こんばんは。
ヒロセです。
今日は『レート変動が怖い』といったあなたにピッタリのFX手法をご紹介します。
レート変動の影響を受けずに毎日確実に利益を積み重ねる方法です。
是非、気軽に読んでみてくださいね♪(*´ω`*)
注意ポイント
今回、例に挙げたスワップポイントは記事執筆時の数値です。
運用する際は各FX会社のHPを参考にしてください。
目次
スワップサヤ取りという選択肢
FXでポジションを保有すると、当たり前ですが、レートの上下に伴って評価額が上下しますよね。
評価がマイナスになった場合、含み損を抱えたことになり証拠金維持率が下がり最終的にはロスカットされてしまいます。
サヤ取りとは
このレート変動による評価額の増減をなくし、さらに利益を得ようというのがサヤ取りの考え方です。
売と買で同じ通貨を同じ量だけ保有する=レート変動による評価額の増減なし
売スワップと買スワップの合計をプラスにする=スワップ益が得られる
この状態を『通貨ペア』『FX会社』の組み合わせによって可能にするのがサヤ取りです。
スワップサヤ取りで利益が発生する仕組み
ここでは例として、
マイナススワップの低さに定評のあるDMM FXと、
高レベルのプラススワップを誇るLION FX(ヒロセ通商)
の南アランド円のスワップポイントを比較してみます。
スワップポイント比較 | 南アランド円 | |
プラススワップ | マイナススワップ | |
DMM FX | 11円 | -11円 |
LION FX | 15円 | -25円 |
※1万通貨あたり
※調査年月2019年10月
この表をよーく見てもらえますでしょうか。
DMM FXのマイナススワップよりも、LION FXのプラススワップの方が多いことがわかりますよね。
ということは、
例えば、DMM FXで南アランド円を1万通貨売り、同時にLION FXで1万通貨買ったとします。
すると、DMM FXでは毎日11円の支払いが発生するのに対して、LION FXでは15円もらえるわけです。
2社のスワップポイントの収支はプラス4円になりますよね!
この間、2つのFX会社でポジションを保有しているだけです。
これがスワップサヤ取りで利益が発生する仕組みです。
スワップサヤ取りの最大のメリットとは
同じ通貨で同額だけ売りポジションと買いポジションを持っているということが、スワップサヤ取りの最大のメリットとなります。
なぜかというと、レートが変動したとき、
片方のFX会社では含み損が出ても、もう片方のFX会社では同じ額だけ含み益が発生するからです。
例えば、
・DMM FXで南アランド円を100万通貨『売』ポジション
・LION FXで南アランド円を100万通貨『買』ポジション
を保有していたとします。
そして、南アランド円のレートが8円から7.5円に下がったと仮定します。
すると、
・DMM FXで-50万円の含み損が発生
・LION FXで50万円の含み益が発生
して、プラスマイナス『0』の状態が保たれるわけです。
つまり、サヤ取りではレート変動の影響は受けないというわけです。
そして1日あたりのスワップポイントはというと、
・DMM FXで-1100円
・LION FXで+1500円
-1100+1500=400円の利益が入ってくるというわけです。
スワップサヤ取りとは
相場変動の影響を受けずに、スワップポイントの差額を受け取る、という安全極まりない投資!
スワップサヤ取りの資金管理の仕方
スワップサヤ取りでもやはりリスク管理は必要です。
FXの最大のリスクといえばロスカットであり、それはスワップサヤ取りといえども変わりません。
逆にいえば、ロスカットさえ回避していればいいのです。
この辺はほぼ自動で利益が発生するトラリピと同じですね。(*´ω`*)
そして、ロスカット回避の資金管理はレート変動によりポジションが増減するトラリピよりも簡単です。
ロスカットまでの猶予さえ決めれば、保有できるポジション量は以下の計算式で計算できます。
ロスカットまでの猶予=(有効証拠金額-必要証拠金額)÷保有数量
まずはポジションを建てたレートからロスカットまでの猶予を決めます。
ロスカットまでの猶予は過去のデータからどれだけの変動を許容できるのかを自分なりに判断する必要があります。
ロスカットまでの猶予が1円の場合
仮に、例として挙げている南アランド円で、
ロスカットまでの猶予を1円と決めて、
扱うポジション量を計算してみます。
自分の投入できる資金は限られているわけなので、計算でおのずと持てるポジション量が決まるわけです。
現時点での南アランド円のレートが8円、資金が100万円(売り買い各口座に50万円づつ)だとして、求める数字=ポジション量をXとします。
ロスカットまでの計算式にすべての値を当てはめるとこうなります。
ロスカットまでの猶予=(有効証拠金額-必要証拠金額)÷保有数量
1=(500000-8X÷25)÷X
X ≒378787
となり、保有できるポジション量は約38万通貨となります。
保有ポジションが決まればそれから発生するマイナススワップとプラススワップの収支を計算すれば、利益がわかります。
・DMM FXでの売りポジション、38×-11=-418
・みんなのFXでの買いポジション、38×15=570
570-418=152円が1日に得られるスワップポイントになります。
152×365=55480
年間にして55480円の利益になります。
資金が100万円なので、利益率5.5%といったところです。
どうでしょうか?
南アランド円をロスカットまで1円の余裕をみて年利5.5%が低いのか、高いのか・・
ちなみに南アランド円の1日の変動率を調べると0.21円/日ということです。
ロスカットまでの猶予0.5円の場合
ロスカットまでの猶予をもっと少なくすると、資金管理は難しくなりますが、利益率は上がります。
次はロスカットまでの猶予を0.5円で計算してみましょう。
ロスカットまでの猶予=(有効証拠金額-必要証拠金額)÷保有数量
0.5=(500000-8X÷25)÷X
X≒609756
約61万通貨保有することができます。
・1日に支払うスワップポイント 61×-11=-671
・1日に得られるスワップポイント 61×15=915
・1日のスワップポイント収支 915-671=244
・年額 244×365=89060
年間、89000円の利益となり、資金効率は8.9%となります。
私の経験上、これくらいが現実的な数字ではないかと感じますね。
私は現在、利確幅0.1円でトラリピをしていますが、利確は1週間に2~6回程度です。
そこら辺を踏まえて、
『0.5円動くまでに資金を移動できればいい』
と考えればそこそこ余裕はあるのではないでしょうか。
スワップサヤ取りでの資金管理は
『ロスカットまでの猶予を死守できるのかどうか』
ということにかかっています。
猶予が少なくなった口座には反対側の口座から資金を移動する必要があります。
(自分の銀行口座にいつでも使えるプール金があれば別ですが、w)
入金は、どこのFX会社でもクイック入金に対応していますので、問題となるのは出金のスピードです。
出金のスピードが早ければ早いほど、資金移動がスムーズに行えるので資金効率を上げていくことができるでしょう。
資金移動は主にプラススワップが積みあがる買い口座からマイナススワップで引かれていく売り口座への移動です。
あらかじめ、買い口座からどの位の時間で出金できるのか確認しておいた方がよさそうですね。
※ちなみに今回の買い口座として想定したLION FXではリアルタイム出金が用意されており、平日9:30~14:30は出金が即時に振り込みされます。(*´ω`*)
スワップサヤ取りで利益が発生するまで
2つのFX会社でポジションを保有しているだけで利益が発生するスワップサヤ取りですが、
ポジションを建てた時点から利益が出るわけではありません。
なぜならば、スプレッド(売値と買値の差)があるからです。
つまり、売りポジションと買いポジションを同時に建てた時点で、スプレッド分だけマイナスから始めることになります。
これが、スワップサヤ取りを行うときのデメリットの1つです。
では、スプレッド分のマイナスを埋めるにはどれくらいの日数がかかるのでしょうか?
ちょっと計算してみましょう。
実際の取引画面から南アランド円の現在値を書き出し、そこから差を計算します。
・DMM FX売り:7.258円
・LION FX買い:7.268円
7.268-7.258=0.01円
というわけで、両会社間の実質のスプレッドは1銭となります。
上記したロスカットまでの猶予を0.5円とした計算で持てるポジションは61万通貨なので
ポジションを建てた時点で、
610000×-0.01=-6100円
-6100円から始まることになり、
マイナスが解消されるまでの日数は、
6100÷244(1日のスワップポイント収支)=25日
つまり、ポジションを建ててから利益が発生するまでに要する日数は25日となります。
もし、スワップサヤ取りでロスカットされたら
もし、仮に相場の急変などによりロスカットされたとしたら、スワップサヤ取りではどれだけの被害で出るのでしょうか?
例えば、レートがフラッシュクラッシュなどで急落して買いポジションがロスカットされたとします。
その際、反対側の売りポジションを即決済すれば、被害は最小限に抑えられます。
買いポジションで損失が出ている分、売りポジションでは利益が出ているからです。
ただし、あまりにも短い期間(始めてからの日数)でロスカットに陥った場合、
スワップサヤ取りで十分な利益が積みあがっていないため、トータルでは損失となる可能性があります。
買いポジションのロスカットでの損失分を、売りポジションの決済で埋めきれない場合、損失がサヤ取りの利益を上回る可能性があるのです。
そして、新たにポジションを建てた場合、また25日間は利益が上がりません。
つまり、
スワップサヤ取りでロスカットされた場合、
壊滅的なダメージは残らないものの、損失を取り返すのには相当な時間がかかるということです。
資金管理の大事さを痛感せずにはいられませんね・・(;^ω^)
まとめ
今回はスワップサヤ取りという手法のやり方とメリットデメリットについてお話しました。
ロスカットさえされなければ、毎日少しづつ確実に利益が上がる事が理解できたと思います。
ただし、あくまでもマイナススワップよりもプラススワップが上回っている組み合わせだけでの手法だと覚えておいてくださいね!
今回、例として挙げたDMM FXとLION FXはスワップサヤ取りで組み合わせる口座としては現状では理想的といえます。(*´ω`*)
(※LION FXのリアルタイム出金も含め)
上記した会社のスワップポイントが入れ替わるといったことはまずないとは思いますが、あり得ないことではないので注意が必要です。
あと、利益が積みあがるのが少しづつなので、一旦損失を出すと取り返すのに時間がかかることも忘れてはダメですよ~
コツはできる限り利益が出ている期間を長くキープすることです。
それができれば、これほど安心なFXの手法はないと断言できます。
どうぞ御一考くださいませ。
それではまた。
あなたが金銭的な悩みから解放されるよう願ってやみません。
ヒロセ