どうも。
とにかくストレスのないFX運用がしたいヒロセです。
FXトレーダーに一番馴染みのある通貨ペアといえば『米ドル円』ですよね。
実は、米ドル円はトラリピにも向いてるんです。
ポイント
どの位の資金があればいいのかな?
具体的な設定と利回り見込みが知りたい
このような疑問にお答えします。
この記事では、米ドル円を3パターンの利確幅でトラリピ運用した場合の、バックテスト結果を公開しています。
バックテストの結果を見れば、運用で見込める大体の利回りとより有利な設定がわかりますよ。
是非あなたのトラリピ運用の参考にしていただきたいと思います。
メモ
OANDA Japan デモ口座でのバックテストは結果にスワップが反映されません。
スワップを含めたテスト結果が知りたいのなら、スワップ額を指定して算出するツールが公開されているので、そちらを参照してください。
ツールの使用方法はこちら。
目次
資金25万円で始める米ドル円トラリピ
米ドル円がなぜトラリピに向いているのか?
サクッと解説しておきますね~d(´ω`*)
米ドル円がトラリピ向きな理由
・スプレッドが狭い
・レートに対してのマイナススワップの割合が小さい
・大きな変動があっても戻る確率が高い
スプレッドが狭いことで、
トレードに必要な手数料が少なくて済みます。
マイナススワップの割合が小さい事で、ハーフ&ハーフ運用で、
知らずに資金が減っていくストレスも少ないです。
さらに、『なんとかショック』なんてのがあったとしても、
大抵の場合、レートは戻ってきますよね。
これらの理由により、かなりトラリピに向いているのが米ドル円です。
もちろん、手動トラリピで有利なFX会社を選ぶことで、
さらに利回りを上げていけますよ~d(´ω`*)
結果
今回、3パターンの利確幅でバックテスト検証を行ったワケですが、
早速結果を公開してしまいましょう。
各年利を、表とグラフにまとめるとこうなりました。
※表はコンマ1以下四捨五入
それではこれ以降、この結果に至った解説をしていきますね~d(´ω`*)
トラリピ設定
今回は、『利確幅』の優位性を決めるテストなので、
利確幅以外はできる限り同条件で運用しなければいけません。
そこで、共通の運用条件をあらかじめ設定しておき、
条件を満たすように各利確幅のトラリピ設定を決めます。
共通設定
・通貨ペア:米ドル円
・テスト期間:2015年10月1日~2020年9月30日
・スワップポイント:反映せず
・スプレッド:0.2pips
・手法:ハーフ&ハーフ
・想定レンジ:101~123円
・初期証拠金:必要資金合計を適用(運用試算表にて算出)
・利回り:初期証拠金に対する『総利益』『純益』それぞれの割合
・利確幅=トラップ幅
想定レンジ
期間チャートから想定レンジを決めます。
米ドル円期間チャート
期間チャートのほぼ全てをカバーするようにレンジを想定します。
想定レンジを上下半分に分け、下半分を『買いゾーン』、上半分を『売りゾーン』に設定します。
想定レンジ
・全レンジ:101~123
・買いゾーン:101~112
・売りゾーン:112~123
各ゾーンの想定レンジがきまれば、『利確幅』『トラップ本数』『通貨量』が決められます。
利確幅、トラップ本数、通貨量
各設定の決め方は次の通り。
・利確幅:各ゾーンの高低差が1100pipsなので、割り切れる値で3パターン設定
・トラップ本数:高低差÷利確幅+1で算出
・1本あたりの通貨量:利確幅が広くなるごとに倍増
利確幅 | トラップ本数 | 1本あたり通貨量 |
50pips | 23本 | 1000 |
100pips | 12本 | 2000 |
220pips | 6本 | 4000 |
1本あたり通貨量単位は1000通貨なので、
総通貨量を全て同じにすることはできません。
ですので、各設定に対しての必要金額合計を算出し、
必要金額に対しての利回り
を比較することで条件を同等とします。
必要金額を決める
運用試算表への入力項目が全て決まったので、必要金額を算出します。
レートが高い『売りゾーン』の設定をマネースクエアの運用試算表に入力していきます。
運用試算表の使用には口座開設が必要です。
利確幅50pips
例として、利確幅50pipsのトラリピ設定で必要資金を計算しました。
・利確幅50pipsの必要資金:239,660円
となります。
同様に、他の利確幅の必要資金を算出した結果、
このようになりました。
利確幅 | 必要資金 |
50pips | 239,660円 |
100pips | 250,080円 |
220pips | 250,080円 |
MT4入力
設定が決定したので、MT4へ入力していきます。
ストラテジーテスター
・EA:千刻
・通貨ペア:USDJPY
・モデル:全ティック
・テスト期間:2015年10月1日~2020年9月30日
・期間:M1(1分足)
・スプレッド:2(0.2銭)
エキスパート設定
1:ロット、0.01(1000通貨)
2:レンジ最高値:買い112、売り123
3:レンジ最安値:買い101、売り112
4:トラップ幅:50pips
5:利確幅:50pips
6:トラップ本数:23本
※青枠が売りの想定レンジ
さらに詳しいパラメーターはこちらを参照してください。
バックテスト結果
MT4に各利確幅ごとの設定を入力し、バックテストを行っていきます。
利確幅50pips
テスト結果
・初期証拠金:239,660円
・総利益:478,280円
・純益:435,796円
・総利益年利:39.9%
・純益年利:36.4%
※年利=利益÷必要資金×100÷期間月数×12
利確幅100pips
テスト結果
・初期証拠金:250,080円
・総利益:511,850円
・純益:465,920円
・総利益年利:40.9%
・純益年利:37.3%
利確幅220pips
テスト結果
・初期証拠金:250,080円
・総利益:594,020円
・純益:544,780円
・総利益年利:47.5%
・純益年利:43.6%
結果比較表
もう一度、結果比較表とグラフを貼っておきます。
米ドル円では利確幅に対してのスプレッドの影響はほとんどありませんが、
利確幅が広いほど利回りがいい結果になりました
220pipsつまり2.2円の利確幅は、物凄く広いように感じてしまいますよね~
しかし、次の2つのパターンを考えてみてください。
・レート100の通貨ペアが2動く
・レート5の通貨ペアが0.1動く
両パターンの変動率は同じです。
通貨ペアを分散してリスクヘッジと利回り向上を狙う手動トラリピでは、
ある程度のんびり運用できた方が都合がいいですよね。d(´ω`*)
トレーダーの仕事が少なくて利回りがいいんだから、
こんないいことはありません!
米ドル円のトラリピ設定は広めでOKです。
トラリピ運用を続けるのなら『総利益年利』を、
打ち切る事を考えるのなら『純益年利』を参照してください。
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、米ドル円を3パターンの利確幅でトラリピ運用した場合の、バックテスト結果を公開しました。
期間チャートを確認すると、最初の1年足らずで、
想定レンジの上限から下限以下まで一直線に下落
しているのがわかります。
このレート変動と、
運用試算表から算出した必要資金合計(つまり最低資金)でも、
一瞬の元本割れもなく順調に利益を伸ばしています。
米ドル円の意外な実力がわかりますよね!d(´ω`*)
たとえ少々のレンジ抜けがあったとしても、
それまでの利益の積み重ねがあればロスカットはおろか、元本すら割りません。
いいですよね~ハーフ&ハーフ・・
もっと昔から覚えとけば、大損せずに済んだかもしれません・・(;´・ω・)
その点、今、この記事を読んでいるあなたはラッキーですよ!
いやホント!(*´ω`*)
それではまた。
いくらテストデータが良くても、レンジ抜けの時にどう行動するのか事前に決めておかないとダメですよ!
ヒロセ