どうも。
ヒロセです。
なにかしら利益を得ようと思ったら、そのためのコストがかかりますよね。
当然、FXも同じワケです。
ポイント
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FXのコストってなに?
かかるコストは少ない方がいいな~
コストがあるとして、それを抑える方法ってあるの?
このような疑問に答えます。
あなたはFXのコスト気にしてますか?
実は、FXトレードをしていくうえでコストの違いってのは結構バカにならないものです。
短期的には少しの違いに思えても、複利で長期運用していくと大きな違いになって表れてきます。
この記事では、FXにかかるコストって何?って事とそれを抑える方法を解説します。
あとになって後悔しないように、しっかりとした知識をインプットしたうえで行動していただきたいと思います。
あなたのより有利な運用の手助けになれば幸いです。
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目次
FXのコストとは
この記事で取り上げるFXのコストは
・FX会社に支払う手数料
・運用に伴う費用
と定義してそれぞれを抑える方法を解説していきます。
私たちがFX運用をしていくうえで、FX会社のシステムを利用する必要がありますよね。
現在、ほとんどのFX会社で『取引手数料無料』を掲げてはいますが、取引に一切のお金がかからないってわけじゃありません。
FX会社も利益を出さなければ倒産しちゃうので、お金を儲けなくてはいけません。
そのお金は我々トレーダーから出ているんです。
取引コストを全くなくすことはできませんが、できる限り抑えることは可能です。
これから、コストを抑える方法を
1、FX会社選び
2、会社を選んでからの運用
の2つの視点で解説していきます。
なぜ会社選びの前後に分割したかというと、運用中のコストの全てがFX会社の手数料とは言えないからです。
うまくやりくりして利回りを上げていきましょう。d(´ω`*)
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取引コストいろいろ
まずはコストを大まかに3つに分類します。
コストの分類
・スプレッド
・不利な条件のスワップポイント
・スリッページ
これらについての詳細について掘り下げて考えていきます。
スプレッド
スプレッドとは
『買値と売値の差』
のことです。
スプレッドは1通貨に対してつきますので、
コスト=通貨量×スプレッド
ということになります。
つまり、スプレッドが狭いほどコストがかからないってことです。
スプレッドの違う『2種類の通貨ペア』を例に出して通貨量と資金に対するコストを計算してみます。
米ドル円
・レート110円、スプレッド0.3銭の場合
通貨量1万通貨あたりのコスト=10000×0.003=30円
資金100万円あたりのコスト=通貨量(1000000÷110÷0.04)×スプレッド0.003=681円
南アランド円
・レート7.4円、スプレッド1銭の場合
通貨量1万通貨あたりのコスト=10000×0.01=100円
資金100万円あたりのコスト=通貨量(1000000÷7.4÷0.04)×スプレッド0.01=33783円
となり、100万円分の米ドル円と南アランド円を買った場合、
米ドル:681円
南アランド円:33783円
を買った瞬間に取られるということです。
全く違うのがお分かりでしょうか。
どういうことかというと、スプレッドの値よりも資金あたりのコストを意識する必要があるってことです。
資金あたりのコストは
『レートに対してのスプレッドの割合』
で決まります。
スプレッドそのものの値だけでは正確なコストは計算できないので注意してくださいね。(*´ω`*)
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スプレッドの提示率とは
さらにスプレッドには提示率というものがあり、高い方が有利とされています。
しかし、提示率はFX会社が指定した時間の範囲内という条件があります。
例えば、『提示率の定義』を次のようにした場合です。
各営業日の午前9時から翌午前3時の時間帯で標準スプレッドを配信した割合
この『午前9時~翌午前3時』という時間帯はFX会社により違いがあります。
さらに言えば、提示率がいくら高くても、指定時間外のスプレッドが大きく拡大するFX会社などもあります。
提示率を過信し過ぎると思わぬところでスプレッド拡大でポジションを刈られたりしますので目安程度にしておきましょう。
不利な条件のスワップポイント
本来なら受け取れるハズのプラススワップが少ない。
または、払わなければいけないマイナススワップが多い。
これも取引コストとなります。
スワップポイントというものはFX会社が設定できます。
他の会社と比較してプラススワップが少なく、マイナススワップが多いということは、
トレーダーがもらうお金が少なくて、払うお金が多いってことですよね。
その差額はFX会社の利益となっています。
できる限りスワップの条件のいい会社を選ぶことでコストを抑えることができます。
こちらも
『2種類の通貨ペア』と『同通貨ペアでスワップが違う場合』
を例に出して同資金に対してのスワップ額を計算してみましょう。
米ドル円
・レート110円、プラススワップ60円(1万通貨あたり)
資金100万円あたりのプラススワップ=通貨量(100÷110÷0.04)×60=1363円
南アランド円
・レート7.4円、プラスワップ15円(1万通貨あたり)
資金100万円あたりのプラススワップ=通貨量(100÷7.4÷0.04)×15=5067円
・レート7.4円、プラスワップ4円(1万通貨あたり)
資金100万円あたりのプラススワップ=通貨量(100÷7.4÷0.04)×4=1351円
となり、100万円分の米ドル円と南アランド円を買った場合、
1日あたりのプラススワップは
米ドル60円:1363円
南アランド円15円:5067円
南アランド円4円:1351円
となります。
長期保有すればするほど、差は開いていきます。
同じランド円でもスワップ15円の会社と4円の会社では約3700円の差がありますね。
このもらえない分の差額が手数料となります。
特に独自の自動売買システムなどを採用している会社はスワップが不利な場合が多いです。
システムを利用しないのに、これらの会社で取引することは無駄になりますので注意が必要です。
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スリッページ
スリッページとは
『注文価格と約定価格の差』
の事です。
思った価格と違う価格で約定されたら困りますよね~
スリッページが発生することを『スベる』と表現したりもします。
これも少ないに越したことはありません。
スリッページは主に成行注文の場合に発生します。
ちょっと想像してみてください。
チャートを見ながら『ここ!』といった場面に注文ボタンをクリックしたとしても、約定したレートがズレたりしたらどう思います?
ましてやそれで損失が出た場合には『どうしてくれるんだ!』って気持ちになりますよね。( ゚Д゚)
ほとんどの会社では成行注文画面で、スリッページを許容するのか、するとしたらどのくらいなのかを指定するところが設置されています。
参照:みんなのFX
取引ページ
こんな感じ。
スリッページは少ない方がいいわけですが、そのためには約定力が強いFX会社を選ぶ必要があります。
約定力とは指定した値段で約定する能力のことです。
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FX会社選び
この記事ではコストを、
『FX会社に支払う手数料』
と定義しているので、まずは有利なFX会社を選ぶことが重要です。
ただし、注意しておきたいのが、
全てを兼ね備えた会社はない
という点です。
つまり、全ての通貨ペアで
・スプレッドが狭く
・スワップポイントの条件がよく
・約定力が高い
といった会社は残念ながらありません。
だからこそ、自分のトレードにあった会社を選ぶことが大切になります。
自分のトレードによって扱う通貨ペアが変わってきます。
目的の通貨ペアのスペックに注目して会社を選んでください。
トレードタイプごとに重視すべきコストは次のようになります。
重視すべきコスト
・取引回数が多い:スプレッドが狭い
・長期保有:スワップポイントの条件がいい
・成行売買が多い:約定力が高い
こういった点を重視して尚且つ、他のコスト項目もできるだけ上げていければOKです。
私が使用している、もしくは使用して好印象だったFX会社をご紹介します。
※みんなのFX、LIGHT FXの違いはオプション口座の有無です。
各社のスペックの特徴を簡単に説明します。
スプレッド | スワップ | 約定力 | |
みんなのFX | ○ | ○ | ○ |
FXプライム | × | ◎ | ◎ |
DMM FX | ○ | ○ | ◎ |
セントラル短資FX | ○ | ○ | ○ |
各会社ともバランスが取れた会社ではありますが、比較するとこんな感じです。
提示スプレッドと約定力はどっちも最高というのは難しいです。
なぜならば、提示スプレッドを広げることで約定力を補填しているからです。
FXプライムの提示スプレッドは広めですが、早朝でも拡大することはありませんし、約定力は100%です。
手数料を多く払って確かさを買うイメージです。d(´ω`*)
DMM FXは特にメジャー通貨ペアのマイナススワップが少なくハーフ&ハーフ向きです。
外為ジャパンはDMM FXとほぼ同スペックで1000通貨運用が可能です。
会社を選んでからの運用方法
ここからは、トレードを行うFX会社が決まったと仮定して、コストを抑える運用方法を説明します。
結論からいいます。
コストを抑える運用方法
・利幅を広げる
・マイナススワップを避ける
・実質金利を参照する
・指値注文を利用する
以下で各項目の詳しい解説をしていきます。
スプレッドを抑えるトレード方法
コストという観点で見た場合、レートが低くスプレッドが広いほど不利になります。
通貨ペア単位で見た場合、スプレッドとスワップポイントはトレードオフの関係にあります。
コストを抑えるには米ドル円など、レートに対してのスプレッドが狭い通貨ペアが最適です。
しかし、得られるスワップポイントは少なくなってしまいます。
対して、上記した南アランド円などはスプレッドの割合が高いですがスワップ益が期待できます。
これは通貨ペア固定なので、選択してしまえば自分の意思ではどうにもなりません。
コストを抑えるための、全ての通貨ペアに共通の考え方としては
『利益に対してのスプレッドの割合を下げる』
ことが大切です。
すなわちスプレッドを抑えるトレード方法とは
利幅を広げる
ことです。
利幅というのは、ポジションを建ててから決済するまでのレートの差です。
上記した南アランド円で利幅を変えてスプレッドの負担がどう変わるのか計算してみます。
・利幅0.1円の場合
利確に要するレート変動=10銭+スプレッド1銭=11銭
利益に対するスプレッドの割合=1÷10×100=10%
・利幅0.2円の場合
利確に要するレート変動=20銭+スプレッド1銭=21銭
利益に対するスプレッドの割合=1÷20×100=5%
となり、
利幅0.1円のコストの割合:10%
利幅0.2円のコストの割合:5%
と倍の差がつくことになります。
例として、手動トラリピでスプレッドがどのような形でコストになってくるのか見てみます。
次のレポートは同じ資金量で2つのトラリピ設定、で運用した場合を比較したものです。
・利幅0.1円、トラップ1本あたり1万通貨、利確1回の利益1000円
・利幅0.2円、トラップ1本あたり2万通貨、利確1回の利益4000円
・利幅0.1円
純益:557,171円
トレード回数:478回
・利幅0.2円
純益:633,506円
トレード回数:140回
・比較表
純益 | トレード回数 | |
利幅0.1円 | 557,171円 | 478回 |
利幅0.2円 | 633,506円 | 140回 |
スプレッドの影響は、
トレード回数の差
となって表れてきます。
利確1回の利益は1000円と4000円なので、トレード回数の比率は4:1付近になるハズです。
が、利幅0.1円の方は本来の560回に及ばない478回となっています。
この主な原因は利益に対してのスプレッドの割合が多いためです。
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利幅を広げるデメリットと解消方法
スプレッドの割合は利幅が広ければ広いほど小さくなります。
ただし、利幅を広げすぎると機会損失で利回りが落ちてきます。
目安は南アランド円で利幅0.5円といったところです。
それ以上の利幅になると利回りが落ちるという検証結果が出ています。
付け加えて、利幅が広いと暇という問題が出てきます。
トレードのモチベーションを保つにはある程度の頻度で利確する方が好ましいです。
そこで、利幅を狭くすることなく利確回数を増やす方法をご紹介します。
それが、
『ロット分散して利確タイミングをずらす』
という方法です。
簡単な概念図はこんな感じです。
トラップ1本2万通貨で10本のトラップを設置する場合と、トラップ1本1万通貨で20本のトラップを設置する場合です。
この場合の設定は次のようになります。
利確幅:0.2円
トラップ幅:0.2円➡0.1円
1回あたり利益:4000円➡2000円
これで、スプレッドの負担を増やすことなく、利確回数を上げることができます。
『暇すぎてやってらんない』って人なら試してみるのもいいでしょう。
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スワップポイントのコストを抑える方法
ポジションを持ち越すとスワップポイントがかかってきます。
スワップのコストを抑えるには、とにかく
マイナススワップを避ける
ことが第一です。
何もしていないのに資金が減るストレスは想像以上です。
もしも、マイナススワップを受け入れる場合は、
確実に利益が上がる場合のみ
に限定し、感情を廃して極めて事務的に受け入れる精神力が必要です。
マイナススワップを避けてコストを下げたら、
プラススワップで利を伸ばすだけですが、ここで注意点があります。
それが通貨の下落リスクです。
プラススワップがもらえるのはワケがあるんです。
スワップ益だけに目をとらわれず、下落リスクも考慮したうえで、有利な通貨ペアを選択してください。
通貨の下落リスクの最大の要因は『インフレ率』です。
スワップ益の源泉となっている政策金利からインフレ率を引いた『実質金利』を確認することをお勧めします。
高金利通貨3種類の実質金利の表がこちらです。
政策金利 | インフレ率 | 実質金利 | |
南アフリカ | 6.25 | 4.0 | 2.25 |
メキシコ | 7.00 | 3.24 | 3.76 |
トルコ | 11.25 | 12.15 | ‐0.9 |
調査年月:2020年2月
スワップの観点からは、現状実質金利がマイナスであるトルコの通貨『リラ』を円で買う行為はオススメできません・・
従って、スワップ益を伸ばすのなら、
メキシコペソ円、南アランド円を『買いで長期保有』するのがベストということになります。
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スリッページを避けるトレード方法
スリッページを避けるには、起こらない状況で注文するといいだけです。
みんなのFXのスリッページについてのページを参照してみます。
ストリーミング注文等では、為替相場の変動等によりお客様が注文時に指定したレートと実際に約定するレートとの間にかい離が生じる場合があります。これをスリッページといいます。
スリッページの対策として、ご注文の際に価格変動の許容限度幅を予め設定することが可能です。「みんなのFX」ではスリッページの初期設定が「10×0.1pips」となっています。これは1pip(1銭)までなら注文価格と約定価格の差を許容する という意味になります。
約定を優先させる場合にはスリッページ幅を広く、逆に、価格を優先させる場合にはスリッページ幅をゼロもしくは狭く設定することで、お客様のニーズに合ったお取引を行っていただけます。
参照:みんなのFX
スリッページについて
こちらの説明では『ストリーミング注文等』でスリッページが起こるとありますね。
ストリーミング注文とは成行注文の事です。
つまり、指値注文であればスリップは起きません。
ただし、指定したレートで約定しない場合もあります。
各注文方法での優先順位は次のようになります。
約定優先:成行注文、逆指値注文➡多少レートがズレても約定する
レート優先:指値注文➡指値以外では約定しない、注文が成立しない可能性もあり
付け加えて、避けられないスリッページの影響をできる限り抑えるには、
スプレッドの影響を抑えるのと同様、利幅を広げると利益への影響が少なくなります。
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コストを抑える運用方法とは
繰り返しになりますが、もう一度貼っておきます。
コストを抑える運用方法
・利幅を広げる
・マイナススワップを避ける
・実質金利を参照する
・指値注文を利用する
これらを全て満たすトレードをすれば、コストは最小限に抑えられるでしょう。
例を挙げるとすれば、
・南アランド円、メキシコペソ円の長期スワップ投資
・利幅の広い手動トラリピ
などですね。
逆に言えば、コストがかかるトレードとは次のような感じです。
・利幅の狭い成行注文を繰り返す
・マイナススワップやマイナス実質金利のポジションが含み損抱えて塩漬け
などはコスト的に最悪です。
コスト以上のリターンが確実に見込める場合以外にはお勧めできません。
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まとめ
お疲れ様でした。
この記事ではFXのコストを抑えて有利に運用する方法を
『FX会社選び』『会社が決まってからの運用』という2つの視点で解説しました。
・FXのコスト『FX会社に支払う手数料』『運用に伴う費用』
・コストの分類『スプレッド』『不利なスワップ』『スリッページ』
・値よりも資金あたりのコストが重要
・スプレッド提示率は目安にしかならない
・プラススワップが少なくマイナススワップが多いのはFX会社の利益になっている
・スリッページが少ない会社は約定力が高い
・トレードを始める前のFX会社選びが重要
・全てを兼ね備えた会社はないので自分のトレードに最適な会社を選ぼう
・スプレッドを抑えるトレード方法、利幅を広げる
・ロット分散して利確タイミングをずらすことで利確回数が増える
・マイナススワップ、マイナス実質金利は避ける
・スリッページを避けるには指値注文、影響を少なくするには利幅を広げる
こんなところです。
できる限りコストを抑えて運用することで、複利運用した場合の長期利益が変わってきますよ!
是非、意識してコストカットしてみてください。
それではこの辺で。
賢く運用して明るい未来を築きましょう!
ヒロセ