どうも。
チャートの時間足を切り替えるとワケがわからなくなるヒロセです。
FXでチャート分析を行う場合、
『マルチタイムフレーム分析』
をすることが大事って、よく見聞きしますよね。
マルチタイムフレーム分析っていうのは、
・長期足で大きな流れを確認する
・短期足でエントリーの精度を上げる
とか言われているアレです。
要するに、トレードを行う場合は、
『複数の時間足で判断しなさいよ』
ってことです。
ところがですよ、
チャートを切り替えた途端、
全く違う景色になって戸惑う
ってことがよくあります。
大体、チャートを切り替えるって操作自体、
ちょっと面倒くさいですよね・・(;´・ω・)
なんとかならないんでしょうか?
ポイント
チャートの切り替えがわずらわしい
何かいい方法があれば知りたい
このような悩みにお答えします。
この記事では、マルチタイムフレーム分析と同等の効果を、より簡単に得るチャートの使い方を解説します。
この使い方で、チャート切り替えの手間を減らせるうえに、
さらにわかりやすくレートの動きを把握できます。
マルチタイムフレーム分析は、勝ち続けるためには必須のスキルですが、
チャート切り替えには何かと不便が付きまといます。
必要なのは、
『大きな流れ』の確認と、『詳細なエントリータイミング』の見極めですよね。
つまり、それさえわかれば、切り替え操作自体はどうでもいいってことです。
無駄は極力省いて、効率的な考えを取り入れることで、トレード全体の労力が少なくなりますよ。
ぜひ、無駄のないトレードでストレスなく儲けていただきたいと思います。
目次
マルチタイムフレーム分析を簡単に行う方法
マルチタイムフレーム分析は、根拠のあるトレードには欠かせません。
しかし、
チャートの時間軸を切り替えると分かりにくい
というデメリットがあります。
なぜならば、
長期の時間軸のローソク足1本に、短期のローソク足が内包されてしまう
からです。
加えて『過去検証』をするのなら、各チャート間で時間合わせも必要です。
ちょっと次の2つのチャートを見比べてみてください。
『NZDCAD』『同時刻』の4時間足と30分足です。
4時間足
30分足
同じ通貨ペアの同じ時間のチャートのハズなのに、形が全く違いますよね。
4時間足は下降トレンド、30分足は上昇トレンドに見えます。
『コレをどうしろと?』
って話になりますよね・・(;´・ω・)
では、次にこのチャートを見てください。
全体を見ると、上に貼った4時間足と同じ形をしてますよね。(*´ω`*)
右端を見ると、上に貼った30分足と同じ形をしています。
こうすると、
4時間足と30分足の関係がよくわかる
と思いませんか?
何をしたのかというと、
30分足チャートの縮小
です。
具体的な操作方法は、
『マウスのホイールをコロコロ』
しただけです。
つまり、
ポイント
上位足への切り替えの代わりとして縮小機能を使う事で、切り替えの手間が省ける上に、変化の連続性が理解できる
ってワケです。
チャートを切り替えないので、ラインなどもそのままチャート上に反映されます。
過去チャートの検証だって、注目したいところに垂直線の1本も入れておけば、
切り替えごとに時間合わせをする必要もありません。
便利ですよね~d(´ω`*)
チャート切り替えの分析方法
例として、チャートを切り替えながら行う分析方法を解説します。
リアルトレードする時の、私の脳内音声を再現するように書いています。(*´ω`*)
※わかりやすくするために、通常より時間軸を広くとっています。
日足、チャートパターン発見
日足を見ていたら、『NZDCAD』でヘッド&ショルダーの形が形成されているのを発見!
レート現在地付近はレジサポラインにもなっているな。
コレは注目する人が多そうだ。
週足に切り替えて長期トレンドを見てみるか。
週足、トレンド確認
週足では、高値安値を切り下げながら下降トレンドに見えるな。
現在はチャネル上限付近からの下落フェーズの可能性が高いかも・・
売り目線決定!
4時間足に切り替えて詳細を見よう。
4時間足
4時間足で全体を見てもヘッド&ショルダーに見えるな。
パターンが完成してから、再度上昇してネックライン付近に到達している。
上昇の勢いは弱まっているようだけど、30分足でエントリーできそうか詳細に見てみるか。
30分足、エントリータイミング確認
30分足でエントリータイミングを計ってみよう。
ヘッド&ショルダー完成の下落から、ちょうど50%戻しで陰線が連続している。
レジサポラインで止めれらているようにも見えるな。
ここから明確に下落したら売りエントリーするか。
パターンを発見してから、エントリーを決めるまでに、
『確認したい情報』
はこんな感じです。
・日足:パターン発見、レジサポライン認識
・週足:トレンド確認、現在レート確認、目線決定
・4時間足:パターン詳細確認
・30分足:エントリータイミング決定
別にチャートの切り替えがしたいワケではなく、
情報を確認したいんですよね。
であるなら、
情報さえ得られれば、チャートの切り替えは最小限でいいって事です。
ポイント
チャートの切り替えがなくなれば、切り替えに伴うデメリットもなくなります。
拡大縮小を併用したチャート分析
次に、チャートの拡大縮小を取り入れて、
切り替えを少なくしたチャート分析の例です。
日足縮小
日足チャートを見ていたら、ヘッド&ショルダーを発見した!
レジサポラインも効いているな。
そのままマウスホイールをコロコロ・・
縮小したら、3年分の日足が確認できる。
どうやらチャネル間を往復しながら長期的に下落しているようだ。
現在はチャネル上限付近からの下落のように見える。
売り目線決定!
30分足縮小
30分足でヘッド&ショルダーが確認できないか縮小してみよう。
マウスホイールをコロコロ・・
縮小したら、ヘッド&ショルダーの形がハッキリするな。
日足チャートの右端と同じ形になっている。
現レートからの下落が明確になったらエントリーするとして、
直近高値安値を目安にリスクリワードを調べてみよう。
30分足拡大
エントリータイミングを確認するために、30分足を拡大してみよう。
マウスホイールをコロコロ・・
なるほど、パターン完成後の下落から50%ほど戻しているようだ。
買いの勢いが抑えられて、下落に転じるように見える。
現在レートからさらに下がるようなら売りエントリーしよう。
ここまで、チャートを切り替えながら分析を行った場合と同じ情報が、
『日足と30分足だけ』
で得られています。
さらに、エントリーの最初の根拠になったヘッド&ショルダーも、
日足、30分足ともにハッキリと認識できますね。
つまり、
手間が省けるうえに、わかりやすい
ってことです。
余談になりますが、トレーディングビューとFX会社を連携していれば、
リスクリワード測定ツールからそのままIFO注文が可能です。
リスクリワード測定ツール上で、
右クリック>指値注文を作成
で、設定した『資金』と『1回あたりの許容リスク』に応じた通貨量が自動計算されます。
あとは、売りボタンをクリックするだけで、IFO注文が完了します。
便利過ぎますよね!d(´ω`*)
手間を省いてストレスなくトレードしよう
今回は、30分足から週足までの時間軸の例を挙げました。
普通は30分足のエントリーに週足を見ることはあまりないんですが、
わかりやすさを優先しています。
チャートの拡大縮小を併用することで、
『30分足』『日足』だけで、『4時間足』『週足』への切り替えの手間が省けます。
通常であれば、2段階程度の上位足なら縮小だけで確認できます。
つまり、
『4時間足で環境認識して、30分足でエントリー』
などの場合、30分足の拡大縮小だけで済んでしまうって事です。
繰り返しになりますが、
チャート切り替えがなくなれば、切り替えのデメリットもなくなります。
ただでさえ、裁量トレードはわかりにくいものです。
ちょっとした工夫で手間が減って、さらにわかりやすくなるのなら、
やってみるしかないですね!d(´ω`*)
まとめ
お疲れさまでした。
この記事では、マルチタイムフレーム分析と同等の効果を、より簡単に得るチャートの使い方を解説しました。
・マルチタイムフレーム分析は根拠のあるトレードには欠かせない
・チャートの時間軸を切り替えると分かりにくい
・『過去検証』をするのなら各チャート間で時間合わせも必要
・上位足への切り替えの代わりとして縮小機能を使う
・切り替えの手間が省け変化の連続性が理解できる
・情報さえ得られればチャートの切り替えは最小限でいい
・チャートの切り替えがなくなれば切り替えに伴うデメリットもなくなる
・分析に拡大縮小を併用すると手間が省けるうえにわかりやすい
・2段階程度の上位足なら縮小だけで確認できる
・手間を省いてストレスなくトレードしよう
以上、こんなところです。
初心者のうちは、チャートを切り替えた途端にトレンドも何も変わってしまうことに違和感があるものです。
『短期』『中期』『長期』でトレンドがバラバラなんて普通にありますから。
特に、『押し目買い』『戻り売り』なんて、
仕組み上どうしても短期中期でレートの向かう方向が逆になります。
短期と中期じゃ、中期トレンドの方が強いことはわかっていても、
短期で逆方向にエントリーするようでちょっと勇気がいりますよね。
そんな時は、短期チャートをグググ~っと縮小してみてください。
時間足切り替えみたいに、パッと変わるワケではなく段階を経て縮小されるので、
レートの推移がわかりやすいですよ。d(´ω`*)
『こういう風になってるのね!』
っていうのがわかれば、比較的自信を持ってエントリーしていけます。
ぜひ、チャートの拡大縮小で環境認識とエントリーの手間を減らしてみてください。
それではまた。
いつもいっていることですが、わざわざ苦労する必要などありません。
省ける手間は省いて、わかりやすくトレードしていきましょう。
ヒロセ