どうも。
裁量トレードトレーニング中の元トラリパーヒロセです。
FXの裁量トレードで稼ごうと考えた時、一番重要であり、難しいと感じることはなんでしょう?
おそらくですが、最も多くの人が悩むことと言えば、エントリーポイントなのではないでしょうか。
なぜならば、
エントリーの位置によってその後の利益が大きく変わってくる
からです。
例えば、『買エントリー』であれば、安く買える方がいいに決まってますよね。
でも、下げている途中で買うワケにもいきません。
じゃあ、上がったことを確認してから買エントリーした方がいいんでしょうか。
ところが、今度は高値掴みが心配になってきます。
困りましたね・・
ポイント
いいエントリーポイントってどこ?
エントリーの練習ってどうすればいい?
このような悩みにお答えします。
この記事では、多くのトレーダーが悩むであろうエントリーポイントの探し方と、エントリー練習方法について解説しています。
『FXはエントリーが全て』という人もいるほど、エントリーポイントは大事です。
優位性の高いエントリーポイントを知り、実際のトレードで理にかなったエントリーと決済を繰り返すことで、結果はおのずとついてくるハズです。
そのためには、
・優位性が高いとはどういうことかを勉強する
・実際のトレードで使える技能を練習により習得する
といった工程が必要です。
いくら正しい知識でも、知っているだけではリアルトレードでは使えません。
この世にあるどんな技能でも、正しい知識とそれを使えるようにする練習なくして習得はできませんよね。
FXだって当然同じワケです。
別にそんなに難しく考える必要はありません。
大切なのは、行動を起こすことと継続することだけです。
ぜひ、優位性の高いエントリーポイントを容易に見つけ、サクサクと儲けられるようになっていただきたいと思います。
目次
エントリーポイントの見つけ方
FXのエントリーポイントの見つけ方の大前提は、
そこでエントリーする優位性が高い
ところを探すってことです。
優位性が高いところというのは、
・買ったら上がりそうなところ
・売ったら下がりそうなところ
になります。
じゃ、現レートから上がりそうだとか下がりそうだとかは、どこで判断するんでしょうか?
次の図をご覧ください。
黒丸が現在のレートだとします。
この状態では上にいくのか、下にいくのか判断できませんよね。
この状態でエントリーして勝てても、それはタダのギャンブルでしかありません。
トレードで勝ち続けるためには、
優位性の高いポイントを狙ってエントリーできる
ようにならないといけません。
では次の図をご覧ください。
黒丸が現在のレートですよ。
そこまでの過去レートの推移が【上昇】だったとしたら、現在からその後はどうなりやすいでしょうか?
もちろん、黒丸で流れが変わって下降する可能性もあります。
が、そのまま上昇していくという考え方の方が理にかなっていますよね!(*´ω`*)
さらに過去レートの推移とその後の展開を考えてみます。
現レートでエントリーして矢印の先で決済すると仮定します。
・過去レートが大きく上昇しているときに、少しだけ狙う
・過去レートが小さく上昇しているときに、大きく狙う
矢印の先まで取れそうなのは、当然【上】ですよね。
このように、
・過去レートの推移
・これから狙う利幅
によってエントリーの優位性が決まるというワケです。
これから狙う利幅については、未来の事ですので誰にもわかりません。
対して、過去レートの推移はチャートとして形作られているので、誰が見ても共通です。
上記した図では、多くの人が黒丸地点からさらに上昇する可能性が高いと感じるでしょう。
つまり、
ポイント
チャートを見ている多くの人(大衆)が、どう感じるのか(心理)が明確な局面を見つける
事こそが、優位性の高いエントリーポイントを見つけることになるワケです。
レートを動かすのは、アメリカ大統領の発言やどっかのバカな国がミサイルを飛ばしたニュースでもありません。
トレーダーの心理こそが、レートを動かす唯一のモノです。
大衆心理が明確な局面
じゃあ、大衆心理が明確な局面ってどこなの?
って話ですよね。
大衆心理が明確な局面とか難しくいってますが、要するに、誰もが注目(意識)するところです。
『世界中のトレーダーが何を意識してチャートを見ているのか』
といえば、ダウ理論で間違いないでしょう。
つまり、ダウ理論の法則を当てはめてトレンドの状態を見ているワケです。
意識されるトレンドの状態とは次のようなところです。
トレンドの状態
・トレンドなのかレンジなのか
・トレンドが確定するところ
・トレンドが崩れるところ
例として、トレンド確定と崩れるところがどう意識されるのか解説します。
次の図をご覧ください。
上昇してきたレートが、一旦押し安値を付けて再上昇している様子です。
赤水平線が最初の高値ライン、青水平線が押し安値ラインです。
この2つのレートが意識される局面になります。
まず押し安値を付けた時点で、チャートを見ている人の関心は、
『次の上昇はどこまでいくのか』
となります。
次の上昇が最初の高値ラインを越えた【1】で上昇トレンド確定となり、買が集まるポイントとなります。
さらに最高値をつけたところから下降して赤水平線で跳ね返されると、サポレジ転換となり【2】にも買が集まります。
最高値からの下降が赤水平線で止まらなければ、青水平線までは様子見となり、
『下降がどこまでいくのか』
に関心が集まります。
下降が青水平線を下抜けると、上昇トレンドが崩れ、目線が下に転換となり【3】で売が集まりやすくなります。
次に、レンジの場合を見てみます。
一定の幅を保って上下を繰り返すレンジ相場では、レンジ抜けを狙って上限下限の外側に新規予約注文が貯まります。
レンジを上に抜ければダブル(トリプル)ボトム、下に抜ければダブルトップの完成となり、続伸する可能性が高いからです。
レンジ内でレートが往復するに従って注文がどんどん貯まっていき、抜けた時に大きく動きやすくなります。
加えて、レンジ内でトレードを行っている人たちはレンジの上で売、下で買の逆張りを仕掛けてきます。
レンジ内上限の青丸で売った人たちは、レンジ上抜け地点に損切りの買い注文を置いています。
レンジ内下限の赤丸で買った人たちは、レンジ下抜け地点に損切りの売り注文を置いています。
つまり、新規・決済ともに、レンジ上抜けで買、レンジ下抜けで売の注文を出していることになり、
レンジが続くほど抜けた場合の値動きは激しくなると予想されます。
長期的視点からみたエントリーポイント
レートが動く方向というのは、短期的な流れよりも長期的な流れの方が強いものです。
例えば、5分足で下降トレンドであっても、1時間足が上昇トレンドであるなら、いずれ上昇していく可能性が高いということです。
コレが基本的なトレンドフォローの考え方です。
ここで、冒頭でいったことを思い出してください。
※『買エントリー』であれば、安く買える方がいいに決まってる
ってところです。
つまり、上昇中であってもできるだけ安く買いたいワケですよね。
しかし、いくら上位足で上昇トレンドだといっても、短期で下降中に買うワケにはいきません。
なぜならば、短期のトレンドでも長引けば上位足に波及して上位足のトレンドが崩れてしまうからです。
じゃあ、どうしたらいいのか?
長期足のトレンド方向へ、短期足のトレンド方向が一致した瞬間
を狙ってエントリーすればいいんです。
こんな感じ。
大きな流れが上昇だとすれば、より小さな時間足での、
・下降トレンドラインの上抜け
・何度も止められているレジスタンス上抜け
・レンジ上限上抜け
・小さな上昇トレンド確定
などが確認できれば、そこがエントリーポイントになります。
つまり、
大きな時間足の流れに逆らわず
小さな時間足での一旦下降か、停滞してからの上昇を捉えればいいってことです。
※買エントリーの場合
リアルチャートでのエントリーポイント例
では、リアルチャートでいくつかエントリーポイントの例を挙げていきます。
ちなみに時間足が変わっても、大きな流れの方向に小さな流れが一致した瞬間というのは変わりません。
1時間足上昇トレンド
15分足下降トレンド
下降トレンドに移行する前はレンジだったので、レンジ下限のラインを割ったことで下降トレンドと判断します。
ちなみに、四角で囲ったエリアをもっと前のチャートで表示するとこうなります。
ずいぶんと様子がちがいますよね。
レンジ中はボラティリティが低下しているため、スケールが自動調整され小さな動きが上下に拡大表示されているワケです。
基本的に、このようなボラティリティが低下しているレンジ局面でのエントリーはお勧めしません。
15分足レンジからの上抜け
レンジからの上抜けに加え、中長期移動平均線の上抜けといった根拠が重なっており、急激な上昇となっています。
このような根拠の重なりを【クラスター】といい、重要なエントリーポイントとなります。
15分足レンジ抜けでトレンド転換
少し例外的なエントリーになりますが、レンジ抜けの大陽線で買が集まったパターンです。
勢いのいいローソク足で節目を突破した場合、その後の勢いがある程度続く場合が多いです。
大陰線で下限ライン突破
こちらも例外エントリーです。
レンジ下限ライン、中長期MAを大陰線で一気に下抜けた様子です。
インパクトのあるロウソク足が確定することで、大衆心理が下落方向へ引き付けられ、その後も勢いが持続することが多いです。
シグナルツールを併用したエントリー
自分の裁量のみでエントリーポイントを見つけるのが難しいと感じる人は、シグナルツールを併用した方法がお勧めです。
シグナルツールを『ゴミ』だとか揶揄するトレーダーも一部にはいますが、ツールはあくまでもツールでありただの道具です。
道具が生きるかどうかは使う人間次第ですので、使った方がいいと思うのであれば迷うことなく使いましょう。
この記事執筆にあたり、短期間ではありますがシグナルツールを使用したバックテストを行いました。
ここでは、【原理原則インジケーター】を【MT4裁量トレード練習君プレミアム】でバックテストした様子をご覧いただきます。
練習君プレミアムはMT4に組み込むEAとして作動するので、カスタムインジケーターが使えることが大きな特徴です。
以下、4例ほどシグナルを根拠として採用したエントリーを解説します。
テスト期間はほぼ下降トレンドなので売のみのエントリーとなっています。
メモ
原理原則インジケーターは、トレンド状態を示すインジケーターとエントリーシグナルを表示するインジケーターに分かれています。
練習君プレミアムでのバックテストでは、トレンド状態がうまく表示されませんでしたのでシグナル表示のみでテストを行っています。
例1
売シグナル点灯から、何度も止められている安値ブレイクで売エントリー。
直前に大きな上昇と下降のセットがあったので、ロウソク足数本分様子を見ています。
例2
売シグナル点灯直後に、高値切り下げの小さなダブルトップのネックライン割れで売エントリー。
その後の追撃売では買シグナル点灯により撤退しています。
例3
売シグナル点灯から、サポートライン割れで売エントリー。
利確は、下降を始めた最高値からエントリーまでの距離の1対1としています。
例4
黒丸がエントリーポイントです。
売シグナル点灯後、大きめの高値切り下げのダブルトップのネックライン割れで売エントリー。
赤丸でも売シグナルが点灯していますが、中期移動平均線(80MA)の上にレートが位置しているのでエントリーは見送ります。
テスト結果
練習君プレミアムは、ビジュアルモードのバックテスト中にトレードを行うので、終了後にはバックテストレポートが閲覧できます。
トレード期間は12月15日から1月4日までで、トレード回数は16回です。
前半は良かったんですが、後半でレンジチックな値動きになり、シグナルが有効に機能していないことがわかります。
トレードしてはいけない局面
レポートのその後の値動きです。
1月8日から週明け11日に入ってからの値動きの様子が変わっていますね。
値動きがMAの上下に行ったりきたりしており、シグナルもめまぐるしく変わっています。
原理原則インジケーターは大局のトレンドに対して、同方向のシグナルを知らせてくれるため、レンジ局面では役に立ちません。
このような局面で強引にトレードをすれば、エントリーするたびに往復ビンタを食らってしまいます。
いかなる局面でも利益が出るシグナルインジケーターなどは存在しません。
だからこそ、シグナルが有効に機能する局面を見分けることが重要になってくるというワケです。
知っているのとできるのは違うというお話
ここまで、エントリーポイントの見つけ方とリアルチャートでのエントリーポイントを解説してきました。
・大衆心理による注文の貯まる(優位性が高い)ところを考える
・トレンドフォローのエントリーの基本は、長期の方向へ短期が一致した瞬間
これまでの解説を簡単に言えばコレだけです。
ところが、コレを知っているだけではリアルトレードで勝つことはできません。
知識は大切ですが、知識を実際に使えるようになるには練習が必要です。
スポーツを例に挙げると、ルールブックを読んだだけでは、試合で勝てるわけがありません。
音楽を例に挙げると、音階を覚えただけでは、楽器を弾いて美しい音楽を奏でることもできません。
こんなこと誰でも知ってますよね?
ところが、FXになると『練習をしてうまくなろう』と考える人はほとんどいません。
昔の私もそうでした。
練習ツールを少し使ってみると分かることですが、知っているだけではビックリするほど何もできません。
【何度も止まっているラインを抜けたら大きく動きやすい】
といった知識を持っていても、動いているチャートではそんなの気がつかないんです。
大きく動いてからやっと、『あ、今のところで売だった』と後から気付くんです。
動いてしまってからは、安値売りや高値買いを警戒してエントリーできません。
いくら知識として知っていても、押し目や戻り目なんてわかりません。
そうこうしているうちに、どんどんトレンドが進んでいって数百pipsの大相場をみすみす逃してしまいます。
もっといえば、シグナルが有効に機能する局面なのかどうかなんてさっぱりわかりません。
何度も往復ビンタを食らってはじめて、『あれ?いつの間にかレンジになってる?』と気付きます。
動く前に気付く、トレンド途中から乗る、レンジ局面に早く気付くためには、
動いているチャートで練習する
以外にありません。
デモトレードでは時間がかかりすぎるので、練習ソフトの使用がお勧めです。
というか、数カ月で稼げる技能を身につけたいのであれば必須です。
【MT4VT_Chart】でも【MT4裁量トレード練習君プレミアム】でもなんでもいいです。
動いているチャートをひたすら見て、
・ここはエントリーできるのかな?
・ここを越えたらトレンド確定だな
・今はレンジだけど、このラインを越えたら目線が固定できるな
などとひたすら考えるんです。
考えたら、合っているかどうか答え合わせをします。
エントリーするのが怖いなら、最初はエントリーはしなくてもいいです。
『ココ!』と思うところをスクショに撮って、後からテキストで注釈でも入れておけばいいんです。
撮ったスクショは定期的に見直します。
こういった作業を毎日何度も何度も繰り返し行っていると、
『あっ!ここから大きく動きそうだな~』
『このもみ合いを抜けた方向に動きそう』
なんてことが、なんとな~くわかってきます。
わかってきたと思ったら、エントリーして成績を確認します。
そのうち得意なところや苦手なところがわかってきます。
得意なところを増やして苦手なところをつぶして、改善を繰り返していきましょう。
練習を繰り返していくとエントリー度胸もついてきます。
予測は絶対にあたるわけではない、ということもわかってきます。
トレードごとの勝ち負けより、トータルでの成績が大切なこともわかります。
練習ソフトを使えば、リアルよりも数百倍の早回しで経験を積んでいるので、経験値の積み上がるスピードも数百倍になります。
練習をしないとなにも身につきません。
いきなりシミュレーションをしても挫折してしまうでしょう。
ですから、段階を踏むことが大切です。
段階をしっかりと踏んで、それぞれの段階で成長を実感しながら継続してください。
いつか自信を持ってエントリーできている自分自身に気付くハズです。
まとめ
お疲れさまでした。
この記事では、多くのトレーダーが悩むであろうエントリーポイントの探し方と、エントリー練習方法について解説しました。
正しい知識を勉強し、勉強したことをできるように練習を繰り返すことで、トレードの実力は間違いなく上がります。
練習の最終段階は、リアルと同様に右側が見えないチャートでエントリーを繰り返すことです。
練習は反復が大事です。
つまりは、絶対的な練習量をこなすってことです。
高速で圧倒的な練習量をこなすには、練習ソフトを使うしかありません。
どうせ練習ソフトを使うのであれば、MT4のカスタムインジケーターが使用できるものがお勧めです。
例えば、シグナルインジケーターの自分のトレードスタイルに合ったパラメータ設定などの検証も、高速で可能になります。
繰り返しになりますが、私のイチオシは、
です。
FXで勝つための自己投資としては、ヘタな教材を買うよりも断然お勧めです。
数万円出して教材を買っても、その辺のブログに書いてあるような知識しか得られません。
知識を得たところで、練習なくして実戦では使えません。
であれば、自己投資の金額が限られているのなら、練習ソフトの方がお得ですよね。(*´ω`*)
『トレードは技能』というところが腑に落ちているのなら、練習の大切さはもうわかりますよね。
ほとんどの勝てないトレーダーは勉強だけして練習をしていません。
つまり、練習すれば勝てるようになるということです。
それではまた。
練習を高速で繰り返して必ずトレードで儲けられるようになってやりましょう!
ヒロセ
追記
※当ブログから練習君プレミアムを購入していただいた人向けに、特典レポートを作成しました。
紹介記事はこちら。