どうも。
とにかく手間を省くために手間をかけるのが大好きなヒロセです。
FXトレードをする場合に、非常に役に立つMT4ですが、
ファイルの移動などに慣れていない人にとっては、敷居が高いと感じるかもしれません。
確かにMT4は便利ですが、使えなかったら意味がありませんよね。
しかし、大丈夫です。
ブラウザで動く高機能なチャートツールだってありますよ。d(´ω`*)
ポイント
もっと簡単にシミュレーションできないの?
詳しい方法があれば知りたい
このような悩みにお答えします。
この記事では、『TradingView』のチャートに実装されている、損益率やエントリー時のポジション量が一発でわかる測定ツールの使い方を解説します。
『TradingView』は登録さえすれば無料で使えます。
課金すれば、さらに便利な機能が使えるようになります。
今回ご紹介するツールは、
無料バージョンの『TradingView』でも使える非常に役に立つ機能です。
ダウンロードもインストールもいらずにサクサク使えますので、トレードの役に立つこと請け合いですよ!
目次
TradingViewのリスクリワード測定ツール
『TradingView』はブラウザで動く、高機能なチャートツールです。
特に、MT4には標準で搭載されていない便利ツールが、
リスクリワード測定ツールです。
※リスクリワードレシオ:損益率、ペイオフレシオとも言われてます。
このツールを使用することで、
過去検証だってできるし、エントリーのポジション計算も自動的にできてしまいます。
FX初心者であれば、エントリーから利確、損切り、ポジション量など、
何もかも最適化することは困難です。
だからこそ、最初はシングルタスクをお勧めするワケです。
つまり、このツールを使うメリットを一言でいうとこんな感じ。
ポイント
初心者でもツールの助けを得ることで、マルチタスクが可能になる
開き方
では早速、開いてみましょう。
『TradingView』に登録してチャートが開ける前提で進めます。
チャートを開いたら、左メニューの赤枠付近の右あたりにカーソルを合わせてみてください。
予測、測定ツールという矢印が出るので、クリックして展開します。
こちらがリスクリワードレシオ測定ツールになります。
買エントリーの場合は『ロングポジション』
売エントリーの場合は『ショートポジション』
をクリック。
※この記事では、今後『ロングポジション』で解説します。
こちらが測定ツールを開いた状態です。
各ポイントはドラッグで調整が可能です。
もちろん設定で数値入力もできます。
1:エントリーレート
2:利確レート
3:損切りレート
4:適用範囲の調整
設定変更は、ツール上で右クリック。
現れたウィンドウから『設定』をクリックします。
各項目の詳細
見ただけでは、何が書いてあるのかわかりません。
拡大して詳細に解説していきます。
ツール画面詳細
上から順に、対応するキーワードの意味です。
・ターゲット:0.557(0.41%)55.7、金額:1249.54
左から
・ターゲット:利確ポイント
・0.557:エントリーからのレート差(円)※
・0.41%:エントリーからの変動率
・55.7:エントリーからのpips差
・金額:運用資金
・1249.54:利確後の運用資金(円)
※外貨建ての場合はpips
・確定損益:-0.557、数量:448
リスク/リワード比:1
・確定損益:エントリーから決済までのレート変動がー5.557円
・数量:設定した資金とリスクの値から計算された許容ポジション量
・448:許容ポジション量、448通貨
・リスク/リワード比:利益÷損失
・ストップ:0.557(0.41%)55.7、金額:750.46
・ストップ:損切りポイント
・0.557:エントリーからのレート差(円)
・0.41%:エントリーからの変動率
・55.7:エントリーからのpips差
・金額:運用資金
・750.46:損切り後の運用資金(円)
設定画面詳細
利確、損切りの変動幅を30pipsに変更しています。
1、口座サイズ:運用資金、1000円
2、リスク:1回のトレードでどれだけのリスクを取るのか、25%(金額表示も可能)
3、利益水準ティック:エントリーから利確までのティック数(300ティック=30pips)
4、ストップ水準ティック:エントリーから損切りまでのティック数
注意ポイント
口座サイズは『決済通貨』で表示されます。
GBPUSDなどの外貨建て通貨ペアは、JPYを決済通貨に換算、変更してください。
利用方法
それではどのように利用するのか、解説していきます。
過去検証
ツールはポイント以外をドラッグして全体移動ができます。
左中央のエントリーポイントをローソク足に当てると、
レートが『ターゲット』『ストップ』どちらかに、
先に到達した方のトレード結果が、中央にリアルタイムで表示されます。
つまり、
チャートの任意の場所に持っていくことで、疑似トレードが可能になるワケです。
損切り
損切りが実行された場合は中央の色は赤、エントリーから決済ポイントまでは破線で表示されます。
ストップ側が決行されたので、
・確定損益:-0.3円分、-249.9円(833×-0.3)
・損切り後運用資金:750.1円
となりました。
利確
エントリーから次のローソク足で利確されている状態です。
中央の色は青に表示されています。
ターゲット側が決行されたので、
・確定損益:0.3円分、249.9円(833×0.3)
・利確後運用資金:1249.9円
と、なりました。
色々な局面に、このツールを適用することで、
利確幅や損切り幅の感覚が、徐々に身についてくるハズです。
エントリー時
ツールをチャートの最先端(右端)へ移動すると、
エントリー時に必要な情報を、簡単に得ることができます。
エントリー時設定
実際にエントリーする場合を想定して、
・口座サイズ:200,000円
・リスク:3%
と設定します。
これで、
運用資金20万円、1回の最大リスクを3%(-6,000円)
とした、損切り設定に対するロット計算を、自動で行えます。
想定エントリー1
ポンド円の15分足チャートで、エントリーを想定した局面です。
下落から反転上昇することを前提として、シナリオを立ててみました。
ツールを引き延ばして、
・エントリーライン:現レート
・ターゲットライン:直近高値付近
・ストップライン:直近安値下
に合わせています。
ストップに表示されている『金額』と、
確定損益に表示されている『数量』に注目してください。
ストップ金額は、194,000円となっており、
損切りされた場合の損失額は当初の運用資金の-3%で固定されます。
エントリーラインを変更すると、損失額は固定されたまま、
保有ポジション量が自動的に調整されます。
このシナリオでの保有ポジション量は『20,618通貨』です。
なにコレ便利過ぎ!(*´ω`*)
想定エントリー2
同じチャートで別のシナリオを立ててみました。
直前の下落が大きかったため、
直近高値を更新した所でエントリーして、下落の戻り『61.8%で利確』を想定しています。
エントリーポイントから、ストップラインまでの距離が広がったため、
保有ポジション量が『7,380通貨に自動的に調整』されました。
コレで、毎回電卓を叩かなくても、
1回の許容リスクを3%に限定したトレードが、簡単に可能です。
想定エントリー3
想定エントリー2のターゲットラインをプラス30pipsに固定して、勝率を上げるパターンです。
1回あたりの許容リスクは-6,000円で固定して、利確ポイントだけを下げた場合、
リスクリワードが下がって、利確後の金額も下がります。
その代わり、勝率は大幅に上がります。
ポイント
想定エントリー1~3のように、シナリオを変更した場合でも、
利確、損切り、ポジション量のシミュレーションが、
最大リスクを固定したまま簡単に可能です。
ツールを利用して効率を上げよう
個人がFXに投下できる時間や能力は限られています。
だからこそ、シングルタスクで地道な努力が必要なんです。
しかし、
限られた時間や能力の『範囲内』で、様々な結果が得られるのなら、
そっちの方がいいに決まってますよね!
そのための助けとなるのがツールです。
ツールを上手に利用することで、効率を上げることが可能です。
ポイント
世の中には、知られていない便利ツールがまだまだたくさんあります。
使い方次第で、他人より大きく抜け出ることもできるハズです。
まとめ
お疲れさまでした。
この記事では、『TradingView』のチャートに実装されている、損益率やエントリー時のポジション量が一発でわかる測定ツールの使い方を解説しました。
・MT4に標準で搭載されていないリスクリワード測定ツールが便利
・初心者が何もかも最適化することは困難
・初心者でもツールの助けを得ることでマルチタスクが可能になる
・過去チャートに適用することで疑似トレードができる
・エントリー時の必要情報を簡単に得ることができる
・最大リスクを固定したままシナリオ変更のシミュレーションが簡単に可能
・限られた時間や能力の『範囲内』で様々な結果が得られる
・便利ツールをうまく使えば他人より大きく抜け出ることもできる
以上、こんなところです。
今回ご紹介したツールは非常に便利ですが、
ぱっと見では、書いてあることの意味がわかりません・・(;´・ω・)
どんなに便利なツールでも意味がわからなければ使えません。
この記事では、意味の解説に特に注力してあります。
このツールがあれば、エントリーに集中するためにリスクリワードを1に固定するなんてことも必要ありません。
ツールが必要な計算を全て行ってくれるからです。
もうエントリーに電卓は必要なくなります。
ツールを使うことでできる余裕を、FXの練習に向けることで、
上達までの道のりが劇的に近くなるハズです。
それではまた。
努力を省く努力だって大事です。
自分自身をいたわりながら上手に上達していきましょう。
ヒロセ