どうも。
手動トラリピ研究家のヒロセです。
手動トラリピの利点といえば、お好みの通貨ペアを最適なFX会社で運用できることです。
これにより、本家トラリピよりも、利回りの点で優位性があるってワケです。
いちいち手間をかけるんだから、その分以上に儲からないと意味がありません。
しかし、
『どのくらい儲かるの?』
っていう目安はあらかじめ知っておきたいですよね。
これを知るための方法がバックテストです。
この記事では、11通貨ペアを一気にバックテストした結果と期間チャートを公開しています。
円建ての通貨ペアをメインに、
高金利通貨を2種類と、
さらに外貨建て通貨ペアで2種類バックテストを行いました。
期間チャートと照らし合わせてテスト結果を参照することで、今後の運用の参考にしていただきたいと思います。
目次
トラリピ設定
今回のバックテストを行うにあたって、共通のルールを解説しておきます。
※メキシコペソ円はデータ不足により2018年から
高金利通貨2ペアは1トラップ10万通貨
米ドル円
テスト範囲に色を付けてみました。
このように、期間チャートの上限と下限を全てカバーするようにハーフ&ハーフを仕掛けます。
・想定レンジ:100~123
・買いレンジ:100~111
・売りレンジ:112~123
・ロスカット:下限98.611、上限123.398
・必要資金:130万円
・総利益:2,247,111円
・純益:2,065,378円
・総利益年利:34.57%
・純益年利:31.78%
年利=利益÷必要資金×100÷期間月数×12
グラフの見方
レポートの下のグラフを見ると、運用時の大体の感じがつかめます。
緑のジグザグしているラインが、含み損を考慮した評価損益額になります。
青のラインから緑ラインが離れているほど、含み損が多いってワケですね。
緑ラインが青ラインの左端を下回ると、評価損益がマイナスに転落したという事です。
最後の落ち込みは、含み損を決済したことを表しています。
ハーフ&ハーフの中央値から離れれば離れる程、落ち込みがひどくなります。
トラリピ運用を続けるのなら、『総利益年利』を、
運用をストップするのなら、『純益年利』を参照していただければと思います。
ユーロ円
・想定レンジ:110~137
・買いレンジ:110~123
・売りレンジ:124~137
・ロスカット:下限108.705、上限137.157
・必要資金:170万円
・総利益:3,336,148円
・純益:3,294,600円
・総利益年利:39.25%
・純益年利:38.76%
ポンド円
・想定レンジ:124~188
・買いレンジ:124~156
・売りレンジ:156~188
・ロスカット:下限121.212、上限188.112
・必要資金:780万円
・総利益:7,348,177円
・純益:6,237,355円
・総利益年利:18.84%
・純益年利:15.99%
カナダドル円
・想定レンジ:74~93
・買いレンジ:74~83
・売りレンジ:84~93
・ロスカット:下限73.124、上限93.077
・必要資金:83万円
・総利益:2,326,920円
・純益:2,284,676円
・総利益年利:56.07%
・純益年利:55.05%
豪ドル円
・想定レンジ:60~90
・買いレンジ:60~75
・売りレンジ:75~90
・ロスカット:下限58.593、上限90.145
・必要資金:180万円
・総利益:2,418,704円
・純益:2,207,058円
・総利益年利:26.84%
・純益年利:24.52%
NZD円
・想定レンジ:60~83
・買いレンジ:60~71
・売りレンジ:72~83
・ロスカット:下限58.68、上限83.334
・必要資金:110万円
・総利益:1,856,050円
・純益:1,725,890円
・総利益年利:33.75%
・純益年利:31.38%
スイスフラン円
・想定レンジ:102~125
・買いレンジ:102~113
・売りレンジ:114~125
・ロスカット:下限100.694、上限125.321
・必要資金:130万円
・総利益:2,049,040円
・純益:1,986,854円
・総利益年利:31.52%
・純益年利:30.57%
南アランド円
・想定レンジ:5.7~9.2
・買いレンジ:5.7~7.4
・売りレンジ:7.5~9.2
・ロスカット:下限5.549、上限9.205
・必要資金:220万円
・総利益:4,789,363円
・純益:3,288,764円
・総利益年利:43.54%
・純益年利:29.9%
メキシコペソ円
・想定レンジ:4.3~6
・買いレンジ:4.3~5.1
・売りレンジ:5.2~6
・ロスカット:下限4.224、上限6.005
・必要資金:58万円
・総利益:483,361+429,723=913,084円
・純益:463,025+208,727=671,752円
・総利益年利:60.94%
・純益年利:44.83%
※メキシコペソ円に限り、なぜかハーフ&ハーフでのバックテスト結果が売のみになったため、
買いと売りを別でテストして、結果を合計しています。
年利は運用月数31カ月で算出。
USDCHF
・想定レンジ:0.91~1.03
・買いレンジ:0.91~0.97
・売りレンジ:0.97~1.03
・ロスカット:下限0.90476、上限1.03022
・必要資金:57万円
・総利益:1,489,401円
・純益:1,131,121円
・総利益年利:52.26%
・純益年利:39.69%
AUDNZD
・想定レンジ:1~1.13
・買いレンジ:1~1.06
・売りレンジ:1.07~1.13
・ロスカット:下限0.99426、上限1.1303
・必要資金:37万円
・総利益:907,053円
・純益:879,608円
・総利益年利:49.03%
・純益年利:47.55%
比較表
総利益年利 | 純益年利 | |
米ドル円 | 34.57% | 31.78% |
ユーロ円 | 39.25% | 38.76% |
ポンド円 | 18.84% | 15.99% |
カナダドル円 | 56.07% | 55.05% |
豪ドル円 | 26.84% | 24.52% |
NZドル円 | 33.75% | 31.38% |
スイスフラン円 | 31.52% | 30.57% |
南アランド円 | 43.54% | 29.9% |
メキシコペソ円 | 60.94% | 44.83% |
USDCHF | 52.26% | 39.69% |
AUDNZD | 49.03% | 47.55% |
このようになりました。
本家が推している『カナダドル円』が優秀です。
含み損の少なさと利回りでは、『AUDNZD』がいい感じですね!
期待された『USDCHF』は直近の下落で、ハーフ&ハーフの中央値が下がり、
マイナススワップエリアでの運用が多かったのと、最後に中央値から下限へ一気に下落したことで、
純益が下がってしまいました。
逆に言えば、今最高の始め時ってことです。d(´ω`*)
高金利通貨2ペアも、なかなかいいんですが、
やはりショック相場での下落が戻らないのと、マイナススワップが痛すぎます・・
高金利通貨は高値掴みしないように、買オンリーで運用するに限ります。
特にペソ円の買いには期待できそうですね!
高金利通貨は下落する運命にあるので、
スワップを受け取りながら、いかに高値のポジションを手放していくかがキモです。
まとめ
お疲れさまでした。
この記事では、11通貨ペアを一気にバックテストした結果と期間チャートを公開しました。
特にチャートの形とグラフに注目すると、トラリピ向きな通貨ペアがわかりますよ。
高金利通貨もコロナショックの下落から立ち直ってはいませんが、
運用を続けていると、評価損益が回復していくことが確認できます。
私の手動トラリピは止まったままですけど・・(;^ω^)
グラフを見てもらえば一目瞭然ですが、
高金利通貨を売るとか、余程タイミング悪く暴落するなどでない限り、
評価損益が元本を割る事も考えにくいです。
どの通貨ペアでもそれなりに利益があがるので、
スワップがプラス圏にある通貨ペアだけを集めて運用するのも、いい考えかもしれません。
それではまた。
繰り返しになりますが、特に今はUSDCHFが始め時ですよ!
ヒロセ