どうも。
ヒロセです。
トラリピに代表される『ループ系』自動売買を検討している人は、マネースクエア以外にも同じようなシステムを採用している会社をご存じだと思います。
しかしですね、
ぶっちゃけどっちがお得なの?
なんて思ってしまいますよね~
公式HP見てもイマイチわかりにくいです。
というわけで、今回はそのような疑問にお答えするべく、2つのFX会社を比較していきたいと思います。
この記事では、2つの会社のそれぞれの特徴を掘り下げて解説しますので、あなたにより適した会社を選ぶことができますよ。
では、いってみましょう!
目次
今回比較するのは『トラリピ』と『ループイフダン』
今回比較する会社と『ループ系』自動売買サービスは、
・マネースクエア (トラリピ)
・アイネット証券 (ループイフダン)
になります。
『ループ系』自動売買がどういったものなのか、がわからない人は動画をご覧くださいませ。
・マネークスエア
・ループイフダン
ループイフダンの方はパート2で設定の説明をしてましたので貼りました。
パート1~8までyoutubeで見れますのでお暇があればどうぞ。
早速ですが、ざっくりとした判定を表にしてみます。
マネースクエア | ループイフダン | |
設定 | 細かい設定が可能 | 簡単注文がセールスポイント |
スプレッド | 高金利通貨で有利 | 高金利通貨は一律7銭と広め |
プラススワップ | 低い | 高い |
独自サービス | ハーフ&ハーフ、決済トレール | トレンド追尾 |
こんな感じになります。
印象としては、
・ループ系初心者ならループイフダン
・細かく設定したい中級者ならマネースクエア
といったところです。
さらにいうなれば、ループ系を極めた上級者は手動トラリピとなります。
すみません、余談でしたね。(*´ω`*)
スプレッド、スワップポイントの違い
それでは両社のスプレッドとスワップポイントを比較してみます。
ここではメジャー通貨代表として『米ドル円』『ユーロ円』、そしてループ系向きの『高金利通貨3種』で比較してみます。
(※調査年月2020年1月)
・スプレッド
マネースクエア(実測値) | アイネット証券 | |
米ドル円 | 4銭 | 2銭 |
ユーロ円 | 4.5銭 | 3銭 |
南アランド円 | 2.3銭 | 7銭 |
メキシコペソ円 | 2.5銭 | 7銭 |
トルコリラ円 | 5銭 | 7銭 |
このようになりました。
アイネット証券のスプレッドはメジャー通貨はマネースクエアよりも狭いですが、高金利通貨3種に限ってはかなり広めのスプレッドとなってます。
あまりに頻繁に売買する設定では手数料がかさむことになります・・(;´・ω・)
(※売買手数料については両会社とも『なし』となっています。)
・スワップポイント(1万通貨当たり、プラスの場合で比較)
マネースクエア | アイネット証券 | |
米ドル円 | 5円 | 52円 |
ユーロ円 | 5円 | 10円 |
南アランド円 | 4円 | 15円 |
メキシコペソ円 | 10円 | 11円 |
トルコリラ円 | 10円 | 42円 |
スワップポイントの比較ではアイネット証券の強さが際立ちますね!
このレベルはループ系注文を採用していない他のコスト重視型のFX会社に並ぶ数値となっています。
アイネット証券、ループイフダンの注文方法
ループイフダンの注文方法は5ステップで完了します。
出典:アイネット証券
ループイフダンの注文は極力簡単にできるように考えられています。
設定する項目は、
・売買システムで、通貨ペアとプリセットされた設定を選ぶ。 例:B10USDJPY=買い、値幅10銭、米ドル円
・損切り設定の有無を選ぶ。
・取引数量を入力。
・最大ポジション数を入力。
コレで開始をクリックすると、自動売買が始まります。
損切り設定をありにした場合、
最大ポジションに達した後、1番損失の大きいポジションを損切りして新たにポジションを保有する仕様になっています。
つまり、マネースクエアのような『想定レンジ』という概念はなく、
注文時のレートから『最大ポジション』の設定数に、『売買システム』で設定した値幅をかけた値が、実質の想定レンジに相当します。
加えて、
損切り設定ありの場合は、レートが下限し最大ポジション数に達してからさらに下落したとすると、
上限のポジションを損切りしながら最大ポジション数を維持するべく、新たにポジションを買い足していくというシステムになっています。
(※ループイフダンの詳しい売買ルールはこちらをご覧ください。)
ループイフダンのリスク管理ツール
リスク管理は『レート変動幅確認表』『目安資金表』を参考にして行います。
・レート変動幅確認表
出典:アイネット証券
レート変動幅確認表には、過去10年、5年、3年、1年、3ヵ月の期間における各通貨ペアのレート変動幅とそれぞれの高値、安値が記されています。
・目安資金表
出典:アイネット証券
目安資金表では通貨ペアを選択することで、対応した表が見られるようになっており、
『想定する変動幅』と『売買システムの値幅』の交差するところで目安となる必要資金が一目でわかるよう、工夫されています。
値幅はマネースクエアと違い、あらかじめ決まった値が数種類用意されているので、当てはめるだけで運用の試算ができるようになっています。
トラリピとループイフダンの違い
正直な話、この場で両社の取引システムを詳しく解説してみたところで、
『よくわからない』
となる可能性が大なので、詳しい説明は公式HPで確認していただきたいと思います。
実際に取引すれば理解が早いですね。
・マネースクエア (トラリピ)
・アイネット証券 (ループイフダン)
では、ここからは両社で明確に違うポイントに注目して解説していきます。
細かく設定か簡単設定か
アイネット証券ループイフダンの注文方法は、上記したように可能な限り簡単にできるよう工夫されています。
対して、マネースクエアのトラリピは発注時に細かく設定ができます。
トラリピで設定する項目は、
・通貨ペア
・売りか買いか
・想定レンジの上限下限
・トラップ値幅
・注文金額
・利益金額
・決済トレールの有無
・ストップロスの有無
と多岐にわたります。
トレード画面のリニューアルにより、注文画面からリスクの試算ができるようになりました。
参照:マネースクエアトレード画面
リスク試算ウインドウの運用予定額に入力することでロスカット水準やロスカット見積額が表示されます。
さらに、あらかじめプリセットされたモデルを1クリックで発注できる仕組みなども考えられています。(トラリピ1クリック)
値幅の設定の違い
ループイフダンのセールスポイントの1つとして『最適な値幅を選ぶだけ』とありますが、この値幅の設定に特徴があります。
マネースクエアのトラリピでは、
想定レンジ÷トラップ本数で計算される『トラップ幅』と
1本のトラップの『利益金額』(トラップ当たりのポジション÷利益金額=利確幅)
を別で設定できます。
ループイフダンでは『値幅=トラップ幅=利確幅』ということになります。
つまりトラリピでは『トラップ幅は0.25円』『利確幅は1円』などという個別設定ができますが、
ループイフダンでは『値幅を0.25円に設定』することは『トラップ幅も利確幅も0.25円』に固定されているということです。
ポイント
・細かく設定ができるトラリピ
・簡単設定がうりのループイフダン
損切り設定の違い『要注意』
この違いは少し注意が必要です。
ここは頑張ってしっかり把握してください。
マネースクエアトラリピの損切りでは、
決められたレートに達した時点で
全てのポジションが一斉に損切り
されます。
保有ポジションが『0』になるので、その後、いくらレートが下落しようとロスカットの危険はありません。
アイネット証券ループイフダンの損切り設定では、
設定した最大ポジション数を維持するために、
一番損失の大きなポジションを損切り
して新しいポジションを保有します。
つまり、買いで入ってレートがどんどん下がっていけば、
レートに追尾してレンジを下げていくことになります。
注意しなければいけないのが、
追尾は証拠金が足りなくなるまで続くということです。
損切り設定したから安心、とかいって気を抜いていると、
ポジション全体がロスカットされることになります・・(;´・ω・)
注意ポイント
・トラリピ:設定したレートで全てのポジションが損切りされる
・ループイフダン:レートに追尾して一番損失の大きなポジションが損切りされる
トラリピ独自のサービス
ここではトラリピ独自で有効なサービス2種を紹介します。
ハーフ&ハーフ
トラリピではハーフ&ハーフという裏技的な注文方法が選択できます。
出典:マネースクエア
一般的なトラリピとハーフ&ハーフの違いのイメージです。
設定した範囲の中でレートが動く限り、最大必要資金が大幅に抑えられているのがわかると思います。
さすがにトラリピの元祖だけあって非常によく考えられています。
ただし、マネースクエアの場合、買いスワップと売りスワップの差が激しいので売りゾーンを上に突き抜けてしまったときの損害はかなりのものになります・・
ポイント
マネースクエアの売りスワップには注意が必要!
決済トレール
公式ページにわかりやすい図があったので貼っておきますね。
決済トレールとは、トラリピにおける利益の拡大をねらう機能の名称です。
トレールは、英語の「trail(追跡する、の意)」。ある一定のルールに従って、決済価格が相場を追いかけることで、トレンド相場におけるトラリピの利益の拡大をねらいます。
参照:マネースクエア 決済トレール
リンク先いのページには動画もありますので、(5分10秒)詳しく知りたい方は見てみてください。
ただし、決済トレールにはデメリットもあります。
それは設定した利確幅+トレール値幅に達しないと利確しないということです。
付け加えてトレール値幅は固定されていて変更することはできません。
(※南アフリカランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円の場合は±0.10円ごと、対ドル通貨の場合は±0.0020ドルごと。)
よく理解して有効と思われる局面でうまく使ってくださいね!
まとめ
今回は元祖トラリピとループイフダンのシステム、それぞれのFX会社の違いを検証してみました。
・アイネット証券のループイフダンでマネースクエアのトラリピによく似た自動売買ができる。
・アイネット証券の注文方法は極力簡単にできよう工夫されている。
・高金利通貨のスプレッドはアイネット証券がかなり広め。
・アイネット証券のスワップポイントは業界最強レベル!
・あらかじめ決まった設定を選ぶことで簡単に注文できるが、細かい設定はできない。
・マネースクエアは細かく設定が可能。
・アイネット証券ではトラップ幅と利確幅は同じ。
・損切り設定はアイネット証券が損失の多いポジションから順番に、マネースクエアは指定レートで一気に。
・マネースクエア独自の注文方法としてハーフ&ハーフがあり、約3分の1の資金で同じ想定レンジのカバーが可能。
といったところでしょうか?
比べてみると意外と違うことがわかったと思います。
最近は『ループ系』自動売買でも、
FX会社が用意した設定を選ぶだけ
という方法もあります。
これだと自分で設定することすら不要です。
※トライオート の『コアレンジャー』のバックテスト結果はこちら。
投資を始める前には手法やFX会社を徹底比較して少しでも有利に利益を得ましょう!
それではまた!
ヒロセ