプルなシミュレーションでも、自分の実力が上がっている事がわかれば、うれしいものです。
自分の成長を実感する事で、『やればできる』という自信が生まれ、次の行動へのモチベーションとなります。
リアルトレードを想定したシミュレーション
日足だけのシミュレーションで勝てるようになっている事がわかったら、リアルトレードを想定してさらに細かくシミュレーションを行います。
設定は参考通貨1と、最小時間足をH1にしておきます。
実際にトレードを行うことを想定して、成り行き・指値注文を駆使してトレード練習をしてみてください。
上記したケーススタディを行ったチャートでの、朝一を想定したエントリーはこんな感じです。
朝6時に、指値で買いの予約注文を入れる事を想定して、操作パネルでの注文方法を簡単に解説します。
1.ロットもしくはリスク%を設定する
2.買いのSL/TP Line Retボタンをクリックして、損切り・利確ラインを表示させる
3.指値Setボタンをクリックして、エントリーラインを表示させる
4.それぞれのラインをダブルクリックしてドラッグし、任意のレートに合わせる
5.Buyをクリックして買いを確定させる
損切り・利確ラインをチャート表示範囲よりも外に置きたいのなら、右端のレート表示を下にドラッグする事で、チャートの上下を縮小できます。
ちなみにですが、朝6時・MT4時間00:00付近は、スプレッドが大きく広がるため、リアルでの成り行きエントリーはやめておいた方が無難です。
朝のトレードを想定してエントリーしたら、午後7時のトレードを想定して時間を早回しします。
午後7時時点のチャートに進めました。
朝、予約注文した買いが約定しています。
ここで、ポジションを保有するのか切るのかを選択します。
もし保有するのであれば、損切り位置を上へ移動しておきます。
ここでは、大きく伸びた後の少し迷っているような所の下におきました。
こうしておくことで、寝ている時に逆行してもある程度の利益は確保できます。
ここからさらに伸びるように感じたなら、利確位置も上へと移動しておきます。
この例では、当初の予定通りの利確位置のままとします。
午後7時時点の行動を決めたら、次の朝6時時点にチャートを早送りします。
首尾よく利確できました。
朝起きてチャート開いたら、こうなってたら嬉しいですよね。(*´ω`*)
ここからさらにトレードできるかどうかを考えます。
ちなみに私なら次のように分析します。
日足で大きく伸びたので、さらに上昇期待が集まるかもだけど、伸びすぎ警戒感もあるかも
1時間足でトライアングルを形成しているようなので、明確に抜けた方向へ伸びそう
【抜けた方向にエントリー】の指値注文を入れるとしたら、日足の勢いからして上だろう
ここまで分析できたら、上への買い指値エントリーを行います。
こんな感じで注文を入れてみました。
エントリーはトライアングルの高値を超えた付近
損切りはトライアングルの安値の下
利確は前日日足の伸びを倍した所
各ラインがセットできたら、Buyをクリックして注文を確定し、チャートを午後7時時点に進めます。
レートは上昇せず1時間足のトライアングルを下に抜けたので、買い注文はキャンセルします。
さらにここからどうやってトレードするかを考えていきます。
参考までに、私なら次のように分析します。
1.トライアングルを明確に下抜けたので、朝までは下への圧力が高まる可能性が高い
2.直近のレジサポラインまでの空白が意識されやすい形に思える
3.この先上昇するにしても、一旦レジサポ転換を確認してから上昇するだろう
ここまで分析したら、売りの注文を入れていきます。
スグにでもエントリーできる形なので、成り行きの売りエントリーを行います。
損切りは前日の高値、利確はレジサポラインでも良かったんですが、SL/TP Line Setボタンで自動で引かれた直近安値に設定しました。
エントリーを行ったら、次の朝6時までチャートを進めます。
朝6時のチャートの状態です。
残念ながら、あまり伸びていませんでした。
ここで、目標であるレジサポラインか直近安値まで届くかどうかを考えてホールドか切るかを選択します。
ここでは、手動での決済を選択しました。
もしもホールドを選択するのであれば、損切りラインを利益方向へ移動しておきます。
損切りラインは、1時間足レベルで小さくサポレジ転換しているラインへ移動します。
こうしておくと逆行した場合でも、微益撤退とする事が可能です。
このように、トレードする時間を想定し、リアルトレードと同じようにシミュレーションを行います。
全く勝てなければ、シミュレーションをするのはツラく感じますが、勝てるのなら面白く感じるハズです。
面白く感じるからこそ、毎日無理なく続けられます。
この記事では、
ケーススタディを実力を上げる練習
シミュレーションを実力を数値化する行為
と位置付けていますが、面白く感じる段階になると、シミュレーションが実力を上げる行為になってきます。
この段階にまで至れば、楽しくシミュレーションを続ける事で、どんどん実力が上がっていきます。
もちろん連続で負ける局面もあるでしょうが、それも経験です。
負けを経験する事でしか得られない気付きもあるハズです。
どんな経験もあなたを成長させる糧となります。
練習を行う時には、『今、自分を成長させている』という意識を持って挑んでみてください。
きっとそれほど遠くない未来、トレードで資金が増えている事に気付く時がきます。
ポイント
シミュレーションもケーススタディと同様、段階的に行う
日足だけのシミュレーションで勝てるようになれば、リアルトレードを想定したシミュレーションに進む
自分の成長を実感する事で、やればできるという自信が生まれ、次の行動へのモチベーションになる
面白く感じる段階になると、シミュレーションが実力を上げる行為になる
練習を行う時には、『今、自分を成長させている』という意識を持つ
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、サラリーマン向けの【MT4裁量トレード練習君プレミアム】を使ったデイトレスキル習得方法を、詳細な手順を追って解説しました。
ほとんどの人は、会社勤めで給料をもらって生活をしていると思います。
お金は欲しいけど、仕事以外で何かをするのはツラいという人も多いでしょう。
わかります。私もそうですから。
ですが、FXなんて勝てるようになってしまえば、そこまで大したスキルではありません。
トレードの時間だって、慣れれば10数分程度のものです。
まさに【クリックゲーム】みたいなもんです。
デイトレは要する時間や労力の割に、得られる金額が大きいのが特徴です。
いわゆる、時間対効果・労力対効果が非常に優れています。
さらに、資金が増えてくると、同じ時間・労力に対して効果が雪だるま式に増えていきます。
何度でも言いますが、時間がない事を理由にデイトレのようなおいしいスキルを諦めるのは非常に勿体ない事です。
時間が無くても、練習がうまく習慣化できれば、必ずスキルは伸びていきます。
大事な事は、必ず成長すると信じて、行動を始め、そして継続する事です。
いつか必ず『あのとき行動を始めてよかった、なにも成果を感じられない時も諦めないでよかった』と思える瞬間がきます。
そうなった未来、過去に行動を始めた自分、スキルを得るまで行動を続けた自分を、誇らしく感じるあなたがいるハズです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
『トレードスキルを得る為に努力を始めよう』と思ったあなたを私は尊敬します。
どうか諦めずに行動を続けてくださいね。
あなたの成功を心から願っています。
ヒロセ