どうも。
メジャー通貨を1万通貨運用する資金力がないトラリパーヒロセです。
トラリピで利回りを追求する場合、ハーフ&ハーフという手法があります。
ハーフ&ハーフの致命的ともいえる弱点がマイナススワップです。
特に、マネースクエア のマイナススワップはプラススワップに対して多く設定されていて、
保有中にガリガリと資金が減っていき、
『利確したのに決済損益はマイナスだった』
なんてこともあるくらいです・・(;´・ω・)トホホ
だからこそ、ハーフ&ハーフで利回りを追求するには、
手動トラリピで、有利なFX会社を選ぶ必要があるワケです。
加えて、レートに対してのスワップポイントの割合が少ない通貨ペアを選択することで、
さらにマイナススワップの負担を減らすことができます。
つまり、スワップが同等であれば、
レートが高い『メジャー通貨ペア』の方がハーフ&ハーフに適している
って事です。
ただし、レートが高いってことは、
必要証拠金も高い
って事ですよね・・
メジャー通貨ペアのマイナススワップの低さに定評があるFX会社がDMM FXです。
ところが、DMM FXの最低取引数量は1万通貨からとなっており、
トラップを何本も建てるトラリピ運用には、ある程度の資金量が必要になります。
どうすればいいんでしょうか・・(ヽ''ω`)ゲッソリ
ポイント
ハーフ&ハーフでメジャー通貨を運用したい
でも資金はそれほど多くない
このような悩みにお答えします。
この記事では、手動トラリピのメリットを生かして、ハーフ&ハーフを少額の資金で行う方法を解説します。
手動トラリピ最大のメリットは、FX会社を自由に選べることです。
どうせなら、自分の資金力に合った会社を選びましょう。
ついでに、3パターンの利確幅でのバックテスト結果を公開しているので、より利回りのいい設定がわかりますよ!
ぜひ、参考にして効率よくハーフ&ハーフ運用をしていきましょう。
注意ポイント
各FX会社のスワップポイントは変動します。
トレードの前に公式HPで確認をお願いします。
目次
外為ジャパンで最強のトラリピが1000通貨から可能
大切なことなので繰り返します。
ハーフ&ハーフには、どちらかのゾーンが必ずマイナススワップになるというデメリットがあります。
マイナススワップの理由は、
レートの中央から『売り』と『買い』に分けて運用
するからです。
残念ながら、売りも買いもプラススワップになる通貨ペアは存在しません。
そのマイナススワップの影響を最低限に抑える方法の1つが、
DMM FXでユーロ円を手動ハーフ&ハーフ運用することです。
なぜならば、
『DMM FXはメジャー通貨のマイナススワップが少ない』
という特徴があるからです。
元々、
『レートに対してのスワップ割合が少ないユーロ円』
をDMM FXで運用することで、
ハーフ&ハーフのデメリットを極力抑えることができるワケです。
しかしながら、この組み合わせには大きな弱点があります。
DMM&ユーロ円の弱点
・DMM FXの最小取引単位は1万通貨から
・ユーロ円のレートが高金利通貨に比べて高い
どういうことか端的にいうと、
運用資金が多く必要
ってことです。
この欠点を解消する方法をお伝えします。
ポイント
外為ジャパン でDMM FXと同じスペックでユーロ円の1000通貨取引が可能
外為ジャパンならDMM FXの10分の1の資金でユーロ円ハーフ&ハーフが可能ってわけです!
やったね!!(*´ω`*)
※手動トラリピが前提です。
DMM FXと外為ジャパンの違い
DMM FXと外為ジャパンは、同じDMM.
DMM.
※2019年1月末時点。ファイナンス・マグネイト社調べ
(2019年1月口座数調査報告書)
DMM FXと外為ジャパンの違いを表にまとめておきます。
DMM FX | 外為ジャパン | |
最小取引単位 | 1万通貨 | 1000通貨 |
通貨ペア数 ※ | 20ペア | 15ペア |
ロスカット | 50% | 60% |
デモ口座 | あり | なし |
ポイント ※ | あり | なし |
※決済通貨が円、つまり○○/JPYの通貨ペアは両社とも8ペア
※ポイントは新規1Lot毎に1ポイント
表で見比べてみると、
取引通貨数以外ではDMM FXの方が優れていますが、やはり1000通貨から取引可能なのは魅力ですよね!
資金量や取引通貨ペアに合わせて使い分ければいいわけです。d(´ω`*)
参考までに、取引ツールの両社の画面をちょっと比べてみます。
DMM FX
外為ジャパン
見比べて分かるように、取引画面は全く同じとなってます。
ただ、外為ジャパンの方は0.1Lotからの注文が可能になっています。
一気に身近な取引になりましたね!d(´ω`*)
1000通貨で運用試算をしてみよう
せっかくなので、1000通貨でユーロ円ハーフ&ハーフ運用をした場合のシミュレーションを行っていきます。
今回は、『トラップ1本あたり1000通貨』でのトラリピで設定していきます。
あとは、投入できる資金に応じて通貨量を増やしていけばOKですよ。(*´ω`*)
※バックテストはデモ口座の仕様で1万通貨単位でのテストになります。
想定レンジを設定
まずは『想定レンジ』を決めていきましょう。
大事なのは参考にする過去チャートの期間です。
特に、大きなトレンドがすっぽり収まる程度の期間は最低含めてください。
これが2015年10月付近から2019年11月末までの約4年分のユーロ円週足チャートです。
このチャートでのレート変動をカバーする想定レンジは110~138円といったところですね。
では、
・想定レンジ:110~138円
・トラップ幅:0.5円
・トラップ本数:計58本
としてトラリピ設定を決め、『必要資金』を計算してみます。
ポイント
後ほど、トラップ本数を変更して比較するために、ここではトラップを多めに設定しています。
資金をもっと抑えたい場合は、トラップ本数を少なくすればOKです。d(´ω`*)
トラリピ設定
ハーフ&ハーフですので、レートにより買いトラリピと売りトラリピに分けて設定を考えます。
想定レンジ:110~138円を上下に分けて
・買いレンジ:110~124円
・売りレンジ:124~138円
と設定します。
買いトラリピ設定
通貨ペア | ユーロ円 |
想定レンジ | 110~124円 |
トラップ本数 | 29本 |
トラップ幅 | 0.5円 |
1本あたり通貨数 | 1000通貨 |
利確1回の額 | 500円 |
売りトラリピ設定
通貨ペア | ユーロ円 |
想定レンジ | 124~138円 |
トラップ本数 | 29本 |
トラップ幅 | 0.5円 |
1本あたり通貨数 | 1000通貨 |
利確1回の額 | 500円 |
コレが1000通貨での、ユーロ円110~138円までをカバーするトラリピハーフ&ハーフ設定です。
トラリピ設定を決めたところで、よりレートが高いエリアで稼働する(必要証拠金が多い)
『売りトラリピでの必要資金』を計算します。
運用資金計算
マネースクエア の運用試算表で、上記のトラリピ設定の必要資金を調べてみます。
運用試算の結果、トラップが全て成立した場合、
必要資金:354,960円
となりました。
最強の設定をバックテストで決定
ここからは、ユーロ円ハーフ&ハーフで一番儲かる設定を決定していきます。
必要資金が同等の3パターンの設定でハーフ&ハーフ運用した場合のバックテストを行ってみましょう。
比較する3パターンは
・利確幅0.5円
・利確幅1円
・利確幅2円
とします。
共通設定
・バックテスト期間:2015年10月1日~2019年10月31日
・通貨ペア:ユーロ円
・想定レンジ:110~138円
・スワップ:買い-2.41円、売り-1.58円
・スプレッド:0.5銭
・運用資金:350万円
特記事項
利確幅0.5円
トラップ本数 | 各ゾーン29本 |
トラップ幅 | 0.5円 |
1本あたり通貨数 | 1万通貨 |
利確1回の額 | 5000円 |
テスト結果
・純益:4,967,678円
・年利:34.8%
※計算式:年利=純益÷資金×100÷運用月数×12
利確幅1円
トラップ本数 | 各ゾーン15本 |
トラップ幅 | 1円 |
1本あたり通貨数 | 2万通貨 |
利確1回の額 | 2万円 |
テスト結果
・純益:5,260,911円
・年利:36.8%
利確幅2円
トラップ本数 | 各ゾーン8本 |
トラップ幅 | 2円 |
1本あたり通貨数 | 4万通貨 |
利確1回の額 | 8万円 |
テスト結果
・純益:6,352,647円
・年利:44.4%
グラフの見方
青ラインが口座残高、緑ラインが有効証拠金です。
青ラインと緑ラインが離れているほど含み損が多いことを表しています。
バックテストでは、終了時に全決済することが前提なので、
含み損を清算した分、最終的な口座残高が落ち込むことになります。
比較表
利確幅 | 純益 | 年利 |
0.5円 | 4,967,678円 | 34.8% |
1円 | 5,260,911円 | 36.8% |
2円 | 6,352,647円 | 44.4% |
以上のテスト結果比較により、
もっとも利回りのいい利確幅は2円
となりました。
まとめ
お疲れ様でした。
この記事では、手動トラリピのメリットを生かして、ハーフ&ハーフを少額の資金で行う方法を解説しました。
・ハーフ&ハーフでは、どちらかのゾーンが必ずマイナススワップになる
・マイナススワップの影響が少ない通貨ペアはユーロ円
・さらにユーロ円のマイナススワップが少ないFX会社がDMM FX
・DMM FXと同スペックで1000通貨運用できるのが外為ジャパン
・さらに利回りが上がる利確幅は2円
ハーフ&ハーフの検証では毎度、DMM FXでのユーロ円のハーフ&ハーフが最強!
と、言い続けてきたんですが、その組み合わせの唯一の弱点が、
同じDMM.
ま、済んだことは仕方ないとして、今回のバックテストの結果はなかなかですよね。
実際のトレードで年利30%は出た年もありますが、設定的にはあまり万人にオススメできる状態ではありませんでした。
今回はユーロ円を110~138円までカバーする設定で、かなりカバー範囲が広くなりました。
それでも年利44%だから、やっぱりユーロ円のハーフ&ハーフは侮れません。
しかも、運用益で資金の補填が速いのも利点です。
バックテストでの有効証拠金額の落ち込みも少ないですよね。
それではこの辺で。
いや~、やっぱり手動トラリピの可能性は侮れないです!
ヒロセ