どうも。
ヒロセです。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ年末です。
今年も儲かりましたって人も、損したって人もいるとは思いますが、新しい年はなんの心配事もなく迎えたいですよね~(*´ω`*)
というわけで、FXをしている人なら一度は考える『確定申告』について、ちょっと話をしてみたいと思います。
え?確定申告って2月だよね?
って思った人もいるでしょうが、申告するべき金額は年末までの所得ですからね!
ですので、年末までまだ猶予があるうちに、出来る限りお得に済ませられるよう準備をしておきましょう。
と、まあ今回はこんな話です。
ではいってみましょう!
目次
確定申告とは
とりあえず、一回も確定申告したことがない会社員の人向けにちょっと説明しておきましょうか。
FXってのは誰でも『儲けるため』にやってますよね?
で、FXやった結果儲かったと仮定すると、その儲かった金額に対して税金を支払わなくてはいけません。
これは法律でそう決まっているので仕方ありません。(;^ω^)
じゃなんで、今までは確定申告しなくて良かったのか?
それは会社が納税してくれてたから
です。
ちょいとした調整は『年末調整』といった制度があって会社がすべてやってくれます。(*´ω`*)便利~
しかし、FXでは誰かがやってくれるということはありません・・・(;´・ω・)
なので、自分で確定申告をして税金を支払う必要があるワケです。
納税義務があるのにやらないでいると、延滞税や無申告加算税などで余計に税金を取られたり、
悪質な場合は『逋脱』『脱税』といった刑事事件にまで発展するかもしれませんよ~
自分がFXでの納税義務があるのかどうか、必ず理解しておいてください。
確定申告の対象期間、対象金額、納税額
FX所得の確定申告の内訳について、もう少し説明しておきますね。
・対象期間:当年、1月1日から12月31日までの所得。
・申告期間:翌年、2月半ばから3月半ば。
・対象金額:会社員、年金生活者は20万円超。主婦、学生、自営業は38万円超。
(※それ以下は申告免除です。申告すれば取られます!
・納税額:一律 20.315%= 所得税 15%+住民税 5%+復興特別所得税 0.315%
ちなみに、復興特別所得税とは東日本大震災の復興のための財源とするために特別に認められた税金です。
期間は2037年までとなっています。
節税のために何をするのかって話
では、税金を減らすための計算について話していきます。
ここからは私が運用している口座で、実際に確認する様子と合わせて解説します。(*´ω`*)
収支を計算する
なにはともあれ、
どれだけ儲かったのか?または損したのか?
が、わからないと何もしようがないので、把握しておきます。
確定損益の計算
本番の確定申告には『年間損益報告書』といったものがFX会社から発行されるので、それを参照するんですが、まだ期間中なのでありません。
ですので、『期間取引照会』や『約定履歴』から期間中のコレまでの確定損益を計算します。
・YJFX!
YJFX!での今年のこれまでの利確額合計は、
570737円
です。
・LIGHT FX
9月末から運用開始したLIGHT FXの決済損益です。
マイページから期間損益を閲覧できますが、内容がわかるように『約定履歴』をご覧いただいてます。
結果、LIGHT FXでの今年のこれまでの利確額合計は、
10701円
です。
・LION FX
10月末から運用を始めたLION FXの決済損益です。
こちらは『約定一覧』からツールが合計計算をしてくれるので楽チンですね!d(´ω`*)
結果、LION FXでの今年のこれまでの利確額合計は、
89244円
です。
・セントラル短資FX
セントラル短資FXの場合、
未確定のポジションに付与されたスワップポイントも確定益となりますので、課税の対象になります。
スワップ益も年間収支報告書に記載されるんですが、
年末までに課税対象額を減らさないといけない
ので、『スワップ明細』から計算してみます。
期間を指定しての損益合算機能は見当たりませんでしたので、個別にCSVファイルをダウンロードしなくてはいけません。
ダウンロードしたCSVファイルには『累計スワップ』という列がありますが、コレは1つのポジションに日々付与されるスワップを足していったものです。
ですので、スワップポイントはG列『スワップ損益』を合計するのが正解です。
結果、セントラル短資FXでの今年のこれまでの利確額合計は、
4030円
です。
・全てのFX会社での利確合計額
YJFX!:570737円
LIGHT FX:10701円
LION FX:89244円
セントラル短資FX:4030円
合計:674712円
となりました。
このまま今年のトレードを終了したとすると、674712円に対して20.315%の税金が課税されることになり、
137067円の税金を支払うことになります。
ど、どうしよう・・・(;´・ω・)
未確定損益の計算
確定益に対してそのまま税金を支払うと14万円支払わないといけないことがわかりました。
では、この額を少しでも減らす方法を考えていきます。
一番手っ取り早いのは『含み損を確定させる』ことです。
一言でいうと損切りです。
プラスの確定益に対して、確定損を合算することで相殺するというわけです。
では、各社の含み損を計算していきましょう。
含み損は『ポジション照会』で計算できますよ~
・YJFX!
YJFX!の含み損は、
-868450円
です。
なぜこんなに含み損が多いのかを説明すると、
得られたスワップ益がすでに確定益として計上されているから
です。
YJFX!ではセントラル短資FXと同じく、
未確定ポジションに付与されたスワップポイントも全て確定益としてカウントされ、課税の対象となります。
・LIGHT FX
LIGHT FXでの含み損は、
ランド円の-1790円
です。
トータルでは含み益になっていますね。
特に、スワップポイントが未確定損益に含まれていることに注目してください。
未確定の利益であるために、ここに表示されるスワップポイントは課税対象外です。
残りの2社の含み損は、今回は省略します。
『このように確認します。』
ってことを理解しておいてもらえればいいです。(*´ω`*)
ちなみにLION FXはLIGHT FXと同じく、未確定ポジションにつくスワップに課税されないタイプの会社です。
どの含み損を損切りするのかという問題
収支の計算が終わったら、含み損をどう切るのかを考えます。
ここで『20万もしくは38万より儲けてる』&『含み損なんてない』という賢いトレーダーの方は大人しく払うしかありません。
せめて経費をできるだけ計上する位です・・・それはまたの機会にお話しますね。(*´ω`*)
さて、含み損の切り方ですが、
私のように違うレートでたくさんのポジションを抱えている場合を想定して話をします。
(※YJFX!からの撤退を決めてますので、YJFX!のポジションを切る前提です。)
今回、総利益が674712円となりましたので、コレを申告が免除される20万円にまで減らすように、
674712-200000=474712円分の損切りを行うと仮定します。
この場合、次の2種類の切り方が考えられます。
1、損失の多いポジションから切る
2、損失の少ないポジションから切る
47万円以上を損切りする場合の、切るポジションを赤と緑のラインで表しています。
1、はグリーンのラインで示したポジション7本、-528500円の損切りです。
2、は赤のラインで示したポジション15本、-531540円の損切りです。
上から切るのと下から切るのはどう違うのか?
1と2の違いは、残るポジションの量と必要証拠金、下落に対しての猶予、損切り後に引き出せる金額です。
わかりやすいように表にまとめてみます。
残ポジション | 必要証拠金 | 下落猶予 | 引き出せる金額 | |
1 | 多い | 多い | 余裕なし | 少ない |
2 | 少ない | 少ない | 余裕あり | 多い |
こんな感じですね。
具体的にどういった目的で使い分けるのか説明します。
・1の場合
残ポジションが多いので発生するスワップポイントが多くなります。
しかし、下落に対してあまり強くないので、損切り後に引き出せる金額は少ないです。
つまり、残ったポジションでスワップ運用を続けていきたい場合には、損失の多いポジションから切る方が適しているといえます。
・2の場合
残ポジションが少なくなるので、必要証拠金がより少なくて済みます。
下落しても含み損が大幅に膨らまないので、資金を多く引き上げることが可能です。
つまり、新しい口座で資金をどんどん投入していきたい場合には、損失の少ないポジションから切る方が適しています。
今回の私の場合は、新しい口座に資金を移して引っ越すワケですが、
トラリピなので、必要以上に資金を移しても、すぐにポジションを建てられるわけではありません。
レート変動に伴って徐々にポジションが増えていくことになります。
ですので、できる限り多くのポジションを口座に残してスワップ益を狙うために、
1、損失の多いポジションから切る
ことにします。
ちなみに口座の引っ越しを伴わない、『証拠金維持率を上げるための損切り』は断然『2』をオススメします。
まとめ
お疲れ様でした。
今回は確定申告の準備として、年末のポジション整理について考えてみました。
含み損を抱えている人はこの際、思い切って損切りしてしまうのもアリですよ!
含み損も少なくなってスッキリ&税金も払わなくて済む、となれば一石二鳥ってわけです。(*´ω`*)
・年末までの収支を計算して払うべき税金額を算出する。
・含み損があるなら、損切りをして利確額を申告免除されるレベルまで相殺する。
・損切りは今後どうしたいかによって、切り方を変える。
以上、あくまでも私自身がやるべきことをまとめたって感じになりましたが、
参考にできるところだけ、かいつまんで持って帰っていただければ、と思います。(*´ω`*)
しかし・・ランド円のレート、もちょっと上がらないかな・・・
元はとってるってのがわかってはいても、いざ切るとなればもったいなく感じてしまいますよね・・w
もし、待ってて事態が悪化したら余計に後悔するだけだし、サッサと切ってしまいますか♪d(´ω`*)
それではこの辺で。
確定申告の実践編は申告時期にアップしますのでお楽しみに。
ヒロセ
FX会社の引っ越しをするならより有利な会社を選びましょう。