どうも。
好奇心を抑えきれないバックテスターヒロセです。
トラリピに向いている通貨ペアとして『豪ドル円』があります。
以前のバックテストでもかなりの好成績を叩き出しています。
となれば、
非常によく似た動きをする『NZドル円』もトラリピ向きなんじゃないでしょうか?
これはもう、試すしかないでしょう!d(´ω`*)
ポイント
どの位の資金があればいいのかな?
具体的な設定と利回り見込みが知りたい
このような疑問にお答えします。
この記事では、16万円台から可能なNZドル円のトラリピ設定を3パターンと、
それぞれのバックテスト結果を公開しています。
バックテストの結果を見れば、運用で見込める大体の利回りとより有利な設定がわかりますよ。
是非あなたのトラリピ運用の参考にしていただきたいと思います。
メモ
OANDA Japan デモ口座でのバックテストは結果にスワップが反映されません。
スワップを含めたテスト結果が知りたいのなら、スワップ額を指定して算出するツールが公開されているので、そちらを参照してください。
ツールの使用方法はこちら。
目次
資金16万円からのNZドル円トラリピ
NZドルは豪ドル円と相関性が高く、似た動きをします。
加えて、NZドル円の方が少しレートが安い印象ですよね。
さらにいえば、
長期チャートで比較しても、豪ドル円よりも高低差が少ない感じじゃないですか?
・レートが安い
・高低差が少ない
ということであれば、
より少ない初期証拠金で運用できる
ことになります。
仮に利益額が同じであれば、
初期証拠金は少ない方が、利回りが上がる
ってことですよ!
結果が楽しみですよね~d(´ω`*)
トラリピがわからない人はこちらの動画をご覧ください。
さらに詳しくはこちら。
結果
今回、3パターンの利確幅でバックテスト検証を行いました。
早速結果をみていただきましょう!
各利確幅毎の年利を、表とグラフにまとめています。
※表はコンマ1以下四捨五入
豪ドル円同様、利確幅に対しての明確な傾向はみられません。
ま、利回りは十分にいいのでOKですよね!d(´ω`*)
ちなみに豪ドル円の比較グラフはこちら。
トラリピ設定
以上の結果になったトラリピ設定を公開します。
まずは、同条件でテストを行うために、
全ての利確幅での共通設定を決めておきます。
共通設定
・通貨ペア:NZドル円
・テスト期間:2015年10月1日~2020年9月30日
・スワップポイント:反映せず
・スプレッド:0.9銭
・手法:ハーフ&ハーフ
・想定レンジ:64~83円
・初期証拠金:必要資金合計を適用(運用試算表にて算出)
・利回り:初期証拠金に対する『総利益』『純益』それぞれの割合
・利確幅=トラップ幅
想定レンジの設定方法
想定レンジは必要資金額に関係します。
実際の5年分の過去チャートを参照して、全ての設定に共通のレンジを決定しています。
NZドル円期間チャート
期間チャートのほぼ全てのレートの動きをカバーできるように、レンジを想定します。
想定レンジを上下半分に分け、下半分を『買いゾーン』、上半分を『売りゾーン』に設定します。
想定レンジ
・全レンジ:64~83
・買いゾーン:64~73
・売りゾーン:74~83
利確幅、トラップ本数、通貨量
各設定の決め方は次の通り。
・利確幅:各ゾーンの高低差が900pipsなので、割り切れる値で3パターン設定
・トラップ本数:高低差÷利確幅+1で算出
・1本あたりの通貨量:利確幅が広くなるごとに倍増
利確幅 | トラップ本数 | 1本あたり通貨量 |
45pips | 21本 | 1000 |
90pips | 11本 | 2000 |
180pips | 6本 | 4000 |
1本あたり通貨量単位は1000通貨なので、
総通貨量を全て同じにすることはできません。
ですので、各設定に対しての必要金額合計を算出し、
必要金額に対しての利回り
を比較することで条件を同等とします。
運用資金額の算出
想定レンジとトラップ本数が決まったので、
運用試算表に証拠金が多く必要な『売り設定』を入力して必要資金額を調べます。
運用試算表の使用は口座開設が必要です。
例として、利確幅45pipsのトラリピ設定で必要資金合計を算出しました。
・利確幅45pipsの必要資金:164,220円
となります。
同様に、他の利確幅の必要資金を算出した結果、
このようになりました。
利確幅 | 必要資金 |
45pips | 164,220円 |
90pips | 172,040円 |
180pips | 187,680円 |
MT4入力
バックテストに必要な数値が全て揃ったので、MT4へ入力していきます。
例として、一番狭い利確幅の設定方法を貼っておきます。
ストラテジーテスター
ストラテジーテスターに共通設定を入力します。
・EA:千刻
・通貨ペア:NZDJPY
・モデル:全ティック
・期間指定:2015年10月1日~2020年9月30日
・期間:M1(1分足)
・スプレッド:9(0.9銭)
エキスパート設定
1:ロット、0.01(1000通貨)
2:レンジ最高値:買い73、売り83
3:レンジ最安値:買い64、売り74
4:トラップ幅:45pips
5:利確幅:45pips
6:トラップ本数:21本
※青枠が売りの想定レンジ
このように、各設定を変更しながらバックテストを繰り返します。
さらに詳しいパラメーターはこちらを参照してください。
バックテスト結果
バックテストの準備ができたので、各設定でバックテストを行っていきます。
利確幅45pips
テスト結果
・必要資金:164,220円
・総利益:428,623円
・純益:416,371円
・総利益年利:52.2%
・純益年利:50.7%
※年利=利益÷必要資金×100÷期間月数×12
利確幅90pips
・必要資金:172,040円
・総利益:435,384円
・純益:420,332円
・総利益年利:50.6%
・純益年利:48.9%
利確幅180pips
・必要資金:187,680円
・総利益:491,584円
・純益:471,920円
・総利益年利:52.4%
・純益年利:50.3%
結果比較
もう一度、結果比較表とグラフを貼っておきます。
期間チャートと比較グラフは、豪ドル円とそっくりになりました。
が、各利回りは約10%程度NZドル円が上回ってます。
NZドル円有利の理由が想定レンジの狭さです。
・豪ドル円:65~89円
・NZドル円:64~83円
コレが『豪ドル円』との年利の差として現れましたね。
『想定レンジをいかに絞るか』
がトラリピの設定で大事なのがわかります。
トラリピ運用を続けるのなら『総利益年利』を、
運用をストップするのなら『純益年利』を参照していただければと思います。
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、16万円台から可能なNZドル円のトラリピ設定を3パターンと、
それぞれのバックテスト結果を公開しました。
コロナの影響でどの通貨ペアもスワップが下がっており、ハーフ&ハーフには適した状態になっています。
現在、円建ての通貨ペアはほぼ下落して買いゾーンを推移しているのでプラススワップです。
加えて、スワップ1本値を採用しているLIGHT FXだと、今ならプラスマイナスとも5円です。
この程度ならマイナススワップもそれほど気にせずに保有できそうです。
※記事執筆時点
それではこの辺で。
トラリピは想定レンジで大きく利回りが変わります。
うまく設定してパフォーマンスを上げましょう!
ヒロセ