どうも。
ヒロセです。
手動トラリピを運用するなら、通貨ペアとFX会社は有利な組み合わせを選ばないともったいないですよね!
しかし、理由がわからないとホントに有利な組み合わせは選べません。
ポイント
手動トラリピの始め方の具体例があれば知りたい
このような疑問にお答えします。
この記事では、トラリピにメキシコペソ円が向いている理由と、運用設定の決め方を解説します。
なんでペソ円なのかわからない人、手動トラリピの始め方がピンとこない人は是非ごらんください。
この記事での運用会社はLIGHT FXです。
なぜならば、
ペソ円のスワップポイントとスプレッドが優れている
からです。
ぜひ、ペソ円でスワップポイントと為替差益の両方を効率よくゲットしていただきたいと思います。
目次
高金利通貨とは
高金利通貨の『高金利』とは政策金利のことを指します。
現在、FXで取り扱える『高金利通貨』の代表的なものは、
『南アフリカランド』
『メキシコペソ』
『トルコリラ』
の3種です。
これらの高金利通貨を『日本円で購入』した場合、
日本の政策金利との金利差の調整分を、スワップポイントとして受け取ることができます。
ただし、政策金利が高い国はインフレ率も高く、通貨価値が下がりやすい傾向があります。
※インフレ=物価が上がる=通貨価値が下がる
メキシコペソ円が最強の高金利通貨である理由
上記した高金利通貨を
『金利』『下落率』『格付け』及び、LIGHT FXで円建てした場合の『レート』『スワップポイント』『スプレッド』の観点から比較してみます。
※調査年月2019年10月
※優れた項目には緑で着色
注意ポイント
この記事で挙げた各数値は変動します。
トレードの際には公式HPで確認をお願いします。
・金利、下落率比較
政策金利 | インフレ率 | 実質金利 | 1年あたりの下落率(対円) | |
南アフリカ | 6.5 | 4.3 | 2.2 | -3.7 |
メキシコ | 7.75 | 3.16 | 4.59 | -2.8 |
トルコ | 16.5 | 15.01 | 1.49 | -5.8 |
※出典:トレーディングエコノミクス・グーグルファイナンス
※単位:%
・S&Pによる格付け比較
格付け機関S&P | 外貨建て長期 | 外貨建てアウトルック | 外貨建て短期 |
南アフリカ | BB | 安定的 | B |
メキシコ | BBB+ | ネガティブ | A-2 |
トルコ | B+ | 安定的 | B |
※出典:S&Pソブリン債格付けリスト
・LIGHT FXでのレート、スワップポイント、スプレッド比較
LIGHT FXでの数値 | レート | 買いスワップ | 売りスワップ | スプレッド |
南アランド円 | 約7円 | 12円 | -12円 | 0.9銭 |
メキシコペソ円 | 約5.5円 | 12円 | -12円 | 0.3銭 |
トルコリラ円 | 約19円 | 70円 | -70円 | 1.7銭 |
※レートはLIGHT FXのリアルタイム為替レートより
以上の比較からわかったメキシコペソ円の特徴をまとめてみます。
メキシコペソ円の特徴
・実質金利が高い。(政策金利ーインフレ率)
・過去の下落実績が低い。
・格付けが長期、短期ともに3通貨で最良。
・レートが低い。
・レートに対する買いスワップが高い。
・スプレッドが極狭。
メキシコペソ円の特徴から、トラリピ運用した場合のメリットは次の通りです。
ポイント
・少額の資金でも多くのポジションが保有でき、高いスワップポイントが期待できる。
・ポジションが多くなることでかかってくるスプレッドの負担も少なく抑えられる。
・儲けが期待できる割に、レートの下落要因が少ない。
いやもうね、コレで取引しない理由ないですよね!(*´ω`*)
手動トラリピ設定の決め方
では、メキシコペソ円のトラリピを始めるにあたって設定した各項目を見ていきます。
まずは過去3年のチャートを参考に想定レンジを決めます。
出典:LIGHT FXシンプルトレーダー
表示されているレートの範囲をカバーするためには4.8~6.5円程度を想定すればよさそうですね。
今回、新たに手動トラリピを始めるにあたって用意した資金は10万円です。
利確幅とトラップ幅は0.1円とします。
設定が決まったので、運用試算表に入力して『ロスカット値』を算出してみます。
運用試算表の使用には口座開設が必要です。
トラリピ設定
通貨ペアは? | メキシコペソ円 |
運用予定額は? | 100000円 |
仕掛けるレンジ幅は? | 4.8~6.5円 |
レンジ内に仕掛ける本数は? | 18本 |
1本あたり何通貨? | 1万通貨 |
1回のリピートで狙う利益は? | 1000円 |
結果は、ロスカット5.307円となり、
4.8円までカバーするには『資金が足りない』
という結果になりました・・(;´・ω・)
じゃ、どうすんの?
って話ですが、心配ご無用です。
なぜならば、取引口座はLIGHT FXであり、全通貨ペアで1000通貨取引が可能だからです。
1万通貨で資金が足りないなら、1000通貨単位で1本あたりの通貨量を減らせばいいだけです。
手動トラリピの『どんな会社でもOK』というメリットが光りますね。(*´ω`*)
しかし、今回は少し違った技を使ってみようと思います。
手動トラリピならではのポジション可変運用
記事執筆現在、メキシコペソ円は5.5円前後と想定レンジ4.8~6.5円の半分以下のレートで推移しています。
そこで、まずは現在レートを上限として想定下限まででトラリピを開始します。
日足チャートで図解するとこうなります。
チャートの現在地で、想定レンジを4.8~5.5円に設定します。
そして、レートが上昇して5.6円に達した時点で想定レンジ上限を広げます。
レンジが広がり、
トラップ本数が多くなるにつれて、1本あたりのポジション量を少なく
していきます。
そうすることで、
『すべて成立時のポジション量を同じ』
にします。
※計算式:すべて成立時のポジション量=トラップ本数×1本あたりの通貨量
すべて成立時のポジション量が変わらないなら、ロスカットレベルも変わりませんよね。(*´ω`*)
つまり、
想定レンジ上限を
現在レート5.5円から過去3年の6.5円まで可変
させるわけです
この方法だと、
想定レンジ上限を変更する時点で保有ポジションは『0』
であり、そこから新たに計算してポジション量を設定すればいいわけです。
最初から過去3年を見越した想定レンジをフルにカバーした設定よりも、資金を効率的に使うことができますよ。(*´ω`*)
というわけで以下の設定で再度計算をしてみます。
上限を下げたトラリピ設定
通貨ペアは? | メキシコペソ円 |
運用予定額は? | 100000円 |
仕掛けるレンジ幅は? | 4.8~5.5円 |
レンジ内に仕掛ける本数は? | 8本 |
1本あたり何通貨? | 1万通貨 |
1回のリピートで狙う利益は? | 1000円 |
すると、ロスカットは4.063円となりました。
もう少しイケそうですよね・・
じゃ、通貨量を上げてみましょうか。
通貨量を上げたトラリピ設定
通貨ペアは? | メキシコペソ円 |
運用予定額は? | 100000円 |
仕掛けるレンジ幅は? | 4.8~5.5円 |
レンジ内に仕掛ける本数は? | 8本 |
1本あたり何通貨? | 2万通貨 |
1回のリピートで狙う利益は? | 2000円 |
すると計算結果は以下のようになりました。
ロスカットは4.714円となり、4.8円までカバーできることがわかります。
よって、レートが5.6円に達するまではこの設定で行くことに決まりました。
実際のトレード画面
以上が、ペソ円の優位性の解説と、新たに始める場合の手動トラリピの設定の仕方です。
ここからは、実際のLIGHT FXのトレード画面をみてみましょうか。
ちょっとしたお勧め設定に加えて、付与されるスワップの課税と再投資についての解説です。
プライスボード設定
デフォルトだとプライスボードに全通貨ペアが表示されていて、
目的の通貨ペアがわかりにくいですね。
そこで、設定>通貨ペア設定>プライスボード、で表示する通貨ペアを限定します。
ここでは USDJPY、ZARJPY、MXNJPYを表示できるよう変更します。
図のように、表示したい通貨ペアにチェックを入れて保存をクリック。
このようにプライスボードが整理されて、目的の通貨ペアの情報が一目でわかるようになりました。
チャート画面設定
トレード画面にはチャートが常時表示されており便利です。(*´ω`*)
しかし、デフォルトではUSDJPYの1分足が表示されますので、目的の通貨ペアと時間足に変更する必要があります。
この設定はブラウザのタブを閉じると戻ってしまうため、トレード画面を表示させるたびに操作しなくてはいけないようです・・(;^ω^)
ポイント
2020年10月にリニューアルされ、チャート設定が保存されるようになりました。
スワップポイントの扱い方
さて、長期運用する人なら絶対気になるスワップポイントの扱い方です。
LIGHT FXではポジション照会画面だけで、累計スワップなどポジションの内訳がわかるので便利ですね。(*´ω`*)
まず、スワップポイントは毎朝付与されていき、累計スワップとして積みあがっていきます。
この時点では確定益ではないので課税の対象にはなりません。
スワップポイントが付与された『ポジションが決済される』か、『スワップ受取操作』をすれば、
『確定益として課税対象』
になり、同時に、スワップポイントが出金できるようになります。
しかし、スワップポイントが確定益とされていない場合でも累計スワップは純資産に反映され、再投資が可能です。
つまり、増えたスワップポイントを使って複利運用ができるわけです。
確定益にしない限り税金はかからず、しかも複利運用可能とか理想的ですね!d(´ω`*)
ペソ円のスペックに加え、スワップの扱いもLIGHT FXを選択した理由です。
ちなみにスワップポイントに
・毎年課税される会社と(青)
・最後に課税される会社の(赤)
累積スワップの比較グラフがこちら。
※初期資金100万円、運用期間30年
赤の方が断然お得なのがわかりますよね!
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、メキシコペソ円の解説と手動トラリピの設定の決め方をお伝えしました。
メキシコペソ円、こんなに有利なのにあまり扱っているFX会社がないのが残念ですね・・
実は今回、MT4でバックテストをしようと思っていたんですが、ヒストリカルデータがないので断念しました・・(;´・ω・)
そのうちどこかからデータをダウンロードできれば、バックテスト結果をアップしたいと思います。
メキシコペソ円の特徴
・少額の資金でも多くのポジションが保有でき、高いスワップポイントが期待できる。
・ポジションが多くなることでかかってくるスプレッドの負担も少なく抑えられる。
・儲けが期待できる割に、レートの下落要因が少ない。
しかも、LIGHT FXなら決済前のスワップポイントには税金がかからず、複利運用が可能です。
スワップポイントが付与されると有無を言わさず確定益として課税される会社や、
付与されても資産として運用できない会社もありますので、入金する前によく調べておく必要があります。
それでは、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございます。
メキシコペソ円、かなりスペック高いので是非トレードしてみてくださいね。(*´ω`*)
ヒロセ