どうも。
お得な裏技が大好きなヒロセです。
トラリピの『安全』な運用にはそれなりにお金がかかります。
なぜならば、想定レンジが広ければ広いほど安全になりますが、
必要資金は、レンジの広さに応じて指数関数的に増えるからです。
レンジを広げたからといっても、トラリピによる為替差益が増えるワケではありません。
つまり、安全なほど利回りが落ちるってことです。
なんとかならないんでしょうか?(;´・ω・)
ポイント
利回りは多い方がいいに決まってる
何かいい方法があれば知りたい
このような悩みにお答えします。
この記事では、トラリピ運用に必要な資金を大幅に減らす裏技を解説します。
実は、ちょっとしたコツで想定レンジを保ったまま必要資金を減らすことができるんです。
それがハーフ&ハーフというトラリピの応用手法です。
必要資金が減れば、
・さらにレンジを広げて安全を確保
・トラップあたりのロットを倍増させて利益アップ
などが期待できます!
やらない手はありませんよね。d(´ω`*)
ぜひ、しっかりと理解してお得にトラリピ運用をしていただきたいと思います。
目次
トラリピハーフ&ハーフとは?
繰り返しますが、
トラリピで想定レンジを広範囲に設定しようとすると、それだけ資金が多く必要です。
でも、そんな資金があったら苦労しませんよね・・(;^ω^)
しかし、実は、
ポイント
・想定レンジも変えず
・利確幅も変えず
・トラップ本数も保ったまま
・資金を『約3分の1』に抑えることができる
トラリピ運用の裏技があります。
それは想定レンジの半分を買いトラリピ、残り半分を売りトラリピに設定する方法です。
マネースクエア では『ハーフ&ハーフ』と呼ばれています。
(※ハーフ&ハーフの解説ページはこちら。)
では、一般的なトラリピとハーフ&ハーフの違いを具体的に説明していきます。
一般的なトラリピの場合
一般的なトラリピの概念図です。
仮にトラリピ設定をこのようにしたとします。
トラリピ設定
・想定レンジ:80~100円
・利確幅:1円
・トラップ本数:20本
・1本あたり通貨数:1万通貨
この設定で、全てのトラップが成立した場合の必要金額を運用試算表で算出してみましょう。
※運用試算表の使用には口座開設が必要です。
一般的なトラリピの場合、約272万円の資金が必要な事がわかりました。
ハーフ&ハーフの場合
ハーフ&ハーフでトラリピを行う概念図です。
この場合、90円を境にして上を売りトラリピ、下を買いトラリピとします。
こうすることで設定を変えずに必要資金を大幅に減らすことができるんです。
この概念図の場合、『AからB(100~80円)へとレートが下落』することにより、
・100~90円までの売りトラリピが利確
・レート90円の時点での必要資金は0円
・90~80円まで買いトラップが発動
といった流れで利確と新規発注されます。
つまり、
ポイント
90円を起点として、上下に10円分のレンジ幅の資金があれば運用できる
というわけです。
では、90~100円までのトラリピで必要な資金を計算してみましょう。
ハーフ&ハーフの場合の必要資金は約88万円となりました。
トラップが全て発動した場合の必要資金の合計は次のようになります。
同設定での必要資金
・一般的なトラリピ:272万円
・ハーフ&ハーフ:88万円
その差、なんと184万円!
倍率にして約3分の1で済むことになります。
こんないいことありませんよね!d(´ω`*)
ハーフ&ハーフのデメリット
もちろんハーフ&ハーフにはメリットだけではなく、デメリットもあります。
1、想定レンジ上下に含み損が発生する。
想定レンジを真ん中で区切って、売りと買いを分けるのがハーフ&ハーフです。
つまり、真ん中からレートが外れるとどちらに向かっても含み損が発生します。
2、どちらかが必ずマイナススワップになる。
外貨にはスワップポイントが発生しますので、同通貨ペアで売りと買いを併用して運用する場合、どちらかがプラス、どちらかがマイナスになります。
※通貨ペアによりどちらもマイナスになる場合があります。
この2つのデメリットのうち、
注意ポイント
特に警戒すべきなのがマイナススワップ
です。
なぜならば、
ハーフ&ハーフの仕組み上、含み損は仕方ないのに加え、
含み損の額自体が少ないからです。
上記した運用試算表の『すべて成立時の評価損』を比べていただければわかります。
すべて成立時の評価損
・一般的なトラリピ:約‐200万円
・ハーフ&ハーフ:約‐50万円
対してマイナススワップは、
ポジションを保有しているだけでどんどん資金が減っていきます。
ちょっとこれをみてください。
これは『南アランド円』を売トラリピをした場合のバックテスト結果です。
・トラリピ設定
テスト期間 | 2012/01/01~2019/07/30 |
通貨ペア | 南アランド円 |
売りスワップ | -23円 |
スプレッド | 1銭 |
資金 | 500万円 |
想定レンジ | 7~11円 |
トラップ本数 | 20本 |
トラップ幅 | -0.2円 |
1本あたり通貨数 | 2万通貨 |
利確1回の額 | 4000円 |
口座残高は上昇と下降を繰り返し、最終的には-6178円と元本割れで終わっています・・
ポジションに付与されたマイナススワップが確定されたときに大きく残高が減少しています。
南アランド円の売りトラリピでは、大体このようなグラフを描くと思っていただいていいかと思います。
高金利通貨と呼ばれるだけある南アランド円ですので当然、売りスワップの額も大きいんです。
テストを行ったFXFTの南アランド円のマイナスワップは-23円、トラップ1本あたり2万通貨保有の設定です。
つまり、なにもしなくても、
トラップ1本につき、1日に46円づつお金が減っている
ワケです。
しかも、ほとんどのFX会社ではプラスよりマイナスの方が大きく設定されています。
これはマネースクエアでも例外ではありません。
ハーフ&ハーフのデメリットを抑える方法
ハーフ&ハーフには以上のようなデメリットが存在することがわかりました。
繰り返しになりますが、
想定レンジ中央からレンジ端に向かって双方向に含み損が発生することは、
仕組み上避けることはできません。
ですから、ハーフ&ハーフのデメリットを抑えるためには、
マイナススワップを減らす
といった策がメインになります。
逆にいえば、マイナススワップさえ抑えることができるのなら、
ハーフ&ハーフのメリットが際立つことになります。
マイナススワップを減らすためには
ハーフ&ハーフ運用でマイナススワップを減らすためには、次の2通りあります。
1、マイナススワップが少ない『FX会社』を選択する。
2、マイナススワップが少ない『通貨ペア』を選択する。
というわけで、FX会社と通貨ペアの選択で対応するしかありません。
そのための絶対条件として、
『手動』で運用すること
が必須です。
これが手動トラリピと言われる運用方法です。
ポイント
手動トラリピなら、FX会社は自由に選べます。
もちろん、ハーフ&ハーフに向いた通貨ペアだって好きに選んで運用できます。
マイナススワップが少ないFX会社
プラススワップとマイナススワップの関係で最良な状態が、
プラスとマイナスが同額(一本値)であることです。
プラスがマイナスを上回る事は、残念ながらありません。
マネースクエアのマイナススワップは他のFX会社より多く設定されています。
従って、何の工夫もなしにハーフ&ハーフ運用を行うことはお勧めできません。
※運用方法を覚えるためならOKです。(*´ω`*)
高スペックのスワップ一本値のFX会社
スワップ一本値で高スペックなFX会社といえば、
ですね。
スプレッドの狭さは業界トップレベルで売買コストはかなり抑えられますよ。
追記
トレイダーズ証券は2020年8月31日をもって、スワップ一本値を廃止しました。
マイナススワップが少ない通貨ペア
マイナススワップが少ない通貨ペアを選ぶには、
レートに対してのスワップ額の割合に注目します。
レートに対するスワップ額とは例えばこのような場合です。
1:レート100円、スワップ5円
2:レート10円、スワップ5円
この場合、資金額に対してのスワップの割合が少ないのは『1の場合』ですよね。
この条件に該当する通貨ペアは、いわゆる『メジャー通貨』といわれる通貨ペアになります。
つまり、
『米ドル円』『ユーロ円』などがハーフ&ハーフ運用には適している
ということです。
付け加えて、
メジャー通貨ペアのマイナススワップが少ないFX会社を選択
することでさらに有利に運用することができます。
メジャー通貨のマイナススワップが少ないFX会社
この特徴を備えたFX会社は、
です。
『外為ジャパン』なら『DMM FX』と同スペックで1000通貨取引が可能です。
特に単価が高い通貨ペアなら、1000通貨取引のメリットが光りますね!d(´ω`*)
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、トラリピ運用に必要な資金を大幅に減らす裏技を解説しました。
南アランド円の売りトラリピのバックテスト結果に驚愕した人も多いんではないでしょうか?
なんせ、レート7~11円でマイナススワップが-23円ですからね・・(;^ω^)
為替差益を丸々なかったことにするくらいの破壊力を持っていました。
何度も言いますが、ハーフ&ハーフでストレスなく運用するコツは、
『マイナススワップの影響を限りなく少なくする』
ことです。
この場合はもちろんプラススワップも少なくなるワケですが、
資金が約3分の1で済むメリットが明らかに上回りますよ!d(´ω`*)
だってちょっと考えてみてください。
一般的なトラリピに比べて資金が3倍使えるんですから、スワップ益などなくても為替差益だけで十分な利益が上がると思いませんか?
ハーフ&ハーフがよく理解できないなら、最初はマネースクエア で少額運用してみることがお勧めです。
マネースクエアでハーフ&ハーフを覚えて『手動に移行』することで、安全に利回りを上げていけます。d(´ω`*)
それではまた。
よく考えて一番合理的に稼いでいきましょう!
最善を考えることにこそ努力してくださいね。
ヒロセ