どうも。
下落するのはわかっているのにスワップの魅力に抗えないヒロセです。
高金利通貨を買いトラリピすると、レート変動の為替差益とスワップポイント益両方が狙えて、お得感倍増ですよね!d(´ω`*)
さらに手動トラリピで、プラススワップの優れたFX会社を選んでいるとスワップ益はより一層跳ね上がります。
ところが、どころがなんですよ!
高金利通貨の長期チャートをみたら、どれも右肩下がりですよね・・(;´・ω・)
こんな通貨ペアで、戻ってくるまで保有するのが前提のトラリピ運用をしても大丈夫なんでしょうか?
ポイント
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下落して戻らなかったらどうしよう
何かいい方法があれば知りたい
このような悩みにお答えします。
この記事では、高金利通貨のリスクとトラリピ運用での対処方法を解説します。
買いオンリーで運用するべき高金利通貨では、高値で買わないことが大切です。
しかし、想定レンジの上限付近で買ってしまった高値ポジションだって、戻ってこないからといって必ず損をするワケではありません。
FXなんて、トータルで勝てればいいわけです。
リスクがあるってことは、リターンだって見込めるってことです。
要は『何を重要視するのか』ですよ。(*´ω`*)
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目次
高金利通貨のリスク
高金利通貨と言えば、スワップポイントですよね。
『トルコリラ円を1年間買い保有しているだけで利回り〇〇〇%!』※レバレッジ25倍
みたいな感じで宣伝されていることの多い、怪しげな通貨ペアです。w
だって、そうじゃないですか?
持ってるだけでお金くれるんですよ?
何かあるに決まってます。
実はその通りでして、高金利には理由があります。
正確に言うと、高金利にしなければいけない理由があるってことです。
どういうことかというと、
ポイント
経済的信用度が低いであるとか、政治、財政リスクが高いなどの理由で、
外貨獲得がしくにいから、
『政策金利を上げて自国の通貨を買ってもらおう』
ってのが高金利の理由ってワケです。
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リスクの正体
経済的信用度が低いとか政治財政リスクが高いと、モノの値段が上がりやすくなります。
モノの値段が上がる事を『インフレ』といい、その割合を『インフレ率』といいます。
モノの値段が上がるってことは通貨価値が下がるってことですよね。
つまり、高金利通貨のリスクとはこうです。
高金利通貨のリスク
インフレ率が高い=通貨価値が下落しやすい
ちょっとこの長期チャート見てください。
これは、『トルコリラ円』の約10年分のチャートです。
57円付近から13円台まで、ほぼ一直線に下落してます・・
レートでいうと4分の1以下ですよ!
トラリピに必要な上下動もほぼありません。
最悪ですよね・・(ヽ''ω`)ゲッソリ
このように、『下落していく可能性が高い』のが高金利通貨ってワケです。
さらにいうならば、高金利通貨を保有している人は、
大多数がリスクを覚悟の上で投資しています。
ということは、
ちょっとでも悪いニュースが流れた場合、パニック売りが発生しやすい
ってことです。
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損得の境目はどこでみるのか
高金利通貨のスワップって買い保有してたらどんどん貯まってきますよね。
でも、通貨価値は下落する可能性が高いと・・
下落スピードが、スワップでお金が貯まるよりも早かったら、
どんどん損するってことです。(;´・ω・)マジか・・
逆にいえば、
貯まるお金が、減るお金より上回っているのなら、何の問題もない
と思いませんか?
じゃあ、その損得の境界線ってなんでしょうか?
その目安となるのが、実質金利です。
実質金利は、政策金利からインフレ率を引いた値で表されます。
ポイント
実質金利がプラスであれば、買いトラリピ運用は心配ありません。
高金利政策を掲げる3国の政策金利とインフレ率、実質金利を表にしてみます。
政策金利 | インフレ率 | 実質金利 | |
南アフリカ | 3.5 | 3.1 | 0.4 |
メキシコ | 4.25 | 4.05 | 0.2 |
トルコ | 10.25 | 11.77 | -1.52 |
調査年月:2020年10月
現状、コロナウィルスを背景とした世界経済の低迷で、
南アフリカとメキシコ経済も打撃を受けてはいますが、
なんとか実質金利はプラスに保たれています。
しかし、上記でチャートを貼ったトルコはもうずっと実質金利はマイナスのままです。
確かに、トルコリラ円のスワップは魅力的ではありますが、
通貨下落のスピードの方が早く損失が膨らむ可能性が高い、と判断せざるを得ません。
おまけに、上下動も少なくトラリピでの為替差益もそれほど狙えない状態です。
私が高金利通貨でトルコリラ円をお勧めしないのはこういった理由からです。
※付与されるスワップポイントはFX会社により違います
![](https://gyakuehu.com/wp-content/uploads/2020/02/女性不満完成.png.png)
高金利通貨でトラリピ運用するなら
トラリピ運用をするのなら、南アランド円かメキシコペソ円がお勧めです。
この2ペアを買いトラリピすることで、スワップ益と為替差益の両方を狙うことができます。
ただし、やはり下落しやすい傾向にあるので、
下落を見越した運用
を考えなくてはいけません。
あらかじめ『下落して戻らない』ことを想定しておけば、
・高値掴みを避ける想定レンジ設定
・高値ポジションの切り方
・平均取得単価の下げ方
などの運用方法が工夫できます。
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南アランド円の想定レンジ設定
まずはトラリピに向いている『USDCHF』と『南アランド円』の長期チャートを比べてみます。
USDCHF
ほぼ一定の範囲内にレートが収まっているのがわかります。
この間のよく動いている範囲にトラリピを仕掛ければ、効率よく稼ぐことができます。
南アランド円
ランド円チャートでは、安値高値とも切り下がっており、
チャート範囲の中だけでも約2分の1まで下落しています。
この場合、想定レンジの設定はUSDCHFのような水平線ではなく、
チャネルラインで考えておくといいですよ。
『このように下がっていくだろう』
と想定しておくことで、
『思っていたのと違う』
と、慌てることがなくなります。
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高値ポジションの切り方
買いトラリピ運用で、想定外の急落に遭った場合、
損切りをしなくてはいけません。
この場合の損切りは、
『いかに確定損を少なく証拠金維持率を上げるか』
という考えに基づいて、下から切ります。
しかしその後、レートが下落したまま戻ってこなければ、高値のポジションが残ったままになってしまいます。
これはいつ切ればいいんでしょうか?
ランド円で、2012年~2020年半ばまでの買いトラリピ運用を想定して、バックテストを行ってみました。
下に表示されているグラフの『緑ライン』が有効証拠金です。
チャートの上下に有効証拠金がシンクロしている様子がわかります。
青ラインの口座残高から、緑ラインが離れているほど、
含み損が多い
ってことです。
チャートとグラフを見比べてみると、
レートが戻っていないにもかかわらず、含み損がなくなっている
ポイントがありますよね。
赤丸で囲った部分がそうです。
しかも、時間が経っているほど、
開いているレート差を埋めるように有効証拠金が上昇しています。
コレがスワップ益の増加が通貨の下落スピードを上回っている証拠です。
高値ポジションを切る理想的なポイントはここです。
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平均取得単価の下げ方
通貨価値が下落するのが前提ですから、平均取得単価も下げていきたいですよね。
平均取得単価は、
高値ポジションを少なく、安値ポジションを多く、
すれば下がっていきます。
高値ポジションは上記したように、
レートが上昇するか、時間が経過して、
含み損が無くなったタイミングで少なくすればOKです。
逆に、安値ポジションを多くするには、
レートが下落した時に、積極的に買えばいいワケです。
しかしですよ。
レートが下落しているってことは、証拠金維持率が低くなっているワケです。
そこからさらにポジションを増やすのは抵抗があるのではないでしょうか?
そこでお勧めしたいのが、定額購入です。
例えば、〇万円利益が貯まるごとにその時のレートに応じた数量を買います。
買う金額を決めていれば、
レートが高い時は少く、レートが安い時は多く、
買う事ができるため、ただ買っているだけで平均取得単価は下がっていきます。
そのうえで、『〇円以上になると買いをストップする』などのルールを決めておけば、
さらに効率よく安値ポジションを増やしていくことができるハズです。
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賢い手動トラリピの始め方
『高金利通貨はリスクがあるから・・』
といって運用しないのは勿体ないです。
リスクの正体と対処法さえ知っていれば、高金利の恩恵を十分に受け取ることができますよ!
スワップ益の魅力は、
・着実に積み上がること
・付与されたら減らないこと
です。
つまり、スワップは確定益であるってことです。
これから高金利通貨の手動トラリピを始めるのなら、
次のような方法で始めると、効率よく稼いでいけるでしょう。
ポイント
・ランド円、ペソ円のプラススワップが優れたFX会社を選ぶ
・チャネル間の安値域から始める
記事執筆現在、2020年10月時点で、コロナショックで下落した高金利通貨は安値を保っています。
もう一度10年チャートを貼っておきます。
つまり、
チャートに引いたチャネルの下ラインに近いほど始め時ってことです。
ちなみに、ランド円とペソ円のプラススワップが優れたFX会社は
です。
FX、特にトラリピは始める前の準備が大切です。
運用する通貨ペアの特徴をよく理解して、賢く運用を始めてください。d(´ω`*)
※手動トラリピを始めるべき理由はこちら。
※タイプ別FX会社比較はこちら。
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まとめ
お疲れさまでした。
この記事では、高金利通貨のリスクとトラリピ運用での対処方法を解説しました。
・高金利には理由がある
・リスクの正体はインフレ率が高いこと
・高金利通貨は下落していく可能性が高い
・悪いニュースでパニック売りが発生しやすい
・貯まるお金が減るお金より上回っているのなら何の問題もない
・実質金利がプラスであれば買いトラリピ運用は心配ない
・トルコリラ円はお勧めできない
・下落して戻らないことを想定しておけば運用方法が工夫できる
・高金利通貨の想定レンジはチャネルラインで考える
・スワップ益でレートが戻っていないにもかかわらず含み損がなくなる
・高値ポジションを切るポイントは含み損が無くなった時
・平均取得単価を下げるにはレートが下落した時に積極的に買えばいい
・下落時の買い増しに抵抗があるなら定額購入
・高金利通貨の買いトラリピはチャネルの下ラインに近いほど始め時
・プラススワップが優れたFX会社を選ぶ
以上、こんなところです。
『スワップだけ』『リスクだけに』目を向けても正しい判断はできません。
両方をしっかりと理解することで、リスクを抑えながら利益を得ることができます。
『高額のスワップに釣られてトルコリラ円を大量保有したら、含み損が凄いことになった』
って人も大勢いるのではないでしょうか・・(;´・ω・)
『高金利通貨は下落する』という一面だけを語って『危険だ危険だ』なんて言ってたら、
得られるハズの利益を逃すことになるでしょう。
リスクあるところにリターンありです。
逆もしかり。
損得の境界線の見極めさえできれば、あとはFX会社の選択で決まります。
全て事前にわかります。
チャートの右側の予想なども『ふんわり』で十分です。
しっかりと資金管理ができているのなら、心配はいりません。(*´ω`*)
下落していても、いつか含み損がなくなるタイミングが来ます。
その時に全てをリセットしてもいいし、高値ポジションだけを整理するのもいいでしょう。
ぜひ、正しく理解して不安なく利益を積み重ねていきましょう。
それではまた。
コロナショックで抱えた含み損もいつか必ずなくなると信じています。
ヒロセ