どうも。
ヒロセです。
私はトラリピで利回りを上げる方法を日々考え続けています。
新たに利回りを上げるテクニックや考え方を思いついた時は、できる限り読者のみなさまにシェアしています。
残念ながら、試して結果を出すまでには至っていませんけど・・(;´・ω・)
ポイント
通貨ペアやFX会社の選び方以外にいい方法はないかな?
ちょっと手間がかかっても利回りが上がるならやってみたい
少しでも利回りを上げる方法を知りたい
このような疑問にお答えします。
この記事では、『トラップ1本あたりの通貨量』の設定を『定量』ではなく『定額』で行う方法を解説します。
それにより、これまでの運用試算表が使えなくなりますので、自作することになります。
もちろん自作方法もわかりやすく解説していますので安心してください。
マネースクエア の運用試算表が使えない分、資金管理が少し面倒くさくなります。
しかし、チャート監視型の裁量トレードよりはずっと楽チンですよ!
是非、検討してみてくださいませ。(*´ω`*)
今回ご紹介する定額トラップ運用は『手動トラリピ』限定の方法になります。
あしからずご了承ください。
※手動トラリピって何?って人はこちら。
目次
定額トラップトラリピ運用って何?
通常のトラリピではポジションを建てる際、
『トラップ1本あたり何通貨』
という定量で発注されます。
運用試算表で見るとこんな感じ。
運用試算表の使用には口座開設が必要です。
定量で発注すると、レートが下がるに従って必要証拠金も下がります。
今回提案する『定額トラップ』とは、ポジションを建てる際、
『トラップ1本あたり何円』と定額で発注することです。
レートが変動しても証拠金は変わらず、代わりにポジション量が変わります。
この場合、レートが下がるに従ってポジション量は多くなります。
なんで定額なの?
トラリピでポジションを建てる時は、レートが変動するにつれてポジションを建てていきますよね。
つまり、ポジションごとにレートが違うという事です。
レートが違うポジションを複数建てた場合、『平均取得単価』という数値が算出されます。
『なんでわざわざ定額で建てるのか?』
と、いう問いに対する回答は次のようになります。
定量を定額にすると
平均取得単価が下げられる
平均取得単価が下がるということは、買いの場合、
『それだけ安く買えている』
ワケですから、当然お得ってことになります。
平均取得単価が下がる仕組み
平均取得単価が下がる仕組みを、わかりやすい例で比較してみます。
比較条件
・レート:1~5円
・金額:150円
・購入本数:1円間隔で5本
・定量:全て10ロット買う
・定額:全て30円で買う
以上の条件で、全て成立した場合の平均取得単価を計算します。
定量購入の場合
・合計ロット:50ロット
・合計金額:150円
・平均取得単価:1ロットあたり3円
定額購入の場合
・合計ロット:68.5ロット
・合計金額:150円
・平均取得単価:1ロットあたり2.19円
平均取得単価が3円から2.19円にさがりました。
どうですか、お客さーん!?d(´ω`*)
定量購入から定額購入に変えるだけで、平均取得単価が下がるならやらない手はありませんよね!
実は、定額購入という方法はドルコスト平均法として広く採用されています。
※ドルコスト平均法を使ったFX定額積立の方法はこちら。
表計算ソフトでの運用試算表の作り方
これまでの定量購入のトラリピに比べ、お得であることがわかった定額購入のトラリピですが、
冒頭に言ったように、マネースクエアの運用試算表が使えません。
従って、表計算ソフトで独自に作る必要があります。
まずはこちらで『基本の運用試算表』の作り方をご覧ください。
表計算ソフトはフリーで使える『オープンオフィス』を使用しています。
定量購入との変更点
今回試算するトラリピ設定は、上記に貼ったものと同等とします。
もう一度貼っておきますね。
この『1本あたり何通貨?』を『1本あたり何円?』にして、レートに応じて通貨量を変更すればいいわけです。
今回は『1本あたりの必要証拠金』を20000円に固定して通貨量を割り出します。
出来上がった運用試算表がこちら。
『レート』『通貨量』『必要証拠金』の関係式はこのようになります。
・必要証拠金=レート×通貨量×0.04(定量の場合)
・通貨量=必要証拠金÷レート÷0.04(定額の場合)
※レバレッジ25倍
『通貨量が定量の時に、必要証拠金を算出する場合』は上の計算式を、
『必要証拠金が定額の時に、通貨量を算出する場合』は下の計算式を使うだけです。
以上が、定額購入する場合の運用試算表の作り方です。
簡単ですよね!d(´ω`*)
割り切れない数値を見やすくする
ここから先は、私なりに使いやすくする方法を書いてみます。
それほど表計算ソフトに詳しくない人を対象にしています。
詳しい人はこの先を読む必要はありません。
ご自由に使いやすくアレンジしてくださいね。(*´ω`*)
さて、定額購入する場合の運用試算表の作り方はわかりました。
ただ、証拠金から通貨量を割り出す計算式だと『割り切れない』という問題が起きます。
加えて、一部のFX会社を除き、最小取引単位は1000通貨からの会社がほとんどですよね。
従って、1000通貨単位での運用を前提に見やすいように手を加えていきましょう。
通貨量を手入力する
今回の設定のように、トラップ本数が少ない場合は、
全部をマルっとコピペして通貨量を手入力し直すのが『簡単かつ正確』です。
1000通貨取引に対応できるように、小数点以下カットと下3桁を四捨五入しています。
手入力以外の方法
トラップ本数が多い場合は手入力するのもツライですよね・・
セルの数字を四捨五入するためには、
『ROUND関数』
を使います。
まずは、全データをマルっとコピペして通貨量を削除します。
次に対象セル『D11』を選択して、メニューから『挿入』>『関数』をクリック。
関数ウィザードが開いたら関数をスクロールして『ROUND』をダブルクリック。
すると『数値』『桁数』の入力欄が現れます。
『数値』に、四捨五入したいセル『D2』を指定(クリック)。
『桁数』に、『‐3』と入力して『結果』を確認してOKをクリック。
90909.0909…が91000に四捨五入されました。
あとは残りのトラップへペーストします。
これで全ての計算結果が手入力した場合と同じになりました。
注意点
表計算ソフトで数値を見やすくするだけであれば、このような方法もあります。
通貨単位を万に変更して、セルの書式を小数点以下1桁表示にすると、表示は9.1万通貨になります。
あとは通貨量を万にして変わった値を補正すればいいだけですね。
ただし、この方法では、
セルの見た目は9.1でも中身は9.09090909…のままです。
つまり、正確な計算結果は出ません。
ちょっと難しくても『ROUND関数』を使いましょうね!
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、定量から定額へ変更したトラリピのメリットとそのための運用試算表の作り方を解説しました。
・定額トラップトラリピとは『トラップ1本あたり何円』と定額で発注すること。
・ポジションを定額で建てることで平均取得単価が下げられる。
・定額購入はドルコスト平均法
・定額購入だとマネースクエアの運用試算表が使えない。
・運用試算表は表計算ソフトで独自に作る必要がある。
・『1本あたり何通貨?』を『1本あたり何円?』にして、レートに応じて通貨量を変更する。
・必要証拠金=レート×通貨量×0.04(定量の場合)
・通貨量=必要証拠金÷レート÷0.04(定額の場合)
・証拠金から通貨量を割り出す計算式だと『割り切れない』
・最小取引単位は1000通貨からの会社がほとんど。
・通貨量は手入力または『ROUND関数』で四捨五入する。
・セルの見た目だけ変えても中身は一緒。
以上、こんなところですね。
発注する通貨量が計算で割り出せれば、あとは1本ずつ発注していくだけです。
この方法だと、資金が増えた時の対応も簡単ですよね!
それでいて利回りアップも期待できるんだからやらない理由はありませんよ♪d(´ω`*)
面倒くさいのは最初だけです。
効率を追求すると手動トラリピでも利確幅は広めになるので、ぶっちゃけ暇ですからね。
是非検討してみてください。
それではこの辺で。
どうせやるんだったらとことん利回りを追求してやりましょう!
ヒロセ