どうも。
ヒロセです。
高金利通貨で買いトラリピするなら、通貨価値の下落が心配ですよね・・
スワップポイントが多くもらえるのには通貨が下落する可能性が高いってワケがあるからです。
ポイント
ランド円って昔に比べて下落してるけど、トラリピは大丈夫なの?
儲かるのはわかるけど、含み損の方が多いのでは?
このような不安にお答えします。
この記事では、バックテスト結果とチャートを見比べてランド円のトラリピの検証を行ってみます。
実際にMT4を使用したバックテスト結果と同期間のチャートを比べて、含み損や口座残高の推移を見てみようというわけです。
見比べのための図解はたっぷりと用意してます。d(´ω`*)
この記事を参考に運用すれば、ランド円トラリピでのレート下落の心配がなくなりますよ。
是非、最後までお読みいただければと思います。
目次
ランド円のトラリピで下落は大丈夫なのか?
高金利通貨でトラリピを運用する場合、レートの下落を心配する人が多いと思います。
なぜならば、高金利通貨を有する国は総じてインフレ率が高く、通貨の下落要因があるからです。
ちなみに現時点での南アフリカの政策金利とインフレ率です。
・政策金利:6.25%
・インフレ率:4.00%
調査年月:2020年2月
そこで、南アランド円のトラリピバックテストと期間中のチャートを照らし合わせた検証を行ってみました。
結論から言えば、
大丈夫です安心してください。
今回のテストでは2012~2019年夏までのバックテストとチャートを比較しました。
その結果、
・2012~2019年夏までの下落:約11円→約7円
・期間中の純利益:130万円の資金で112万円の純利益
となっており、通貨レートは確かに下落していますが、それを上回る利益が上がっているということになります。
テスト期間とは違いますが、実際に私の手動トラリピ運用でも利益が上がっているのは間違いないです。
トラリピバックテスト設定
テスト期間 | 2012/01/01~2019/07/30 |
通貨ペア | 南アランド円 |
買いスワップ | 11円 |
スプレッド | 1銭 |
資金 | 500万円 |
想定レンジ | 6.2~11円 |
トラップ本数 | 25本 |
トラップ幅 | 0.2円 |
1本あたり通貨数 | 2万通貨 |
利確1回の額 | 4000円 |
今回、バックテストを行ったトラリピ設定はこのようになります。
・資金についてはテスト期間中ロスカットされないよう多め&適当に設定してます。
・想定レンジは期間チャートの上限から史上最低額までをカバーするように設定しました。
・トラップ幅=利確幅となっています。
バックテストとチャートを比較してみよう
上記のトラリピ設定で運用した場合のバックテスト結果と、バックテスト期間の月足チャートを見てみます。
レポート
バックテストの結果レポートです。
・純益:1125399円
・総利益:1189240円
・総損失:-63841円
今回のトラリピ設定で2012年初頭から2019年7月末まで運用した結果、112万円の純益が上がることがわかりました。(*´ω`*)
ナイスですね~
月足チャート
テスト期間中の月足チャートです。
最後のみ11月19日までのデータが表示されています。(;^ω^)
あしからずご了承ください。
2014年末から1年半ほどかけて、
11円弱から史上最低額である6.3円までほぼ一直性に下落しています。
2017年末からチャート最新までの2年近くもしっかりと下落してますね・・
トラリピでは一番しんどい場面です・・(;´・ω・)
グラフ
期間中の利益のグラフです。
青線が『口座残高』、緑線が『有効証拠金』です。
※有効証拠金=口座残高-含み損
有効証拠金の上下が、チャートの上下とある程度シンクロしている様子がわかりますね♪
期間中の元本割れ
元本割れをピックアップするために、資金である500万円のラインを引いてみました。
矢印でさした部分が元本割れの部分です。
最大でもパッと見、20万くらいでしょうか?
最初の利益が積み重なっていない部分と、史上最低額までの下落ではさすがに元本を割り込んでいますね。
チャートの上下と有効証拠金の関係
レートが下落すると当然、含み損が膨らんで有効証拠金額は少なくなります。
チャートの赤い矢印が下落局面、緑の矢印が上昇局面です。
グラフの赤いエリアが有効証拠金が減額しており、緑のエリアが口座残高に付近に近づいています。
チャートの上下と有効証拠金の上下に相関関係があることがハッキリとわかります。
※トラリピは基本的にポジションを抱えているものなので、有効証拠金が口座残高を大幅に上回ることはありません。
含み損を抱えている期間
レートが史上最低額まで下落して、含み損を大量に抱えた期間でも口座残高は一定の割合で上がり続けています。
下落しているからといって、利益が全く上がらないというわけではないことがわかります。
レートが下落して戻らないのに含み益が出るトラリピ
チャートを確認すると、2014年末から始まった下落が2017年末には最大にまで戻しました。
しかし、下落前よりも1.5円以上もマイナスのままです。
ここら辺、『インフレにより通貨価値が下がる』ことを実感しますね・・(;´・ω・)
ただし、グラフで確認すると、
レートが戻っていないにも関わらず、利益は上がっており、含み益すら出ています。
この含み益の理由ですが、
下落初期から保有しているポジションの『未確定スワップ益』が為替差損分を上回っているからです。
トラリピ終了時の含み損決済
テストの終わりには全ポジションを決済して含み損を確定損として決定します。
緑の有効証拠金額が終了した際の口座残高になるわけです。
テスト終了時には、チャートを見る限り始めた時よりもずいぶんと下落してますよね・・
トラリピは利確しない限りずっとポジションを持ち続ける手法です。
なので、下落した分のポジションはすべて塩漬けにされて保有しているハズです。
その割には含み損が少ないと思いませんか?
それは、保有しているポジションがせっせとプラススワップを稼いでいたおかげです。
もし、プラススワップがなければ、口座残高を有効証拠金が上回ることはないはずです。
高金利通貨万歳ですよね!d(´ω`*)
実際にいくらあれば始められるのか?
以上がバックテスト結果と期間中チャートの比較検証となります。
トラリピ設定をおさらいしますと、
・通貨ペア:南アランド円
・想定レンジ:6.2~11円
・トラップ幅:0.2円
・トラップあたりの通貨数:2万通貨
このトラリピを2012年初頭から2019年7月末まで続けると、112万円の利益が上がります。
バックテストでは万が一でもロスカットされないよう、資金を多めに用意したんですが、
じゃ、このトラリピ設定は実際に資金をどれだけ用意したら始められるのか計算してみました。
資金の計算には運用試算表を使用します。
運用試算表の使用には口座開設が必要です。
運用試算表にトラリピ設定を入力して、ロスカットが6.3円以下になるように『運用予定額』を調整してみました。
すると、
運用予定額が130万円あるとロスカットは6.25円となり、安全に運用できることがわかりました。
130万を7年8ヵ月トラリピ運用したら、242万円になる計算です。
でもこれ、単利での運用ですからね!
複利運用ならもっと跳ね上がることになります。(*´ω`*)
おまけに、もう一度グラフを見てください。
レートが一番下落した時、つまりトラリピで一番ツライ局面です。
赤い横線が下落時点での口座残高です。
この時点で既に元本に対して、約60万円の利益が確定しています。
つまり、口座残高は130+60=190万円ほどになっており、さらに安全に運用できるようになっているワケなんです。
まとめ
お疲れさまでした。
今回は、南アランド円で11円近くからトラリピを続けてきた場合のバックテスト結果を、同期間のチャートと比べて検証してきました。
どう思いましたか?
11円弱から始めて最後には7円台になったにもかかわらず、思ったほど損失は感じられなかったんではないでしょうか?
史上最低額までの下落では元本割れとなったものの、その額もそれほど大したものではありませんよね。
少なくとも、私が裁量でガンガン負けていた頃に比べると微々たるモンです。(*´ω`*)
しかも、トラリピは長期になればなるほど、利益が積みあがってきて有利になっていきますよ。
これでほとんど手間がかからないワケですので、何度もいいますがやらない理由がないですね。
それではこの辺で。
あなたも是非、トラリピ試してみてください。
ヒロセ
トラリピに興味がある人はマネースクエアのHPを参照してください。
マネースクエアでトラリピを習得すると、手動トラリピでさらに利益を上げていけますよ!